ディズニーの名作アニメーション『ジャングル・ブック』がこの夏、驚きと感動の実写映画としてよみがえった。夏休み期間中の子供たちが大喜び…と思いきや、大人も目を見張る完成度の高い大作映画となっている。目玉は、実写と見分けがつかないほどリアルなCG映像。人間のように会話をするジャングルの動物たちだけでなく、どこまでも広がる密林もほぼCGで描かれたものだ。「10年前、いや3年前の技術を持ってしても本作を製作することはできなかった」と語るのは本作のプロデューサー、ブリガム・テイラー。
激しいアクション、陽気なミュージカルシーン、主人公モーグリと動物たちの感動的な触れ合い…モーグリ役のニール・セディという生身の存在と、CGの動物や背景がまったく違和感なく描かれていく。
「ハリウッド最高峰のチームが、かなりの時間をかけて手掛けていますからね。彼らも相当大変だったと思います。とくにモーグリがバルーの腹に乗って川下りをする場面は、生身のモーグリ、流れる水、その水で濡れる毛並…すべてを同じようにリアルに描くという非常に大変でした」
その甲斐あって、世界各国で大ヒット中。
「うれしかったのがほぼポジティブな反応をもらっていること。あまりファンタジーチックになりすぎなかったことや、ユーモアも織り込まれたこと、そしてビル・マーレイやスカーレット・ヨハンソンといった豪華俳優陣が声優に参加していることなども、子供だけでなく大人たちからも好評を得た理由だと思います」
今後も実写とCGの“共演作”がさらに生み出されることになりそうだ。
「本作の続編も作ってみたいし、『くまのプーさん』やホーンテッド・マンションを舞台にした実写作品も予定しています。ぜひお楽しみに!」