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ボクサー役で絶賛の岸井ゆきの「自分に合っていた」ボクシングは今も趣味として継続

2023.02.14 Vol.web original

 

 第77回毎日映画コンクールの表彰式が14日、都内にて行われ、岸井ゆきのが女優主演賞受賞し感激を語った。

 株式会社毎日新聞社と株式会社スポーツニッポン新聞社が開催する映画賞。

『ケイコ 目を澄まして』は聴覚障害と向き合いながらリングに立ったボクサー小笠原恵子の実話にインスパイアされた物語。

 ボクシングや手話のトレーニングを重ね、主人公ケイコを演じきった岸井。多くの映画賞での評価に「勝ち負けを描く映画ではないけれど、負けたくないというケイコの気持ちは私が映画にかける思いと同じ」と受賞に笑顔。

 役作りでは3カ月間、ボクシングのトレーニングを重ねたと言い「1カ月くらいで、私がコンビネーションが得意だということに気づきました(笑)。ボクシングも手話も自分に合っていました」と言い、今でも「ボクシングのトレーニングは続けています」。

 同作は、女優主演賞に加え日本映画大賞、監督賞(三宅唱監督)、撮影賞、録音賞と5冠。この日は、岸井が演じた主人公のモデルとなった小笠原恵子さんも登壇。完成した作品を見て「周りの人がいつも私にケイコと呼びかけてくれていた。私にはそれが聞こえないんですけど、映画を見て、それを思い起こすことができました」と感激。

 司会に求められてシャドーボクシングを披露した小笠原さん。授賞式後の囲み取材で岸井は「すごく早くてかっこよくて。私は今もボクシングを続けているので嫉妬しました」と、映画への思いとともにボクシング愛を語っていた。

【受賞結果一覧】

日本映画大賞:『ケイコ 目を澄まして』(三宅唱監督)
日本映画優秀賞:『夜明けまでバス停で』(高橋伴明監督)
外国映画ベストワン賞:『ベルファスト』(ケネス・ブラナー監督)
男優主演賞:沢田研二『土を喰らう十二カ月』 
女優主演賞:岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』 
男優助演賞:窪田正孝『ある男』
女優助演賞:伊東蒼『さがす』 
スポニチグランプリ新人賞(男性):番家一路『サバカン SABAKAN』
スポニチグランプリ新人賞(女性):嵐莉菜『マイスモールランド』
監督賞:三宅唱『ケイコ 目を澄まして』
脚本賞:早川千絵『PLAN75』 
撮影賞:月永雄太『ケイコ 目を澄まして』
美術賞:今村力、新田隆之『死刑にいたる病』 
音楽賞:青葉市子『こちらあみ子』
録音賞:川井崇満『ケイコ 目を澄まして』
アニメーション映画賞:『高野交差点』(伊藤瑞希監督)
大藤信郎賞:『犬王』(湯浅政明監督)
ドキュメンタリー映画賞:『スープとイデオロギー』(ヤン ヨンヒ監督)
TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門:『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(風間太樹監督)
TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・外国映画部門:『トップガン マーヴェリック』(ジョセフ・コシンスキー監督)

田中絹代賞:寺島しのぶ
特別賞:中島貞夫(映画監督)

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