『万引き家族』でパルムドールを受賞するなど海外でも高く評価される是枝裕和監督が新たに、『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホ、『ゴールデンスランバー』のカン・ドンウォン、是枝監督作『空気人形』で主演を務めたぺ・ドゥナという韓国を代表する俳優陣を迎え、韓国映画の演出に挑む。
韓国映画『ブローカー(仮)』は、是枝監督が韓国の製作陣、俳優と共に長年温めていた企画。子供を育てられない人が匿名で赤ちゃんを置いていくことができるように用意された“ベビーボックス”を巡って出会った人々を描く物語。
作品について是枝裕和監督は「コロナ自粛中に「愛の不時着」や「梨泰院クラス」にハマったからやることになったわけではもちろん無く(ハマったのは事実ですが)、企画のスタートは、今から5年ほど前に遡るかと思います」と振り返り、「3人の俳優はもとより、今回は尊敬する韓国のキャスト、スタッフの皆さんの胸を借りる気持ちで撮影に臨みます。頭の中で3人の名優を動かしながら、今脚本を書いているところで、僕自身が多分1番ワクワクしております。このワクワクを皆さんに共有していただけるような、スリリングで、ヒリヒリする、それでいて切ない映画にしたいと思っています」とコメントを寄せている。
同作の制作は『国家が破産する日』『MASTER/マスター』『プリースト~悪魔を葬る者』などを制作した韓国の映画社ジップ。クランクインは2021年の予定。