韓国の文在寅大統領の最側近。先月上旬、法相に指名された。
しかしその指名後に娘の大学不正入学、息子の兵役逃れ、家族の私設ファンドへの不透明な投資といった疑惑が次々と浮上し文政権を揺るがす事態となった。
曺氏の娘(28)は、高校時代に大学医学部の研究所でわずか2週間インターンをしただけで研究論文の筆頭著者となり、この〝疑惑の論文〟による高麗大学への不正入学のほか、ソウル大大学院などでの奨学金の不正受給疑惑もあり、検察が捜査。
韓国では閣僚を任命する際、適性を審査するため国会で人事聴聞会が開かれることになっている。曺氏も9月2、3の両日に聴聞会が開かれることになっていたのだが、直前になって中止となったため曺氏は2日急きょ会見を開いた。
会見は11時間にも及んだが、会見には疑惑を追っていた社会部の記者ではなく政治部の記者が参加していたため、追及が弱く、曺氏が逃げ切った格好となった。
聴聞会を開かないまま任命を強行するかと思われた文氏だったが、世論の反発や野党側の非難を避けるためか、4日になって急きょ6日に聴聞会を開くことを決めた。