フェザー級転向も視野に? 今回は-56kg契約
「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN」(12月28日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の第2弾カード発表会見が10月21日、愛知・名古屋ガーデンパレスで開催された。
K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹がスーパーファイトでムエタイの強豪スリヤンレック・オーボートー.ガムピーと対戦する。
武居は6月の両国大会で現役王者としてスーパー・バンタム級世界最強決定トーナメントに出場。1回戦から3試合すべてでKO勝利を収め、見事優勝を果たした。
スーパー・バンタム級では敵なしの武居だが、最近の試合で唯一苦戦したのが昨年12月に対戦したタイ人のヨーブアデーン・フェアテックス。延長にもつれ込んだうえでの判定勝ちだった。
スリヤンレックはパンチを得意とし、タイでも激闘派として知られる実力者。主戦場のラジャダムナンスタジアムでは常にメインイベントやセミファイナルで試合を組まれ、K-1向きの激しい試合で人気を博している。K-1の中村拓己プロデューサーは「武居選手がKOされてしまうんじゃないかと思うくらいの危険な相手。すごい試合になると思う」と熱戦を予想した。
会見に同席した佐藤嘉洋・K-1名古屋大会特別実行委員も「軽量級においてムエタイを見て見ぬふりはできない。タイ人は身体が小さいので軽量級の層がケタ違いだし、K-1がルールに対応できそうなタイ人を呼んできたことをうれしく思う」と大きな期待を寄せた。
武居はスリヤンレックについて「ヨーブアデーン選手よりもK-1向き。(前回は)ムエタイをちょっとなめてた部分があったので、今回は気持ちを入れ直してムエタイに勝ちたい」と、昨年12月の反省も踏まえ、意気込みを見せた。
また今回はスーパー・バンタム級よりも1kg重い-56kg契約となるが「フェザー級に上げるか、スーパー・バンタムでやるか、正直まだ分からない」と語るに留めた。フェザー級には同門の江川優生がK-1 KRUSH FIGHT王者に君臨。江川は11月の横浜大会で行われる「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」に参戦することから、その結果をみて判断することになりそうだ。。
-56kgで戦うことについては「軽量級の1~2kgは大きい。-56kg契約で戦ってみて、僕のパワーが通用するのかはちょっとまだ分からない部分はある」と慎重な言い回しをしたものの「でもそこだけですかね、怖いのは。パワーだけじゃなく、スピート、テクニック、全部使ってしっかり倒したい」とKOでの勝利を誓った。
この試合いかんでは今年のK-1 AWARDSのMVPも見えてくるが武居は「ここまで今年はいい調子で来た。去年も年末までいい調子だったんですけど。調子に乗らず、しっかり地に足つけて、12月の名古屋大会もKOで倒して、MVPに選ばれるような試合を見せられればいいなと思います」と話した。