「ROAD TO UFC シーズン2 決勝戦」(日本時間2月4日、アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX)でフライ級(56.7kg以下)決勝に出場した鶴屋怜(日本/パラエストラ松戸)がジー・ニウシュイエ(中国)に1RでTKO勝ちを収め、優勝を果たした。
「ROAD TO UFC」(RTU)はアジア全域から集結した最も才能あるMMAアスリートがUFCとの契約をかけて競い合うトーナメント戦。この勝利で鶴屋はUFCとの契約を勝ち取った。
1R、互いにサウスポー。圧をかけるのは鶴屋。ニウシュイエの右のパンチに鶴屋はカウンターでタックル。そのままケージに押し込み、右の肩パンチを連打。左を差して圧をかける。ニウシュイエが離れる。スタンドの攻防に戻ると鶴屋が圧。鶴屋の左ローにニウシュイエが左ストレートをカウンター。鶴屋の左ストレートでニウシュイエがバランスを崩したところに組み付いた鶴屋。ニウシュイエがもろ差しも鶴屋は首投げから袈裟固め、マウントを奪うと脱出しようとしたニウシュイエのバックを取って、後ろからパンチ。4の字ロックでがっちり固める。そしてツイスターも不完全。今度は首を巻いて上になる。逃げるニウシュイエが背中を向けたところでバックマウントからのパンチの連打。ニウシュイエの体が完全に伸び切り、レフェリーが試合を止めた。鶴屋が4分59秒でTKO勝ちを収めた。
これでプロ戦績を9戦全勝とした鶴屋は試合後のケージ内でのインタビューで「負けを知りてえー!」と絶叫。そして「とりあえず勝てて良かったというのと、決勝なんで相手もかなり強いと思って、判定になるかと思ったがフィニッシュできてよかった。想像よりも早くフィニッシュできて、想像よりも良かった」と試合を振り返った。