暗闇や音のない世界を通じて視覚障害者や聴覚障害者の日常を体感できる体験型ミュージアム「ダイアログ・ミュージアム“対話の森”」が23日、東京・アトレ竹芝内にオープンした。
同ミュージアムは、ドイツ発祥の真っ暗闇のエンターテイメントとして知られる「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」と、静けさの中で聴覚障害者とともに表情やボディーランゲージでコミュニケーションを楽しむ「ダイアログ・イン・サイレンス」の2つのプログラムを楽しむソーシャルエンターテインメント。常設店としては日本初となる。
暗闇や音のない世界を通じて視覚障害者や聴覚障害者の日常を体感できる体験型ミュージアム「ダイアログ・ミュージアム“対話の森”」が23日、東京・アトレ竹芝内にオープンした。
同ミュージアムは、ドイツ発祥の真っ暗闇のエンターテイメントとして知られる「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」と、静けさの中で聴覚障害者とともに表情やボディーランゲージでコミュニケーションを楽しむ「ダイアログ・イン・サイレンス」の2つのプログラムを楽しむソーシャルエンターテインメント。常設店としては日本初となる。
聴覚障がい者のアテンドで“言葉の壁を越えた対話”が成立
音のない世界で、聴覚障がい者の案内のもと“言葉の壁を越えた対話”を楽しむことができる「ダイアログ・イン・サイレンス」が現在、東京・新宿の「LUMINE 0 NEWoMan」で開催されている。
これは日本では昨年夏に初めて開催され3500人が経験したイベント。
「ダイアログ」と聞くと「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を思い浮かべる人も多いかもしれない。ダークの暗闇の世界が音のない世界に置き換わったものと思えば分かりやすい。
参加者は音を遮断するヘッドセットを装着し、何人かのグループで聴覚障がい者のアテンドでいくつかの部屋をめぐる。そこでのルールは言葉を発してはいけないこと。もちろんヘッドセットを外してもいけない。
各部屋で参加者たちはさまざまな体験をする。7月27日にはプレス向けの体験会が行われたのだが、ほとんどが初対面とあって、名前も知らなければふだんの癖も分からない。その中で“会話”を成立させるために必要なのは身振り手振り、顔の表情といった表現力と、それを受け止めるための観察力と集中力。
最初のうちは音が聴こえないこと、声で伝えられないことで“一人だけ分からなくて、足手まといになったらどうしよう”といったことを考えてしまうのだが、聴覚障がい者のアテンドは的確で最初の部屋からなんとかスムーズに“会話”ができるようになるのは不思議で貴重な体験。