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昭和レトロな仁丹タクシーが都内を走行中!? 激レア「#タイムスリップ仁丹タクシー」

2024.03.12 Vol.Web Original

 森下仁丹(大阪市)の看板商品「仁丹(じんたん)」が、銀粒(ぎんりゅう)仁丹の “はじめて体験” 強化月間をスタート。その一環として、仁丹が流行していた昭和50年代の光景を車内で再現した「#タイムスリップ仁丹タクシー」が都内を走行している。

生まれて初めて相方・吉村を破天荒だと思った札幌の夜<徳井健太の菩薩目線 第124回>

2022.02.10 Vol.Web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第124回目は、相方・吉村崇の驚きの行動について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 

年明け。

平成ノブシコブシが二人そろってコンビでロケをする機会があった。場所は北海道。しかも、そのまま2つの番組の収録をする――という超レアなスケジュール。

一つ目の番組は、『満天☆青空レストラン』( 2月5日放送回)。帯広にほど近い幕別町でロケを行い、その後、一度札幌に向かい、一泊。翌朝、室蘭へ出発し、『道スタ外伝~179の魅力お届けします~』の収録を行う行程だった。

ありがたいことに札幌へは、ハイエース型のタクシー(ハイヤーだったかもしれない)をチャーターしてもらい、運転手さんであるおばちゃんドライバーとともに、のんびりと向かうことになった。

スケジュールには、幕別~札幌「3時間」と書かれてたが、かつて俺は北海道の別海町に住んでいたので、「無理だろうな」と思っていた。高速道路が走っていたとして、真冬の北海道。道東から札幌へは4~5時間は見た方がいい。ロケで頂いたビールを車内で飲みながら、そんなことをぼんやりと考えていた。

ところが、吉村は3時間で着くというスケジュールを真に受けていたようで、きっちり3時間後に知り合いと札幌で寿司を食べる予約を取っていた。俺は「無理だろうなぁ」と思いつつ、仮眠を取ることにした。

目が覚めるとあたりは暗くなっていたから、「そろそろ札幌かな」なんて思い、スマホのマップを見てみた。すると、まだ十勝を脱出するかしないかくらいの距離。運転手に尋ねると、トンネルの中でトレイラーがスリップを起こし、“く”の字の状態らしい。そのすぐ後ろにいた俺たちは、立ち往生しているという。

札幌までは9時間かかった。予定の3倍の時間がかかり、さすがに俺もビックリしたけど、こんな日もあるさ。吉村の寿司の予約も間に合わない。運転手さんも、この後帯広まで戻らないといけない。たまたま、今日はついていない日。

札幌の市街地が見えたときは、夜も更けていた。翌日は、ロビーに朝7時集合。こうなると、もう早く寝たい。 

まもなくホテルに到着するというとき、突然吉村が運転手であるおばちゃんドライバーに、「これから一緒に寿司食べませんか? 席が3席取れたんで。どうですか?」と声をかけ始めた。

6時間押しのスケジュールなのに寿司を食べに行くつもりなのか、ということにも驚いたし、こんなにオーバーしても予約は生きているのかとも思ったし、吉村の知り合いは愚直に待ち続けているのか、とも思った。

いろいろと「こいつは何を言ってるんだ」と思ったけど、一番むちゃくちゃだなと感じたのは、今日初めて会って、さして会話もしていないおばちゃんドライバーを寿司屋に連れていき、ご馳走しようとしていることだ。こいつは普段から、鶴瓶師匠みたいなことやってんのか? と思った。『吉村の家族に乾杯』みたいなことを、カメラが回っていないときでもやってんのか。

誘われた運転手さんは、驚きと嬉しさ、気恥ずかしさ、そんな予期せぬ感情が入り混じったような声で、「どうなんでしょう……ちょっと会社に連絡してみますね」と返していた。

吉村の知り合いは、どう思うんだろうか。突然、吉村が見ず知らずのタクシー運転手を連れて来たら、落ち着かないだろうに。おそらく、吉村は何も考えずに誘ったんだと思う。あいつは破天荒キャラなどと呼ばれてきたけど、俺は一度たりともそうは思ったことがなかった。でも、その日の吉村は間違いなく破天荒だった。はじめて吉村を破天荒だと思った。

俺は疲れていたから、翌日に備えゆっくり眠ることにした。すると、夜中の1時半くらいにホテルの部屋の電話が鳴った。受話器を取ると、フロントから「徳井さんにつないでほしいという方から電話が。おつなぎしてもよろしいでしょうか」。よくわからないけど、つないでもらうことにした。

電話の主は、先ほど俺たちを帯広から連れてきてくれた、そして吉村にお寿司を誘われたあの運転手さんだった。寿司を食べに行って、何かあったのか?

「帯広に戻ったんですけど、後部座席から徳井さんのだと思うんですけど、財布があって。忘れてませんか?」

運転手さんは、吉村とは寿司を食べに行かなかったんだ――。そんなことを起き抜けにボーッと考えたが、よく考えたらそこは大切なところじゃない。財布? 自分の手元に財布があるかどうかなんて確認せずに、チェックインして熟睡。その言葉を聞いて、あるはずの財布がないことに初めて気がついた。

一人が突然「寿司食べませんか?」と誘い、もう一人が財布を忘れる。どうかしているコンビだなと思った。

あの運転手さんは、俺の財布を見つけたとき、心臓がギュッとなっただろうし、吉村から誘われたときも、ウッとなったと思う。コンビ揃って、わけのわからないプレッシャーを与えてしまったこと、この場を借りて深く陳謝したい。

あまり機会のないコンビでの連チャン仕事に、体が対応していなかった説。最近はどういうわけか、平成ノブシコブシがコンビとして仕事をする機会がなんだか増えている。

『満天☆青空レストラン』でのロケは、若手の頃を思い出したりした。コンビ揃って、地方でロケをするなんて本当に久々だ。お互い歳をとったからかもしれないけど、ナチュラルに仕事ができて、シンプルに良かったなと感じた。その安心感が、わけのわからない言動につながったのかしれない。運転手さん、ごめんなさい。

徳井健太の菩薩目線 第114回 高級車両が配車されるMKタクシー。究極のプライベート空間。一度乗ると、もう戻れない。

2021.10.30 Vol.Web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第114回目は、MKタクシーについて、独自の梵鐘を鳴らす――。

 

MKタクシーがめっちゃいい。

昔、渡辺直美が「MKタクシーしか乗らない」と話していたことがあった。ようやく、その理由がわかった。他のタクシー会社にはない、圧倒的な快適感がある。

自宅からタクシーで移動する場合、迎車(配車)してもらう形で目的地まで行くことが多い。一般的に、タクシーの配車料金は300円ほどだと思う。一方、MKタクシーは、配車1台につき500円かかる。

ちょっと高いのには理由がある。

東京で MKタクシーを呼ぶと、 ベンツ、レクサス、アルファードなど高級車両しか来ない(大阪や名古屋などでは異なるらしい)。しかも、コンセント、無料Wi-Fi、TVが完備されている。ホテルが自宅までやって来るんだ。配車料金こそ高くなるもののロールスロイスまで呼ぶことができるという。同車の乗り心地を知りたければ、実はMKタクシーが数千円で叶えてくれる。

予約を取る際は、乗車する人の名前と目的地を伝える。そのため、乗車してから目的地やルート確認などをすることはない。そう、あの煩わしいやり取りがが一切ない。エスコートされ、乗車すれば、目的地まで一直線。極端な話、一度の会話をしなくても目的地まで着いてしまう。完璧なプライベート時間。

なんでもオリンピックの時期は、全く予約が取れなかったらしい。一度電話した際、「予約が取れない」と言われ、「今の期間は2日前には連絡がほしい」と釘を刺された。それなりにお金を持っている人、もしくは関係者を送迎するためにこぞってMKタクシーが使われたのかもしれない。

MKタクシーは、他社タクシーのように「野良」がいないはずだ。基本的に予約をして来てもらう。他のタクシーのように、町を回遊していることはない。タクシーを必要としている人のためだけに動く。なんだかプロフェッショナルだ。

このコラムでも書いてきたように、タクシーでは良いことも起これば悪いことも……どちらかというと後者の方がよく起きる。道をよく把握していない人、やたらと話しかけてくる人などなど、わざわざ電車ではなくプライベートに特化したタクシーで移動しているにもかかわらず、電車で移動するよりも煩わしいことが発生しがちだ。

2回うれしくなるようなことが起こり、6回は何も起こらず、2回は面倒の極みのようなことが起こる。そういったタクシーも、エピソードを拾うという意味では悪くないかもしれない。MKタクシーは10回すべて何も起こらない。でも、とにかく居心地がいい。

そんなMKタクシーに乗ったときのお話。

車が到着すると、俺はわけのわからない高揚感を覚えていた。なんといってもベンツだ。同じタクシー代にもかかわらず、これから高級感に包まれながら目的地まで運んでくれる。

時間は深夜。目的地までのおおよその料金は理解している。ゆえに、料金を気にすることなく、車に揺られていた。到着。そして、俺は驚愕した。

普通のタクシーであれば、料金メーターが丸見えになっている。ところが、MKの料金メーターには、特注のポケットカバーのようなものが付いていて、料金が見えない仕様になっていたのだ。会計時に、はじめてそれが明かされる。御開帳である。まるで俺を運んでくれたタクシー、その料金が秘仏であるかのような演出。何かとてもありがたいものを見たかのような気分になってしまい、俺は手を合わせたいくらいだった。

おそらく MKを選ぶ人に、細かな料金を気にする人なんていないと思う。それでも料金が上がっていく様子を見ると、気になってしまう人はいるだろう。そんなストレスを感じさせないために、こういった工夫がされているのだとしたら――。何より、料金を隠すだけで、こんなにも品が生まれるなんて驚いた。

格式のありそうな小料理店に行くと、時折、値段が書かれていない(もしくは「時価」と書かれている)ケースがある。不思議なもので、ボロボロな佇まいの居酒屋だったとしても、値段が書かれていないだけで緊張感が走る。「こんな内観をしているけど、きっとあの大将はどこかの名店で修業を積んだ料理の達人なのかもしれない」などと思い込んでしまう。値段が書かれていないだけなのに。

表記があれば、これは安いとか高いとか「コスト」の話をし始める。大人数で行くと、なおさら値段を気にしてしまう。だけど、高級というのは、安い高いの範疇ではなく、値段を払えるのは当たり前という前提の上に成り立つサービスなのだと気が付かされた。「パフォーマンス」を見てくれよって。料金を隠すという効果には、本来であれば感じることのできなかったifを演出させるのかもしれない。

まさかそれを、タクシーの中で体感するとは思わなかった。

何より運転手から、 運転手然としたオーラがあるのがいい。タクシーに乗ると、この人は別にタクシー運転手になりたくてなったわけじゃないんだろうな――なんて瞬間を感じることが少なくない。でも、MKタクシーに乗ると、皆、なりたくてこのハンドルを握っているんだろうなという気がする。気のせいかもしれない。だけど、どの業界にも“頂”があるんだなということを教えてくれるMKが、俺は好きだ。

徳井健太の菩薩目線 第86回 またまたまたタクシーで“お笑い”について考えた。ある運転手の決断と言葉。

2021.01.20 Vol.Web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第86回目は、タクシーで遭遇した人生観について、独自の梵鐘を鳴らす――。

徳井健太の菩薩目線 第80回 とりあえずがんばる、って負のメーターしか回らない

2020.11.20 Vol.Web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第80回目は、タクシーでの出来事から感じた“がんばる”ことについて、独自の梵鐘を鳴らす――。

Uber Taxi、都内でのサービスをスタート

2020.07.03 Vol.Web Original

 Uberは3日、タクシー配車アプリ「Uber Taxi」の都内でのサービスをスタートしたと発表した。このサービスを利用できる都市としては12カ所目の都市となる。

 株式会社日の丸リムジン、東京エムケイ株式会社、エコシステム株式会社のタクシー会社3社との提携で実現。 Uberのテクノロジーとタクシー会社の経験豊かなドライバーがタッグを組むことで、便利で快適なタクシー乗車体験を提供する。

 Uber Taxiは、アプリ内のボタンをタップして地域のタクシー会社に配車を依頼するサービス。配車から乗車、下車までスムーズにタクシーを利用できる。現金やカードなどさまざまな支払いのオプションがあるほか、サービス利用時に自分の到着時間を家族などと共有したり、 GPSによるリアルタイムでトラッキング、配車した車が近づくと知らせてくれるスポットライト、グループで利用する際には料金をスムーズに割り勘できる機能などを備えている。
 

GENERATIONS 小森隼の【小森の小言】第24弾 出会いはすぐそこに、、、フリーダーーム

2019.04.25 Vol.Web Original

先日、仕事で次の現場にタクシーで向かっていた時の話である。
前にも小言でタクシーの運転手さんが行き先をわかってないのに
どんどん進んでいってしまうというコラムを書いたことがあるのだが
改めてタクシーの運転手さんは本当に様々な種類の方がいるなぁー、と。
まるでグミですよ。様々なやつ。いっぱい入っているグミみたいな。

僕はグミが本当に好きなのでよく食べるんです。
あれば本当に全部食べちゃう。
右手がグミに触れたら止まらなくなる魔法にかかってしまったように。
前にGENERATIONSでグミのCMをやらせていただいたことがあるのですが
その期間中は現場のケータリングに必ずといっていいほどグミが入っていた。
本当に幸せ迷惑なのだ。だってあればあるだけ食べたいんだもん。
でもその目の前にあるグミはみんなのグミ。
自分だけのグミじゃない。
しかも開けて5分足らずで全て食べてしまった時の
みんなのドン引きした顔も想像できる。
だからグミのことを見て見ぬ振りをする。
なんなら他のメンバーに教えてもらってから、あたかも初見の様な反応をする。
それくらいグミを意識している。

話がだいーぶ逸れた、、、

でも運転手さんも様々な人がいる。
行き先を想像で突き進む人、
ナビがあるのに頑なにナビを使わない人、
永遠に無言の人。
本当に様々な人がいて、その都度対応が変わる。
つまり僕もその時々の出会った運転手さんに対応を変える八方美人である。
これは本当に別の小森隼を装っているのである。
無口になったり、道に詳しいふりをしたり、饒舌になったりと。
さっきのグミを初見で見た反応をするのも、言えば別の小森隼を装っているのである。
タクシーの本来の魅力はなんだろう?
とか考えながら目の前に流れるモニターのCMをずっと見る。
でも本来はなんだろうか?
目的地に直接行ける。
個人の空間を確保できる。
とか?
そんなところだろう。
と、足りない頭で考えてとても安易な答えに行きつく。
そんな自分のボキャブラリーの無さにがっかりだ。

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