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アイヌ役が迫真すぎて…“素”の坂東龍汰に再会したサヘル・ローズが「初めまして」

2024.08.26 Vol.web original

 

 映画『シサム』(9月13日公開)の完成披露舞台挨拶が26日、都内にて行われ、主演の寛一郎はじめキャスト陣と中尾浩之監督が登壇。アイヌの青年を演じた坂東龍汰の“熱演”に会場が舌を巻いた。

 アイヌと和人との歴史を描いた壮大な歴史スペクタクル映画。

 松前藩藩士の息子・孝二郎を演じた主演・寛一郎は「僕が小学生くらいのときにアイヌのとある集落に2週間くらい訪れたことがあって。そこから20年くらい経ってオファーを頂き、これも縁だと感じました」。

 主人公の敵役を演じた和田正人は「対峙した寛一郎くんの気迫がすごくて。この緊張感を持てたのは彼の芝居の素晴らしさがあったから」とたたえると、アイヌの青年を演じた坂東龍汰も「寛一郎くんが主演と聞いて絶対にやる、と。プライベートでも親しくさせていただいていて、やっと共演できるとワクワクしてたんですけど…」と言うと「台本開いて、ギョギョ!みたいな(笑)」。

 坂東のセリフは全編アイヌ語だったと言い「撮影前日までセリフをひたすら聞いて覚えるという作業でした」。すると、同じくアイヌの女性を演じたサヘル・ローズが、この日、ヒゲのメイクのない坂東と平野貴大が分からなかったと言い坂東は「さっき初めまして、って言われました」と暴露しサヘルは「それだけ皆さんが素晴らしかったんです(笑)」と照れ笑い。

「撮影から1年くらい経っているけど未だにセリフを全部覚えている」ほど役に没頭していたという坂東に、ふと寛一郎が「ちょっと何か言ってよ」と無茶ぶり。すると坂東がアイヌ語の長セリフを淀みなく披露し、会場も大きな拍手。

 本作への思い入れを口々に語ったキャストたち。最後に寛一郎は映画を通してアイヌの歴史や文化が広く伝わればと語りつつ「今日も僕らが生きている世界では価値観や文化の衝突など困難なことがたくさんありますが、どうすべきか模索するためにもまずは知ることが大事だと思います。この映画も知るためのきっかけになってくれれば」と願っていた。

 この日の登壇者は寛一郎、和田正人、坂東龍汰、平野貴大、サヘル・ローズ、緒形直人、中尾浩之監督。

サヘル・ローズ「貧しい子どもたちに、お金ではなくペンを」 世界を旅して見つけた支援の形<できることから SDGs >

2021.04.19 Vol.740

 女優・タレントとして活動するサヘル・ローズさん。彼女にはもう1つの顔がある。さまざまな国へ行き、国内外で子どもたちへの支援や青空教室を行う「教育者」としての顔だ。SDGsの理念でもある「誰ひとり取り残さない社会」を実現させようと、長年活動を続ける思いを聞いた。

柳楽優弥、モンゴルで監督から「鏡を見ないで」「マネジャーと話さないで」と言われた理由

2021.02.19 Vol.Web original

 

 映画『ターコイズの空の下で』先行プレミアム上映が19日、都内にて行われ、主演の柳楽優弥と共演のサヘル・ローズ、KENTARO監督が登壇。

 資産家の祖父を持ち東京で自堕落に生きていた青年が、かつて祖父がモンゴルで捕虜生活を送っていた際に現地女性との間に生まれた娘を探すロード―ムービー。柳楽にとっては海外合作映画の初主演となる。

 モンゴルで3週間、監督スタッフとともにゲル(移動式住居)生活をしたという柳楽。「ネズミにカップ麺を食べられたりもしましたが、満天の星で文句なし。本当に楽しかったです」とモンゴルでの撮影を振り返った。

 また、KENTARO監督との出会いも特別だったと語り「日本語よりフランス語や英語のほうができるとか、パリ大学出身で、僕に説明するのも引き出しがすごくて、そういうところが好きすぎちゃって」と心酔しきり。

「コマーシャルみたいな演技はいやだ」と言う監督から求められた即興的な芝居も「僕がデビューした是枝裕和監督の演出もそうだったので、それが居心地よくて。20代はキャラクター的な役が続いたんですが、本作でまた自分らしく現場にいていいんだと気づかせてもらえた」とデビュー作『誰も知らない』を振り返りつつ同作への思いを語った。

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