映画『野生の島のロズ』のイベントが20日、都内にて行われ、日本語吹き替え版声優を務めた綾瀬はるか、柄本佑、鈴木福、いとうまい子とクリス・サンダース監督が登壇。アニメ好きという柄本が、サンダース監督が明かした、日本のアニメ作品との関係に感激した。
ピーター・ブラウンによる同名ベストセラーを原作に最新型アシスト・ロボット“ロズ”の冒険と成長を描くドリームワークス・アニメーション最新作。
『ヒックとドラゴン』などを手がけてきたサンダース監督との対面に「観客の皆さんもうれしいと思いますが、僕もすごくうれしいんです」と言い笑いをさそった柄本。
アニメ好きという柄本は、サンダース監督に「影響を受けた日本のアニメ作品があるか伺いたいです」と質問。
サンダース監督は「やっぱり宮﨑駿監督。自分同様、アニメーションに携わる人の多くが宮﨑監督に影響を受けていると言うと思います。特に『となりのトトロ』は皆の一番じゃないかと思いますね。本作で言うと、宮﨑監督の描く“森”にインスピレーションを受けていて、それを表現するためにドリームワークスのやり方を変えなければならなかったんです」と手書き風の表現へのこだわりや、宮﨑監督との過去のエピソードを明かし、柄本も「すげー!」と感激しきり。
そんな柄本は、映画にちなみ「人生を変えた出会い」について聞かれ「将来の夢で、映画監督をやりたいという夢があって。そのきっかけとなったのが勝慎太郎さんの『座頭市』という時代劇なんです。ご存じですかね?」と明かし、サンダース監督も「もしかしたら見れば分かるかも」。
この日は、そんな日本語版キャストたちに監督からそれぞれに、演じたキャラを描いた直筆イラストをサプライズでプレゼント。柄本は緊張と感激の表情で「僕今、手汗がすごくて。汗が染みないかと心配で」と色紙の際を恐る恐る持ち、会場の笑いを誘っていた。