ガンバレ☆プロレスが10月2日、東京・板橋グリーンホールで「ねらわれた学園2022」を開催。女子選手では初めてスピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王座に挑んだまなせゆうなが、王者のハートリー・ジャクソンを相手に大奮闘したもののごう沈。初防衛に成功した王者のジャクソンには“リアル・タイガーマスク”勝村周一朗が名乗りを挙げ、地元の横浜ラジアントホール(11月3日)で挑戦することが決まった。
奇襲をかけたまなせはエルボー、ショルダータックルを連発するも、体格ではるかにまさるジャクソンは動ぜず。まなせを場外に落とすと、強烈なチョップを連打。まなせもエルボーで反撃するも、ジャクソンは串刺し式チョップ、ラリアットで猛攻。劣勢のまなせはジャクソンのウイークポイントであるヒザに的を絞り、低空ドロップキック、エプロンでのドラゴンスクリュー、鉄柱で足を攻めた。さらに、監獄固め、デスロックでダメージを与えると、ラリアットの乱れ打ち。トップロープでの攻防から、まなせはヘッドバットを連発し、高角度のパワーボムで投げ捨て、ラリアットを叩き込むもフォールは奪えず。まなせは決死のエルボーを連発するも、ジャクソンはボディーアタック、セントーン、走り込んでのラリアット、必殺のジャンピング・パイルドライバーを決めるが、まなせは死力を振り絞ってクリア。ならばとジャクソンはショートレンジ・ラリアットを見舞って3カウントを奪った。敗れたものの、圧倒的な体格差、性別の壁がありながらも、果敢に立ち向かったまなせの戦いは称賛に値するものだった。
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“ガンジョのエース”まなせゆうなが10・2板橋でのガンバレ世界無差別級王座戦に向け気合「ラリアットでハートリー・ジャクソンを沈めたい!」
ガンジョ(ガンバレ☆女子プロレス)の“エース”まなせゆうなが燃えている!
まなせはガンバレ☆プロレスの10月2日、東京・板橋グリーンホールでスピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王者のハートリー・ジャクソンに挑戦するからだ。女子選手が同王座に挑むのは、今回が初となる。
9月3日、東京・成増アクトホールでジャクソンが王者の今成を破って、王座を奪取すると、まなせは挑戦をアピールし、ジャクソンが受諾した。
まなせは東京女子プロレスにレギュラー参戦していた当時の2019年4月14日、東京・王子Basement MON☆STARでの今成夢人プロデュース興行「ぽっちゃり女子プロレス旗揚げ戦」で今成と自身初の男子選手とのシングル戦を経験し、対男子との戦いに目覚めた。同9月16日、東京・両国KFCホールではアクトレスガールズ時代の後輩・万喜なつみ(現なつぽい)を破って、インターナショナル・プリンセス(IP)王座を戴冠するなど活躍したが、プロレス人生に“ラストスパート”をかけたいとして、2020年7月23日の東京・後楽園ホール大会を最後に東京女子へのレギュラー参戦を終了。同月26日にガンプロへの入団を発表した。
あれから2年余の月日が経ち、文字通り、ガンジョをけん引する存在になったまなせにガンプロのこと、タイトルマッチに向けた心境を聞いた。
――今回のタイトル戦の相手は男子ですが、そもそもミックスドマッチとの出会いは今成選手とのシングル戦になりますでしょうか?
「ハイ。私はスターダム、アクトレスガールズ、東京女子でミックスドマッチはほぼなかったんです。今成さんとのシングルが決まったとき、すごく怖かった。今成さんは会場にはいらっしゃるけど、あまり話したこともなかったんで。今は男子、女子で分けられるのはイヤだけど、当時は男子と試合する感覚がゼロだったんで。でも、今成さんと戦ってみたら違和感がなかった。私は女子特有の軽快な細やかな動きが苦手であまりやらなかったんです。男子でもそういうスタイルを得意とする選手はいるけど、今成さんと正面からぶつかって楽しかった。あっちも当たりが強いんで、それが楽しいと思ったんです。自分のプロレス人生のなかで大きい試合でした。それで男子と試合するとなったとき、楽しいとすぐなりました」
――パワー系の代表的な技のラリアットを使われるようになったのも、ガンプロ参戦がきっかけになったんですよね?
「そうです。今成さんとシングルをやった同じ日(2019年4月14日)に石井慧介選手プロデュース興行があって“ラリプロ”という試合形式で、ラリアットを使う選手の音楽が流れたときに、初めてラリアットを使いました。そのラリアットをするときの気持ちがよかった。私はそれまで打撃だと、ビッグブーツとかカカト落としとかを使ってたんですが…。でもラリアットの気持ちよさを感じたけど、東京女子に戻ってからはあまりやらなかった。その年の8月に2回目の『ぽちゃ女』があって、そのときからまた使うようになりました。石井選手に“何で私を呼んだの?”って聞いたら“腕が太いからいいかなと思って”って軽く言われて。ラリアットを知ってからは、結構タイトル戦とかで使ってますし、大事な技になりました」
――一般的にミックスドマッチは男子と女子の混成チーム同士で対戦する場合が多いですが、まなせ選手は男子のなかに1人だけ女子が入ってるというケースもありますね。
「ガンプロでは反対側に女子がいることが多いけど、だんだん男子のなかに1人ぶちこまれたりして。アジャ(コング)さんもそう。でも男子のなかに女子1人ぶちこまれても、大丈夫と思われるのはうれしいです」
ハートリー・ジャクソンが今成夢人を破りガンバレ世界王座奪取。10・2板橋でまなせゆうなが挑戦【ガンプロ】
ガンバレ☆プロレスが9月3日、東京・成増アクトホールで「パンチドランク・ラブ2022」を開催。今年5月いっぱいでZERO1を退団し、8月13日の東京・後楽園ホールからガンプロに戦場を求めたハートリー・ジャクソンが今成夢人を破り、スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王座を奪取。ベルトが団体外に流出する非常事態に女子のまなせゆうなが立ち上がり、10月2日の東京・板橋グリーンホールで挑むことが決まった。
王者・今成は8・13後楽園で入江茂弘に辛勝し2度目の防衛に成功。試合後、ジャクソンが挑戦表明するも、その一戦で頚椎(けいつい)を傷める大ダメージを負った今成はそれに応じることができず、後日、団体からタイトル戦の決定が発表された。新日本プロレスLA道場出身のジャクソンは2020年夏にはZERO1のシングル最強決定リーグ戦「火祭り」を制した実力者で、今成としてはまたまた強力なチャレンジャーを迎え撃つことになった。
9・3成増でガンバレ世界王座に挑戦するジャクソンが王者・今成と一触即発【ガンプロ】
ガンバレ☆プロレスが8月21日、東京・高島平区民館で「サンゲリア2022」を開催した。大会前に9月3日、成増アクトホールでの「スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権試合」の公開調印式が行われた。
挑戦者のハートリー・ジャクソン、王者・今成夢人の順番で調印書にサインを入れる流れだったが、ジャクソンが「俺は一切遠慮する気はないので、やりたいのなら、その覚悟を示すために、まずはイマナリからサインを入れろ」と要求。今成もこれに応じて王者、挑戦者の順に調印書にサインを入れ、その後は丁々発止のやりとりが続く。
ジャクソンが日本ブランドのビールが好きだということをリサーチ済みの今成が「その日、ビールを用意しておく。でもその勝利の美酒を飲むのは俺だ」と豪語すると、ジャクソンも「そのビールとベルトを持って帰れると思うなよ」と挑発。さらにジャクソンは今大会でシングルマッチが組まれた冨永真一郎にも「リングに入ったら寝転がって3カウントを取らせたほうが彼のためだ」と警告。「冨永はベスト・フレンドだ。そうはいかないぜ」と言う今成にジャクソンは「映画と一緒で一番仲のいい友達が最初に死ぬんだよ」とけん制。今成も「ジャクソン、ナンバー・ツー! イマナリ、ナンバー・ワン!」と叫ぶなど最後は一触即発の状態となって記念撮影も行えないまま、調印式は終了した。
今成夢人が執念のスリーパーで入江茂弘を破りガンバレ世界王座V2。元ZERO1のハートリー・ジャクソンが挑戦表明【ガンプロ】
ガンバレ☆プロレスが8月13日、東京・後楽園ホールで「ULTRA SOUL 2022」を開催。スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王者の今成夢人が苦戦しながらも、執念のスリーパーで入江茂弘を破り、2度目の防衛に成功。次期挑戦者には5月でZERO1マットから離れたハートリー・ジャクソンが名乗りを挙げた。
2020年10月6日、後楽園のメイン(入江、石井慧介組vs大谷晋二郎、今成組)で今成は入江に敗れ、試合後に入江から「一人ここに立つべきではない人間がいた」と辛らつな発言を受けた。あれから約2年の月日が経ち、そのトラウマを払しょくすべく、今成は自らの希望で次期挑戦者に入江を指名した。
ヘッドロックの応酬、ショルダータックル合戦で開戦した一戦は、入江が場外マットのない床の上で強烈なパイルドライバーを一閃。今成もリバース・スプラッシュ、場外めがけてルー・テーズプレスを敢行するなど応戦。入江はバックドロップ、ビーストボンバーと厳しい攻めを見せると、20分過ぎにはエルボーの雨あられ。25分過ぎ、今成はエルボー連打で反撃するも、入江が強烈なビーストボンバーを叩き込んだ。なんとかしのいだ今成はスリーパーで絞め上げた。入江は逃れるも、今成が執ようなスリーパーで何度も絞めると、たまらず入江がタップした。