明るく開放感のある1階。テーブルは2人掛けと4人掛けがあり、夕方には女子高生たちでいっぱいだった
THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。
2024年も残すところあと2カ月を切るというところで、今年のBUZZは今年のうちにチェック! アナログレコード人気の再燃でレコードショップにジェネレーションXを呼び戻した時期を過ぎて、今は女子高生たちがアナログレコードに夢中になっているそうです。昨年末登場した気軽にレコード試聴体験ができる「レコードカフェ RECOCO」は連日大人気で、週末や連休になると行列ができるのはもちろん、遠方から足を運ぶお客さんも少なくないんだとか。翔平さんが、若者を夢中にさせるニュータイプのアナログレコード人気を体感してきました。(撮影・蔦野裕)
この日、翔平さんがやってきた「レコードカフェRECOCO」(以下、RECOCO)は、渋谷駅からほど近く、六本木通りを渋谷から六本木に向かい、青山トンネルの少し手前を折れたところにあります。周囲はオフィスや学校がありますが、昼間は静かなエリア。まだ夏を思わせる日差しに眩しそうに目を細めながらやってきた翔平さんは、お店の前の主張のある看板に「各席でアナログレコードが聴けるカフェ……? レコードバーとかには行ったことがありますけど、それとは違うんですね」と店内に足を踏み入れます。
「歩こ~う!歩こ~う!……ここだあ~!」……目印はキュートなイラストの看板です
店内は白ベースで日の光が入って明るく開放感があります。壁にはレコードジャケットが飾られ、フロアに並んだテーブルの一つひとつにオート式のターンテーブルが載っています。「わあ、これは面白い眺めですね!」と、翔平さん。
RECOCOはアナログレコードを聴くという体験を提供するカフェです。韓国発のさまざまな体験型店舗が爆発的に注目を集めるなかで、ソウルにある好きなレコードを自分の席で聴いて楽しめるレコードカフェが話題になりました。インフルエンサーはもちろんのこと、日本のDJたちによってその風景がSNSで拡散されて注目を集め、今も広がり続けています。
同店を運営する株式会社ポムの代表である川浦敦也さんは、その盛り上がりを見て、「日本にもこんなカフェを!」と昨年12月にRECOCOをスタートしました。当初は隣りのビルに1号店があって現在の店舗と2店のスタイルで営業していましたが、レコードの配置などオペレーションの都合もあり、今年の7月から1階と地下の2フロアからなる今のカフェにまとめたんだそうです。
「カラフルなのと思わせておいて、コーヒー!」という翔平さん……ごめんなさい、今日のオーダーは決まってます!
全席指定で、入場料と1ドリンクで利用するスタイル。混雑時は90分制ですが、混んでいないときは時間制限なく利用できます。場所柄、高校生や大学生が多いそうですが、さまざまな方に利用されているとのこと。RECOCOを目指してくる修学旅行生、海外からの観光客の来店も少なくないそうです。
利用手続きとドリンクのオーダーを流れるように済ませた翔平さん。カウンターのタブレットでアナログレコードやターンテーブルの使い方の説明動画を見るように指示されると、「レコードを椅子の背もたれに置いたりしてはいけない」「内袋から丁寧に出す」「レコード面には触れない」といった注意に「それはご法度です!」と憤ったり、同意したり。
「結構ストリクト系だけど、このくらい言ってもらわないとな」とレコード愛を爆発させる翔平さん。タブレットでは動画を使って分かりやすくレクチャーしてくれます
アナログレコード2000枚保有する翔平さんだけに、「結構ベリーストリクト系! でも利用する人はレコードの扱い方が分からない方が多いんだと考えると、このぐらい言ってもらったほうがいいのかも。レコードが傷ついたときのショックったらないですから」