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サッカーW杯出場権獲得へ「勝てば天国負ければ地獄」の戦いへ。日本代表メンバー27人発表

2022.03.16 Vol.Web Original

 日本サッカー協会(JFA)が3月16日、会見を開き、2022年カタールワールドカップ(W杯)アジア最終予選2試合に臨む日本代表メンバー27人を発表した。

 アジア最終予選は各グループ上位2チームがW杯出場権を獲得。グループ3位同士がアジアプレーオフを行い、勝利チームが大陸間プレーオフに回ることになる。

 日本は昨年9月にホームで行われた初戦のオマーン戦で0-1で敗れるまさかのスタート。2戦目のアウェイの中国戦で1-0で勝利を収めたもの10月のアウェイのサウジアラビア戦を0-1で落とし1勝2敗と絶体絶命のピンチを迎えたが、以降5連勝。現在グループBの2位につけている。

 今回は3月24日にオーストラリア代表とアウェイで、29日にベトナム代表とホーム(埼玉スタジアム2002)で対戦する。
 
 グループBは1位・サウジアラビア(勝ち点19)、2位・日本(同18)、3位・オーストラリア(同15)という大混戦。

 日本はオーストラリア戦で勝利を収めれば勝ち点21で2位以内を確定。W杯出場が確定する。引き分けの場合は最終節のベトナム戦で引き分け以上で2位以内を確保できる。万が一ベトナムに敗れた場合は、最終節のサウジアラビアvsオーストラリアでオーストラリアが引き分け以下に終わることが条件となる。

 オーストラリアに敗れてしまうと勝ち点で並び得失点差で3位に落ちてしまい、やはり出場権確保はベトナム戦に持ち越され、自力での2位以内確保の可能性はなくなってしまう。最下位のベトナムにはアウェイで勝利を収めており、今回のホームでの試合を落とすことは考え難いのだが、オーストラリアが最終戦のサウジ戦で勝利を収めた場合、得失点差で日本は分が悪いため、大量得点での勝利が義務付けられる試合となる。

サッカー天皇杯決勝・槙野が作り出した最高のスポーツシーン【アフロスポーツ プロの瞬撮】

2022.01.12 Vol.web Original

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

日本のサッカー界、「令和の社会革命」は何か?【鈴木寛の「REIWA飛耳長目録」第12回】

2021.12.13 Vol.748

 今年は日本サッカー協会が100周年。1921年(大正10年)大日本蹴球協会が創立されました。

 当時の世相は、第一次世界大戦終結から3年後で戦後恐慌に突入。原敬首相が暗殺されるなど社会が混迷している中での船出でしたが、インターハイを開催し、日本代表が初の国際Aマッチとなる極東選手権大会に出場。8年後にはFIFAにも加盟するなど、まさに日本サッカー界の黎明を感じさせる出来事が並びます。

 そして、先月下旬、私、100周年に際して、功労表彰を受賞いたしました。競技関係者だけでなくさまざまな形で普及・発展に貢献した個人や団体に贈られるもので身に余る光栄です。中高とサッカー少年だった私が通産省勤務時代、Jリーグの立ち上げをお手伝い。以来30年近く、いろいろな出来事がありました。

 2002ワールドカップの情報通信委員を務めたり、2022ワールドカップの招致副委員長としてカタールに惜敗したり、U20女子ワールドカップを招致に成功したり……7年前からは協会理事として関わっていますが、私自身が今もなおサッカー界の発展のため、情熱や知見を注ぎ込むことができたのは、スポーツ界の中でもいち早く「社会をよりよく変える」信念を打ち出し、今もなお魅了され続けているからです。

 サッカー協会の定款第3条では「この法人は、日本サッカー界を統括し代表する団体として、サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献することを目的とする」と規定しています。この「サッカーを通じて」という文言が肝。つまり、サッカーを振興するだけではなく、「スポーツ文化の創造」「人々の心身の健全な発達」「社会の発展」が目的であることを明確にうたっています。

 競技関係者、クラブだけでなく地域の住民がサッカーを「文化資本」「社会関係資本」にまで発展させ、子どもたちはもちろん、老若男女、障害のある人もスポーツを楽しむ文化が広がり、地域社会・経済を活性化しました。川淵三郎さんがかつて「単にサッカーを強くするのではなく、社会的革命をもたらす」と語られていた通りになったのです。

 歴史の荒波を乗り越えてきたサッカー界ですが、コロナで他のプロスポーツと同じく未曾有の苦境に陥っています。東日本大震災後のなでしこ世界一をはじめ、国民的感動をもたらしたサッカーの力を、どう持続・発展させていくか。協会100周年を機に全てのサッカー界関係者が、その社会的・歴史的役割を考え直してみることが大事ではないでしょうか。

(東大、慶應大教授)

JリーグMVPは川崎の レアンドロダミアン

2021.12.13 Vol.748

 サッカーJリーグの年間表彰式「Jリーグ・アウオーズ」が12月6日に行われ、川崎のレアンドロダミアンが最優秀選手賞(MVP)に輝いた。レアンドロダミアンは今季23得点で前田大然(横浜M)とともに得点王にも輝き、J1連覇の立役者となった。受賞にあたっては「幸せな気持ちでいっぱい。チームメートがいたからこその個人賞」と感謝を口にした。

 レアンドロダミアンは元ブラジル代表の32歳。2012年ロンドン五輪では、ネイマールらを抑え得点王にもなっている。

大久保嘉人【アフロスポーツ プロの瞬撮】

2021.12.08 Vol. web original

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

サッカー・堂安律 久保建英【アフロスポーツ プロの瞬撮】

2021.09.16 Vol.web Original

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

サッカーW杯アジア最終予選で日本は1勝1敗スタート

2021.09.10 Vol.745

 サッカーの「2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会」のアジア最終予選が9月2日、各地で始まった。

 7大会連続の本大会出場を目指すB組の日本は大阪・パナソニックスタジアム吹田でオマーンに0−1で敗れ、2大会連続でホームで黒星スタートとなった。

 日本は1対1の局面では何度も後手に回り突破を許した。後半6分には自陣深く進入されて上げられたクロスに対応した長友がハンドの判定を受けた。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でPKの判定は取り消されたが、後半43分に決勝点を奪われた。

 試合後、主将の吉田は「負けるべくして負けた。テンポもコンビネーションもよくなかった」と言葉を絞り出した。

 森保監督は「この敗戦を取り返さなければいけない。次の中国戦へ修正したい」と前を向いた。

 日本の次戦は7日の中国戦(ドーハ・ハリファ国際競技場)。しかしこの間、MF南野とDF酒井が離脱。2連敗は許されない中で、嫌なムードが漂ったが、1−0で勝利を収めた。日本は前半40分に大迫のゴールで先制。後半途中から4バックへシステム変更して得点を取りにきた中国にペースをつかまれる時間帯もあったが、粘り強く守り切った。

 決勝点を挙げた大迫は格下の中国相手とはいえ、まずは1勝を挙げ「最低限の結果は出せたかな」と安堵の表情を見せた。

 1トップで出場した初戦のオマーン戦は徹底マークに苦しんだ。得点に絡むどころか、シュートは後半の1本のみにとどまった。2次予選でともにゴールを量産した南野が負傷離脱し「戦術うんぬんよりも負けないこと。それをピッチの上で表現しないといけない」。重責を背負って挑んだ試合は序盤から積極的に走り回り、しっかり結果を残してみせた。

 森保監督は「気持ちを切り替えて日本らしく戦ってくれた」と選手をたたえた。

 日本代表は10月には7日にアウェイでサウジアラビアと、12日にはホームでオーストラリア(埼玉スタジアム2002)と対戦。ともに連勝で1位と2位の両チームを破り、一気の浮上を狙う。

元Jリーガー水内猛さんらがサッカー、ラグビー、陸上を通じて子供たちに夢の大切さを伝える【夢の課外授業】

2021.08.11 Vol.Web Original

「できないことは悪い事じゃない。できないことをできるように頑張って」

 元Jリーガーの水内猛さんが発起人となり、サッカーやラグビー、陸上競技といったスポーツを通じて子供たちに夢や目標を持つためのきっかけづくりを目指す「夢の課外授業スポーツ体験スペシャルinさいたま VOL.6 Supported by PLEADY」が8月10日、埼玉・浦和駒場スタジアムで開催された。

 この企画は子供たちへ向けたさまざまな形での教育支援を続けている二十一世紀倶楽部が行っている「夢の課外授業」の特別版。水内さんがかつて浦和レッズでプレーしていた縁もあり、2015年から浦和駒場スタジアムで開催。通常の「夢の課外授業」は一人もしくは1グループの著名人が学校を訪問し、それぞれの得意分野を生かした授業を行うのだが、この特別版はサッカーを水内さん、ラグビーを元ラグビー日本代表の堀越正巳さん、陸上を元陸上選手で現在プロスプリントコーチとして多くのプロスポーツ選手を指導する秋本真吾さんがそれぞれ受け持ち、指導するという豪華版となっている。

 昨年は新型コロナウイルスの影響により開催を見送ったため、今回は約2年ぶりの開催となる。
 
 今回も小学生男女を一般公募し、約100人が参加した。

【東京五輪】男子400mリレーはバトンがつながらずまさかの棄権。バスケット女子は日本が決勝進出

2021.08.07 Vol.Web Original

陸上女子1500メートルで田中希実が8位入賞

 東京オリンピック第15日となる8月6日、陸上競技の男子4×100mリレー決勝でメダルが期待されていた日本は1走・多田修平から2走・山縣亮太へのバトンが渡らず、途中棄権という結果に終わった。

 日本は5日の予選では1走・多田修平、2走・山縣亮太、3走・桐生祥秀、アンカー・小池祐貴のオーダーで臨み、1組の3位で決勝進出を果たしたのだが、山縣と桐生の間でややバトンが詰まるなど安全運転のバトンワーク。メダルがかかる決勝では攻めのバトンワークで臨んだが、無念の結果となった。

 女子1500メートル決勝では、この種目で日本人として初めて決勝に進んだ田中希実が、3分59秒95のタイムで8位入賞を果たした。田中はスタートから積極的に前に出て一時は2番手。道中は4、5番手につけると、ラスト1周も先団に食らいつき、8位でゴール。準決勝に続き4分を切る快走を見せた。日本人の女子選手が五輪の中距離種目で入賞したのは1928年アムステルダム五輪800メートルの人見絹枝以来93年ぶり、トラック種目に広げても1996年アトランタ五輪5000メートルで4位に入った志水見千子以来25年ぶりの快挙だった。

 札幌で行われた陸上男子50キロ競歩では川野将虎が3時間51分56秒でで6位入賞した。

 また女子400メートル決勝で、アリソン・フェリックス(アメリカ)が最後の100メートルでのステファニー アン・マクファーソン(ジャマイカ)とのデッドヒートを制し49秒46で3位に入り、オリンピックで10個目のメダルとなる銅メダルを獲得した。

 レスリングでは女子53キロ級で、初出場の向田真優が金メダルを獲得した。向田は前半0-4とリードされるが、後半、じわじわと追いつくと終了間際に場外押し出しで1ポイントを獲得し5-4で逆転勝ちを収めた。

【東京五輪】侍ジャパンが初陣!7月28日の見どころと放映スケジュールをチェック

2021.07.28 Vol.Web original

 7月23日〜8月8日まで、史上最多33競技339種目の熱戦を繰り広げる東京オリンピック。日本代表が登場するのはいつ?対戦する国は?放映スケジュールは?など、気になるポイントをまとめてチェック。

728日の見どころ

 この日から、いよいよ侍ジャパンが登場する。初陣となるドミニカ共和国戦は、福島県営あづま球場で行われる。2008年北京大会以来、3大会ぶりに正式種目としてオリンピックに帰ってきた野球。田中将大や鈴木誠也、坂本勇人などタレント揃いの代表チームで、金メダル獲得を目指す。

 サッカー男子はグループリーグの最終戦。日本はフランスと対戦する。初戦の南アフリカ戦、25日のメキシコ戦で得点を挙げたエース、久保建英は、オリンピックで2試合連続得点を挙げた史上3人目の日本代表選手となった。日本の「至宝」を起点に、首位通過なるか。

 競泳は男子200mバタフライ決勝で、本多灯が表彰台を狙う。女子200m個人メドレー決勝では、女子400m個人メドレーとの2冠を狙う大橋悠依に注目。体操競技の男子個人総合も決勝が行われ、新エース橋本大輝ら、日本勢のメダルが期待される。

編集部が独断と偏見で見どころピックアップ「家でじっくり東京五輪」

2021.07.13 Vol.743

 7月23日に開会式を迎える「東京オリンピック」では五輪史上最多となる33競技・339種目が行われる。今回の五輪は新型コロナウイルスによる感染症の拡大防止のため、6月23日に東京2020組織委員会が観客数を「収容人員の50%以内で1万人」と発表した。同時に応援スタイルについても飛沫感染の防止の観点から、大声を出しての応援にも自粛の要請が出された。おまけに不要不急の外出については自粛の要請が出されていることから多くの人がテレビでの観戦となる。そんな中ではあるが、編集部が独断と偏見で注目競技をピックアップする。

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