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識者が語るシド・ミードと映画「ブレードランナー」以後の未来像

2019.05.02 Vol.Web Original

新・文芸坐で映画『ブレードランナー2049』が特別音響上映
 現在、末広町のアーツ千代田3331で開催中の「シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」の関連企画として5月1日、池袋の新・文芸坐でミード氏が関わった最新の作品である映画『ブレードランナー2049』が特別音響上映された。

 映画の上映後にはミード氏の記録映像『「Kronovid」part1-KRONOLOG(クロノログ)より』の上映とスペシャルトークイベントが開催された。

 トークイベントにはシド・ミード展実行委員長を務める植田益朗、映画評論家でクリエイティブディレクターの清水節、かつてSF専門誌「SFアドベンチャー」の編集長を務めたプロデューサーの関智、「WIRED」の前編集長である若林恵の4氏が参加した。

「Kronovid」は1991年に制作されたレーザーディスクで3つのパートからなる作品。この日はミード氏がデッサンから作品を作り上げるまでの工程の一部が上映されたのだが、この映像の中で手がけられていた作品の完成形は「シド・ミード展」に展示されている。

コレクターが「ラストチャンス」と断言。たった23日間の「シド・ミード展」開催

2019.04.26 Vol.Web Original

研究家でコレクターの松井博司氏「今しかない」
“ビジュアル・フューチャリスト”として数多くのクリエイターや作品に影響を与えて来た世界的インダストリアルデザイナー、シド・ミード氏の原画展「シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」が4月27日から5月19日までの23日間、「アーツ千代田3331」(東京都千代田区)で開催される。

 日本での個展は34年ぶり3回目となる。

 開催に先駆け26日にはプレス内覧会が開催され、合わせて実行委員長の植田益朗、プロデューサーの渡辺繁、キュレイターの松井博司の3氏によるミニトークセッションが開催された。

 今回は4つのテーマで展示が構成されているのだが、シド・ミード研究家でコレクターでもある松井氏は秘蔵コレクションを提供。「Memories Of The Future ―Matsui Collection」というパートが設けられている。

その松井氏は「奇跡のコレクションといわれているが、この数、このようなコンディションでミード氏の作品を見ていただけるのは世界中どこを探してもない。日本でしかない。しかも23日間だけ。前回は34年前だったが、今後30年の中で可能かと言えば、我々の中では難しいと考えている。もうラストチャンスだと思っていただいて構わない」と同展の希少性を説明した。そして展示されている原画についても「非常にデリケートな絵の具を使っているので劣化がすごく早い。いろいろなところに巡回している間に剥落が起こっていて、すでに劣化が始まっている。今回見ていただく原画のコンディションは今がベスト。これからは落ちていくしかない。まさに今しかない」と続けた。

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