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昆虫食事業が世界の食糧不足と日本の未来を救う!全国から研究・教育機関が集結しプロジェクト始動

2020.12.23 Vol.Web original

 
 ムーンショット型農林水産研究開発事業に採択された、「地球規模の食力問題の解決と人類の宇宙進出に向けた昆虫が支える循環型食料生産システムの開発」キックオフシンポジウムが22日、都内にて行われオンラインで配信。プロジェクトメンバーや協力機関の研究者、また昆虫食に関係する事業をおこした若手起業家らが登壇またはオンラインで参加し、昆虫食の必要性や可能性を語った。

 お茶の水女子大学、早稲田大学教授の由良敬氏をプロジェクトマネージャーとする同研究課題を軸に立ち上がったコンソーシアム。幅広い研究・教育期間が参加し、人口爆発に伴う食料問題の解決や、人類の宇宙進出を支える食料開発、社会実装に挑む。

「ムーンショット」とは、ケネディ大統領が月面着陸を掲げたときに広まった言葉で、実現が困難に思われる目標への挑戦を指す。現在、国は2050年の実現を目安に、現在抱える多くの社会課題解決にもつながる、人々を魅了する野心的な目標としてさまざまな「ムーンショット目標」を設定している。

 その課題の一つが近い未来に予想される、人口爆発による世界的な食糧危機問題。2050年には人口が98億人になり食糧が足りなくなることが予測されている。牛や豚といった家畜と比べ、コオロギは育てる場所もさほど必要とせず、温室効果ガスも排出しない。中でもコオロギやミズアブは飼育のしやすさなどの点から、とくに優位性が高いという。

東京駅で昆虫食イベント「虫グルメフェス」26日から

2020.11.12 Vol.Web Originaⅼ

 さまざまな昆虫食を楽しめる「虫グルメフェス Vol.0」が26日から、東京駅構内で開催される。

 近年注目を集めている昆虫食の魅力を正しく伝えるのが目的。昆虫は高タンパクで良質な脂肪、ビタミン、ミネラル、食物繊維を有する栄養価の高いスーパーフードであるとともに、温室効果ガスの発生が少なく、狭い土地と少量の水で飼育が可能であることからサステナブルな食材としても熱い視線を集めている。

 イベントでは、昆虫料理研究家の内山昭一氏を特別アドバイザーに迎え、昆虫料理を提供している「鳥獣虫居酒屋 米とサーカス」や、「昆虫食 TAKEO」などが出店する。素揚げ料理や、コオロギからできたビール、イベント限定のオリジナルメニューなどを提供する。テイクアウトもある。

 東京駅構内のイベントスペース「スクエア ゼロ」にて26日から29日まで。10時から19時。26日は14時~、27日は11時~。29日は18時まで。

【インタビュー】葦苅晟矢、コオロギの食用化と養魚飼料の実用化という道なき道を拓く

2018.12.03 Vol.712

“食料問題を解決する未来食”と言われ、昨今メディアでも取り上げられる機会も増えてきた昆虫。前人未踏のプロジェクトとも言える、昆虫コオロギの食用化と養魚飼料としての実用化に挑むのは、早稲田大学在学中に起業を果たした25歳。葦苅晟矢氏が見据える昆虫食の未来を通じて、誰も描いたことのない世界を作ることの面白さ——起業の醍醐味が伝わってきた。

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