沖縄を拠点に活動する女性4人組ネーネーズが元旦、最新作『DIKKA(ディッカ)』(キングレコード、3000円・税別)をリリースする。5代目ネーネーズとして初めてリリースした前作『reborn』から約3カ月での新作。「イメージが、いいように覆されると思う」と、上原渚。
沖縄民謡、独特のグルーヴ感を生み出すR&Bテイストの楽曲などカラフルな内容。制作は、先生ことプロデューサーの知名定男に「これ聴いておいて!」と楽曲を渡されるところからスタート。だから「全体像はなかなか見えない」とメンバー。そんななか、先生もどうなるか分からなかった曲が『ちゃーびらさい』という曲だ。
「先生の作詞作曲なんですが、ギャグっぽいというか、若者ならではの表現だとか。かりゆし58の前川真悟さんと一緒に歌ってるんですが、真悟さんのパワーとおもしろい歌詞がマッチしていて、同級生に聞かせたら笑ってくれそう」(本村理恵)。
「先生はこのアルバムで挑戦するとおっしゃっていました」と、沖山美鈴。「若い人たちとコミュニケーションをとると負けない!という気持ちになるそうです(笑)。その結果、これからのネーネーズが聴ける元気な作品になったと思います」
本作はまた、メンバーが作詞作曲した楽曲も収録。上原が願い出て、世持葵が書いた楽曲2曲を収録した。
「曲はネーネーズに加入する前に書いたもので、『いろどり』は当時のネーネーズのことを書いた曲。それぞれのメンバーのことが書いてあるので、改めてみんなで作詞しました。5代目ネーネーズをお客さんに届けられたら」(世持)
戦後沖縄の大ヒット曲『うんじゅが情どぅ頼まりる』にもトライ。「先生の代表曲ですし、民謡を知っている方、高齢の方は誰でも口ずさめるような曲。歌うのにはまだ修行がたりないとは思うんですが、先生が作った沖縄民謡を歌っていきたいと思って。ネーネーズのベースですから」(上原)
2月にはツアーも始まる。アルバムタイトルの『DIKKA』は沖縄の言葉で「さあ、行こう」の意。ネーネーズの新年はこの作品とともに始まる。