座長・菜月チョビが関西学院大学在学中にサークルの先輩であった代表・丸尾丸一郎とともに旗揚げした鹿殺しが今年、活動20周年を迎えた。2005年には当時の劇団員全員で上京し、既存の劇団とは一線を画した活動と並外れた行動力で徐々に東京の演劇ファンに知られるところとなり、公演規模も拡大。菜月、丸尾のみならず劇団員の外部での活動も増えていった。
劇団が成長する過程でよく選択肢として上がる「解散」「活動停止」といったこともなく毎年コンスタントに公演を行えたのは菜月、丸尾の「劇団」というものへのこだわりがあってこそ。
今回は2016年の15周年記念公演として上演された『キルミーアゲイン』の再演。劇団鹿殺し渾身の王道音楽劇だ。
ゲストには真田佑馬、梅津瑞稀らフレッシュなメンバーから、小林けんいち(動物電気)、谷山知宏(花組芝居)といった劇団の黎明記を支えたメンバーまで、活動20周年にふさわしいゲストが集結。いつにも増してお祭り感も満載の公演となる。10月15〜17日には大阪IMPホールでも公演。10月9、10日には配信公演も行う。