完成披露上映会で舞台挨拶
映画「お母さんが一緒」の完成披露上映会が6月19日、東京・新宿の新宿ピカデリーで行われた。
本作は劇作家・演出家のペヤンヌマキが主宰を務める演劇ユニット「ブス会」で2015年に舞台化されたもの。今年2月にはCSホームドラマチャンネル開局25周年を記念し、オリジナルドラマ(全5話+アナザーストーリー)として映像化され、今回はそれを再編集し映画化した。
親孝行のつもりで母親を温泉旅行に連れてきた三姉妹が、あるきっかけでお互いを罵倒する修羅場へと発展。そこに三女がサプライズで用意していた恋人が現れ、物語は思わぬ方向へ展開していくという、家族という一番身近な他人だからこそ湧いて出てくる不満やいら立ちをユーモラスに描いたホームドラマ。
映画「ぐるりのこと。」や「恋人たち」で知られる橋口亮輔が監督・脚色を務め、ペヤンヌマキが脚本を担当している。
この日は舞台挨拶が行われ、橋口監督と三姉妹を演じた江口のりこ、内田慈、古川琴音、三女の恋人役を演じた青山フォール勝ち(ネルソンズ)が登壇した。
優等生の長女を演じた江口は「とにかくあの一室に閉じこもって何日も何日もやっていたので、とても大変でした」と撮影を振り返る。
そんな長女と比べられる人生を歩んできた次女を演じた内田は江口とは壮絶な口ゲンカ、青山とは乱闘のシーンもあったのだが「とにかくケガだけはしないようにと思って一生懸命やりました。乱闘シーンについては監督や演出部の皆さんが演じて見せてくれて、それをもとに作ったのですごく安全に乱闘しています」とのこと。
この2人を冷めた目で観察する三女を演じた古川は「乱闘シーンに関してはあまり記憶がないです。でも映画を見た時にもっと土臭く映っているんだろうなと思ったら、意外に青春に見えたのが驚きでした」と役柄同様、クールなコメント。
青山は「圧倒された。“女の人、こわ”って思いました。本当に乱闘シーンはすごかったので、ケガだけはないようにと思いながらやってました」と三姉妹のバトルが相当なものであったことを裏付けた。