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傷つけあった7日間。私たちはなぜ結婚するのか〈「さよならプロポーズ」最終話〉

2024.11.12 Vol.web original
©AbemaTV, Inc.

 長く付き合いながら結婚に踏み切れずにいるカップルが7日間のギリシャ旅行へ行き、最後に結婚するか別れるかを決断しなくてはならないABEMAの「さよならプロポーズ via ギリシャ」。別れるか、結婚するか…決断の最終日前夜、男性たちの表情は暗かった。

 一足早く愛を信じる決意をした女性たちに対して、男性陣は思った以上に現実的だ。金銭問題、セックスレス問題。ただ好きだから一緒にいた2人の間に、なぜここまでの課題が生まれてしまったのだろうか。結婚って……何のためにするものなのだろう。

 

「嫁を養えるかっこいい男」じゃなくても、受け入れてもらえる?

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 決断まで残り19時間。シュウヘイはカホに、ずっと言えてなかったある秘密を告白する。彼がここまで結婚を先延ばした理由がなんなのか――MC陣も、視聴者である私たちもずっと気になってきた部分だ。

「子どもができたら(結婚できる)というのは、正直関係なくて」……その言葉の先に続いたのは“お金の不安”だった。MC陣すらも離婚歴があるのではとか、子どもがいるだろうとか妄想を繰り広げていたというのに、カホの表情も「そんなことで?」と言わんばかりだ。

 男性からすると、自分から「金銭面の不安」を口に出すのはハードルが高いのかもしれない。しかしすでに同棲している2人であれば、結婚したからといってお金の使い方は変わらないはずだ。結局シュウヘイの不安は漠然としたもので、心配を口にできなかっただけで、2人の関係はここまでこじれてしまった。

 シュウヘイは今まで、カホに嘘をついてきた。もちろん悪気のある嘘ではないが、大事な時に素直になれなかったこと、本心を隠してしまったことは確かだ。結婚生活は、お互いに気持ちをオープンにすることが大切だ。相手の気持ちを迷いなく信じられるからこそ、どんな苦境も乗り越えていけるのだから。

 しかしカホはそんなシュウヘイを許し、お互いの収入面の不安は「2人で解決していけばいい」と語った。シュウヘイもきっと、カホに嫌われるのが怖かったのかもしれない。「男らしく嫁を養える自分」は、シュウヘイが自分自身に与え続けてきたプレッシャーだ。

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 なりたい自分を目指さなくても「ありのままのあなたでいいよ」と言ってもらえること……それこそが愛だ。そして、旅の間ずっと不安そうな表情だったシュウヘイが最後に出した決断は「再プロポーズ」だった。

 ギリシャで自分と向き合って、ある意味ダサい姿をさらけ出し続けたシュウヘイ。そして「強がって嘘をついちゃう彼も愛せる」と語ったカホ。ここまで深く語り合えた2人の信頼関係は、日本にいた時とは比べ物にならないほど、厚くなったことだろう。

傷つけあった時間は戻らない――セックスレス彼氏が下す「冷徹な審判」〈「さよならプロポーズ」第7話〉

2024.11.06 Vol.web Original

 長く付き合いながら結婚に踏み切れずにいるカップルが7日間のギリシャ旅行へ行き、最後に結婚するか別れるかを決断しなくてはならないABEMAの「さよならプロポーズ via ギリシャ」。旅の終わりを目前にして、恋人たちはやっと問題の“核心”に迫っていく。

 2組のカップルは、たくさんの問題を抱えていた。話し合えば話し合うほど問題が顕在化するが、解決の緒もなかなか見出せない。日本に帰って、本当にうまくやっていけるのか――離れがたい気持ちと、未来への不安が折り混ざる帰国日前夜、参加メンバーたちの顔は、複雑さと哀愁を帯びていた。

お金の使い方、子ども、セックスレス…カップルの現実的な課題は話し合いで解決できる?〈「さよならプロポーズ」第6話〉

2024.10.31 Vol.web Original
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 長く付き合いながら結婚に踏み切れずにいるカップルが7日間のギリシャ旅行へ行き、最後に結婚するか別れるかを決断しなくてはならないABEMAの「さよならプロポーズ via ギリシャ」。最終日を目前にして、ギリシャ観光と並行して、話し合いを続ける2組のカップル。

 一方のカップルが抱えるのは、結婚前の「セックスレス問題」と、時間の使い方やお金の使い方に関する価値観のすれ違い。もう一方が抱えるのは、そもそも「結婚に不安を感じる」彼と、結婚に「幸せな希望を抱く」彼女の、根本的なすれ違い。6日間も話し合いを続けても、2組の課題や結婚への展望は「クリアになった」とは言えない。お金の使い方も、子どもを持つかどうかも、セックスレス問題も――6日間話し合っても、解決には至らないのだった。

「結婚に必要なものって?」どうしても結婚の意思が固まらない彼氏

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 一方、街中でギリシャの老人に声をかけられ、結婚36年目の夫婦の家でお茶することになったシュウヘイとカホ。今のところ、自身の抱える結婚への不安感を、旅の中で全く解消できていないシュウヘイ。そもそも本人が「自分の問題」と自覚しており、カップルとして話し合える点が少ないのが、2人の一番の課題でもあるように見えていた。

「結婚に必要なもの」を問うシュウヘイに、老人は「日常が満たされていることだ」と答える。アオイやモナがギリシャの情熱溢れる考え方に感化されたのと同じように、2人も異文化の価値観に熱心に耳を傾ける。しかしシュウヘイは先日から、カホの前でも言葉を選ばず自分の気持ちをさらけ出すので、MCからも毎度「そんな言い方しなくても」と苦言が漏れる。

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 とはいえ、ギリシャ流のストレートな表現には、胸を打たれていた様子のシュウヘイ。先人の名言にも、結婚は頭で考えてするものではないと聞く。自分への自信を喪失しているシュウヘイにとって「愛を持つことでむしろ自信が持てる」というのは、的を射たアドバイスだったようだ。

 しかしここのところ、シュウヘイは「自分が気を使わずに済むこと」にこだわっており、日に日にカホへの「マナーとしての気遣い」が欠如しているようにも見える。ワイナリーでカホに「もし別れるとしたら?」と投げかけられても「気を遣うとかでなく、本心で伝えたい」と語り、MC陣からもツッコミが入ってしまう。

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 今回、カホは「2人がどうしたら結婚できるか」に向き合うことを諦め始めているようにも見えた。視聴者の目線から見ても、シュウヘイの一人相撲感があるのは否めない。これなら、シュウヘイが一人で自分探しの旅に来ればよかったのではないかと思うくらいだ。

 考えすぎるのはよくないとは言いながらも、シュウヘイはワイナリーでもギリシャ人女性に「愛とは何か」を問う。納得できる答えを得るまで考え尽くせるほどの時間は、もうないというのに。












セックスレスは相手のせい?お互いを責めてしまうカップルの行く末〈「さよならプロポーズ」第5話〉

2024.10.23 Vol.web Original
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 長く付き合いながら結婚に踏み切れずにいるカップルが7日間のギリシャ旅行へ行き、最後に結婚するか別れるかを決断しなくてはならないABEMAの「さよならプロポーズ via ギリシャ」。残り時間も少なくなってきている中で、問題の核心に迫ろうともがくカップルたち。

 お互いの価値観のすれ違いをきっかけに、セックスレスという大きな問題に発展してしまっているアオイ×モナと、結婚を前にしても、今までお互いにさらけ出せていなかったことで、相手の気持ちを確認しきれないシュウヘイ×カホ。男女がすれ違っていく様子があまりにリアルすぎて、SNSでも話題を読んでいる。

セックスレス問題は話し合いでは解決できず…

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 前回から引き続き、互いにとっても重要な「セックスレス」についての話し合いが進むも、お互いに感情を顕にしてしまい、膠着状態となってしまったアオイ×モナ。感情が高ぶると涙してしまうモナと比べると冷静に見えるアオイだが、この話が始まってからは明らかに物言いがぶっきらぼうになっており、アオイにとっても「触れてほしくない」テーマであることが伺える。

 2人はお互いに「セックスレスの原因は相手にある」と思っている。「何度も行為を断ったのはアオイだ」と主張するモナ、そして「モナの行動が自分を萎えさせている」と主張するアオイ。過去を責め続けても埒が明かないので、変えられる未来について話し合おうとするアオイだが、モナの方は「今のアオイが話す理屈」に納得できておらず、上手く改善点について話し合えない。

「セックスレスは予防が肝心」というほどだから、一度陥ってしまえば改善は難しいのかもしれない。しかし、セックスレスはそもそも当事者同士でも話しづらいテーマであり、お互いに沈黙を貫き続けてしまうことも多い。問題として提起しているだけ、多くのセックスレスカップルと比べれば一歩前進しているとも言える。しかし、アオイの表情は終始曇っていた。

 アオイはモナの、現状を維持しようとする姿勢、ありのままを受け入れてほしい気持ちそのものに違和感を覚えているという。とはいえ、カップルとしてありのままを受け入れるべきか、互いに成長していくべきかに正解や不正解はない。結局は根本的な価値感の問題で、セックスレスは価値観のすれ違いを「こじらせた結果」だとも言える。

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 翌日のクルーズ船でも、モナは「ずっとこのままでいられたらいいのに」と感傷的だ。最悪の予想もしているからこその発言に、アオイが少し慌てているようにも見えた。「別れを考えたことはない」とモナに伝えたアオイだが、どうしたいと考えているのだろうか。別れないのであれば、セックスレスを含めたすれ違いの改善に努めなければならない。前日の膠着具合を考えると、アオイがレス改善に努められるかは見えない。

 それに、誰しもが「別れたくて別れる」ことができるわけでもない。振られる側から見れば、別れはだいたい唐突だ。モナは別れへの決意を固めようとしているようにも見えた一方で、アオイは実際に別れを想像してみて、怖気づいたようにも見えたのだった。

彼氏「夜の営みがないのは、彼女の言葉遣いのせい」…セックスレスに悩むカップルはどうなる〈『さよならプロポーズ』第4話〉

2024.10.17 Vol.web Original
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 長く付き合いながら結婚に踏み切れずにいるカップルが7日間のギリシャ旅行へ行き、最後に結婚するか別れるかを決断しなくてはならない「さよならプロポーズ via ギリシャ」。旅の折り返し地点を過ぎた4日目には、それぞれのカップルに新たな問題が勃発。

 日常生活で互いの問題を解決できず、旅に参加することを決めた2組のカップル。旅も中盤に差し掛かり、話し合いを重ねる中で、自身の弱みや問題点に気づいて、変わろうと努力をするメンバーも。しかし、すぐに関係を改善できるとは限らない。自分のスタンスを変えても進展しない話し合いに、カップルたちは……?

「何度も断られて心が折れた」レス問題への切実な想い

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 3日目の夜、ギリシャ人のニコス夫婦とのディナーにやってきたアオイ×モナ。そして、モナがアオイに「まだ言えていないこと」が明らかになった。モナがずっと解決したいと思っていたのは、アオイとの「セックスレス」についてだった。

 文化として、パートナーとの愛情以上に夫婦・家族としての役割を重要視する人も多い日本では、約半数の夫婦がセックスレスに陥っていると言われる。特に、お互いの愛情をボディタッチでも確認したいモナは「自分からも誘ったが、何回か断られて心が折れてしまった」という。どんな状況の時に誘ったのかは分からないが、アオイからすれば「ただ気が乗らなかっただけ」なのかもしれないが……モナは、自身を否定されたように感じたようだ。

「ベストカップル」という、周囲から持たれるイメージとのギャップにも苦しんでいた。ニコス夫人はモナに「自分にとって一番大切なものがなんなのか考えてほしい」と説く。ニコス夫人のまっすぐな思いを聞いて、モナ自身も「彼のことがただまっすぐ好きだった頃の自分」を思い出すことができた。

 一緒にいる時間が長くなると、相手のことをただ愛すことが難しくなる。生活が共になると生活観でぶつかったり、お金やお互いの家族の問題など、外的要因による問題も出てくる。相手のことが嫌いなわけではなくても、発生し続ける問題に対処しきれなくなると、そのストレスをぶつけてしまうものだ。

「セックスレスを改善したいのは、彼が好きだから」という根幹の想いに立ち返ることができたモナ。舞台はアテネから、世界有数の夕日スポットでもあるサントリーニ島へ。前日と比べると、非常に穏やかな雰囲気だ。1日目とは違って笑顔でギリシャ料理を食べながら、モナは「レス問題」についても言及した。

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 ただでさえ相手には確認しづらいレス問題。愛情を確認し合う行為でもあるため、回答によっては破局を免れないほどの大問題に発展する可能性もある。アオイは、レス問題の根源に「モナの言葉遣いの悪さ」を指摘し、ここから2人の関係にまたも暗雲が立ち込めてしまう。

 モナは3日目までの話し合いを通して、しっかりと「自分の弱み」に向き合うことができたが、感情をコントロールするのは簡単なことではないことも自覚していた。そして今日も、涙を流してしまうのだった。

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 これまではモナがアオイに強く変化を求める話し合いが続いてきたが、ここでアオイがモナに「変えづらい人間性」を指摘してしまったことで、話し合いはさらに泥沼化していきそうな予感だ。「言葉遣いが治らなければ愛し合えない」なんて、破局するしかなさそうな指摘でもあるが……アオイはアオイで、モナに何かを気づかせたいような物言いだ。残り2日と少しの旅の中で、2人はこの難所を乗り越えられるのだろうか。

 

 

女性21歳「32歳の彼が月に1回しかSEXしてくれません」【黒田勇樹のHP人生相談 117人目の2】

2020.03.18 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.8
「世界は、猫と花と鳥と、蛇のもの」が24日にします。とうとう1週間を切りました。

 こんなご時世ということもあって、作品にかかりっきりです、と言いたいところなんですが、よく考えたら作品を作っている時はいつもこうでした。

 なので、ある意味、いつも通りです。

 早くもっといつも通りの生活に戻るように…と思いながら今週も始めましょう。

 今週も人生相談です。

女性21歳「32歳の彼が月に1回しかSEXしてくれません」【黒田勇樹のHP人生相談 117人目】

2020.03.11 Vol.web Original

こんにちは、黒田勇樹です。

3月24日から始まる三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュース Vol.8「世界は、猫と花と鳥と、蛇のもの」の脚本がやっと書き上がりました。

そんななか、テレビでは緊急事態宣言がどうとか言ってますが…とりあえず、これからは演出家として作品作りに邁進していきます!楽しみにお待ちください。僕たちも楽しみに稽古します。

今週は人生相談です。では始めましょう。

【黒田勇樹の年頭のご挨拶】「2018年は前向きに人生を生きてみようと思っています」

2018.01.03 Vol.kuroda

 悩める子羊の皆様、そしてそんな他人のお悩みが大好物の狼の皆様、新年明けましておめでとうございます。

 ホンダの創設者である本田宗一郎さんだったかが、こんなことを仰っていたそうです。

「プロフェッショナルやエキスパートとは、ある分野で最も多くの失敗を経験した者のことである」、と。

 子役、引退、酒浸り、離婚、etc…

 私はある種、人生のエキスパートだったのです!

 宗一郎は、こんなことも言っていました。

「人には誰にでも失敗をする権利がある、しかしそれには必ず”反省”という義務がついてくる」的なことを!!!

 薄々感づかれている方もいらっしゃるかもしれませんが、最近の黒田は…

 反省してます!義務を果たしてます!

 無難に生きる僕をつまらないと思う方もいらっしゃるでしょう、ツイッターのフォロワーも随分減りました。極端な発言を避けるようになったから、相談の回答にもキレがなくなったと思っていらっしゃる方もいるでしょう、相談の件数も随分減りました。

 でもね、真っ当に生きてみようとする中で経験する「新しい失敗」も沢山あります。

 破天荒な人生を送って経験した失敗は、今も僕の中のプロフェッショナルとして、真っ当になろうとする僕を見守っています。

 僕も貴方も、今年も沢山の失敗をするでしょう。

 その失敗が「人生を素晴らしいものにしようとする者」の失敗であるように、失敗と解決方法を共有しあい、新しい生き方を見つけていけるような、

 皆が、人生のプロフェッショナルでエキスパートを目指すような失敗をしていけるように、

 まずは馬鹿みたいに前向きに、精一杯人生を生きてみようと思っています。

 そんな1年にしていこうじゃありませんか。

 どんどん悩んで、どんどん相談していこうじゃありませんか!

 ああ、またマトモっぽいこと書いちゃったから、フォロワー減るかな…

まっこと、悩みの尽きない人生です…

 どうぞ、今年も1年、ハイパーメディア人生相談を宜しくお願い致します!!!

女性30歳「夫が性に淡白で辛いんです」【黒田勇樹のHP人生相談 82人目の2】

2017.12.27 Vol.kuroda

 こんにちは、黒田勇樹です。

 今日(12月26日)から《アクティブイマジネーション朗読劇》『日本の神の物語〜古事記の世界〜』始まってます。

 そんなわけでクリスマスシーズンも稽古で吹っ飛んでるんですが、たくさんの方々にチケットを買っていただいておりまして、それが僕にとってのクリスマスプレゼントになっております。このクリスマスは30日まで続きますのでお時間ある方はぜひ。

 さて今週も始めましょう。

女性30歳「夫が性に淡白で辛いんです」【黒田勇樹のHP人生相談 82人目】

2017.12.20 Vol.kuroda

 こんにちは、黒田勇樹です。

 忘年会シーズンで夜の街が人々であふれ返っている中、12月26日から始まる朗読劇『日本の神の物語〜古事記の世界〜』の稽古に没頭する毎日です。

 でも、この作品、なにかとてつもなく面白いことになりそうで、やってる本人ものすごくワクワクしています。
 クリスマスも終わって一息というところかと思いますが、年末に都内にいる方はぜひ!
 では今週も始めましょう。

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