朝倉「根性があるほうが勝つ」
「RIZIN.28」(6月13日、東京・東京ドーム)に出場する選手のオンライン個別インタビューが6月11日、開催された。
メインイベントではスペシャルワンマッチで朝倉未来(トライフォース赤坂)とクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)が対戦する。今大会に出場するフェザー級王者の斎藤裕が「勝ったほうとやることになる」と語っており、次期挑戦者決定戦の意味合いもあるカードとなっている。
朝倉は「いよいよきたなって感じで穏やかな気持ち。とりあえず、今日は水抜きを頑張らなきゃいけないので、今日頑張って、日曜はやるだけって感じです」と現在の心境を語った。
クレベルについては「実績もあって、強い選手」と評し、試合についても「きつい展開を想定している。判定で、根性があるほうが勝つような展開を想定しています」とした。
クレベルはKSW王者で世界でも高い評価を得る強豪。この試合に勝てば世界に大きなアピールとなるのだが「結果的にはそういう、自分の実績になるんじゃないかなと思いますけど、ただ、大きな団体の王者だったというよりは、クレベル選手本人を見ているので、ただ倒すだけです」、また斎藤へのリベンジを見据えた試合となるのだが「もちろん、見据えているものはありますけど、今回勝たないと話にならないので、今は日曜日の試合に集中しています」ととにかく目の前の試合に集中、と強調する。
煽りVで「サブミッションの体勢になってもタップしない」といった発言があり、クローズアップされているのだが、これについては「タップしないと言ったのは結構昔のこと。格闘技の試合に対して“タップしてすぐあきらめるような兄弟じゃない”と言ったのをそこだけ切り取られているだけ。でもそう簡単にタップはしないですね」と話し、そういう展開になることについては「展開的に寝技もあるかもしれないですが、自分は想定していないし、一本取られそうになっても最後の瞬間まで逃げる努力はします。引き込まれた時の対策もしています」と続けた。
下馬評では打撃vs寝技の展開になると思われていることについては「ならないと思う。クレベル選手は打撃で仕掛けてくると思う。自分から打撃にいって、スクランブルのときに一瞬で極めるのがうまい。基本的には打撃勝負。自分は立つのが得意なので、テイクダウンしすぎたら体力がなくなっちゃうと思う」と分析。
「根性があるほうが勝つ」という判断については「僕もプロ戦績のうち、フィニッシュされたことがない。KOも一本負けもなく、クレベル選手もKOされたことがないから、判定にいく可能性が高い。そのなかで最後は根性勝負になると思う。そこで競り勝ちたい。きついことをやる覚悟は決まっています」と話した。