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修斗vsパンクラス 王者同士の対抗戦は2勝2敗【10・13 ONE】

2019.10.14 Vol.Web Original

ライト級の久米が判定勝ちでパンクラス先勝

 ONE Championshipの2回目の日本大会「ONE: CENTURY 世紀」(10月13日、東京・両国国技館)で「修斗vsパンクラス 全面対抗戦」が行われ、4階級の王者対決が実現した。

 今回行われたのはライト級の松本光史vs久米鷹介、ウェルター級のエルナニ・ペルペトゥオvs手塚裕之、バンタム級の佐藤将光vsハファエル・シウバ、ストロー級の猿田洋祐Vvs北方大地。

 ライト級ではパンクラスの久米が松本を判定で下した。

 試合はグラウンドでの攻防がメインとなる。1Rは終盤にグラウンドで久米がバックを制してスリーパーを狙うが、松本は腕を取って防御。久米は続いて左腕を取って腕十字を狙うがここも松本がしのいでゴング。

 2Rになると松本が反撃。バックを奪い、逆にスリーパーを狙う。久米はしのぎながら、背中越しのパンチで反撃を見せる。

 松本がペースを取り返したかに思えたが、久米は3Rはタックルからテイクダウンに成功するとヒザを松本の顔面に打ち込んでいく。松本は下から首を抱え防御するが背中を向けてしまい久米がバックを取ってスリーパーを狙う。松本はわきに腕抱えガードも、久米はバックからパンチをコツコツと当て、ヒジも打ち込んでいく。松本が亀になったところで久米が背中に乗る。落とそうとする松本だったが久米は落ちず首を狙いに行く。ここも松本がしのぎ切り、試合終了のゴング。

 判定となったが1、3Rを有利に進めた久米が3-0で勝利を収め、パンクラスが先勝した。

ONEとパンクラスが提携発表。パンクラス王者のONE出場が可能に

2019.03.14 Vol.Web Original

酒井氏「ノウハウを共有しパンクラスとしてスキル向上を図って⾏きたい」
 アジア最大規模の格闘技団体「ONE Championship」とパンクラスが3月14日、都内で会見を開き、複数年のパートナーシップ契約を結んだことを発表した。

 今回の提携により2019年4月以降にパンクラスでタイトルマッチを行い王者として認定された選手は、ONE Championshipに出場することができるようになり、パンクラスのネオブラッド・トーナメントで優勝した選手には「ONE Warrior Series」の出場権が与えられることとなった。

 これ以外にもパンクラスと複数試合契約を結んでいるトップランカーたちがONE Championshipへの進出を希望した場合、全面的なバックアップを受けられるという。

 またONEにより選出されたパンクラスのアマチュア選手には、シンガポールのメガジムEvolve MMAにおいて1年間トレーニングをする機会が提供されることも合わせて発表された。

 この日の会見にはONE Championship 日本法人代表の秦“アンディ”英之氏、パンクラス代表の酒井正和氏、ONE Championshipに参戦する若松佑弥、パンクラス第7代ライト級キングオブパンクラシスト久米鷹介、パンクラスフェザー級暫定王者ISAOらが登壇した。

 今回の提携についてパンクラスの酒井代表は「ONE championshipのチャトリCEOとは昨年からマーシャルアーツの未来に関して意見交換を重ねてきました。そのなかでスポーツMMA であるパンクラスの世界観を理解し、またパンクラスに参戦する選手に対しての未来像も共に考えて頂きました。パートナー契約に際して、選手の育成やレベル向上、ファイトマネーの部分を考えている方が多いかもしれませんが、そこだけに目を向けてパートナーシップ契約を⾏うわけではありません。私たちの使命は多くのマーシャルアーツアスリートが生計を立てるためにイベント開催を⾏い、ケア、教育、社会貢献がロジックされて⾏く事が不可欠要素と判断しています。ご存知のように ONE championship のビジネスモデルはアジアのマーシャルアーツを軸にIP 化していき、そのビジネスは急速に広まっております。格闘技団体という概念ではない世界がリアルにあります。ONE championship はすべての要素を持った世界で類のないビジネスプラットフォーム企業だと確信しています。そのノウハウを共有しパンクラスとしてスキル向上を図って⾏きたいと思い今回のパートナーシップ契約締結を⾏いました」などと話した。

 3月31日の両国大会でデメトリアス・ジョンソンと対戦する若松は「デメトリアス・ジョンソンと戦うことになって、まずは機会をいただいたチャトリCEOには感謝です。僕としては、この大会は勝ってスターになる大会だと思っています。僕の攻撃が何か入れば KO は取れると思うので、31 日は僕のKOを楽しみにみてください。一通りデメトリアス・ジョンソンの試合は見てきました。デメトリアス・ジョンソンはグランドで勝つタイプで、僕はどんな状況でも打撃を与えていくタイプなので、僕がONE 向けの戦い方だと思います。そこが僕にとって有利ではないかと思います」などと話した。

 またONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEOは「私たちは、アマチュアからプロまで日本における武道・武術の環境をより良いものにするために努めて参ります。パンクラスとのパートナーシップ契約によって、さらに世界トップクラスの団体が加わりました。まさに、日本の格闘技界は、新しい時代を迎えようとしています」とのコメントを寄せた。

仮想通貨を利用した寄付型ポータルサイト「DREAM CREW」スタート

2018.12.11 Vol.Web Original

仮想通貨SKBによる寄付で自らの夢の実現へ
 株式会社NEGTECが設立した株式会社ドリームキッカーが全世界へ向けて展開する寄付型ポータルサイト「DREAM CREW(ドリームクルー)」のスタートが12月10日、都内で発表された。

 DREAM CREWは、株式会社NEGTECが発行する仮想通貨SakuraBloom(SKB)及び同社が開発するSKBWalletを使用し、「投げ銭」「寄付」「Live動画配信」「各種出演権争奪バトル」などのさまざまなサービスを提供するもの。

 これにより、アーティスト、タレント、アイドル、クリエーターなどがプロジェクトユーザーとなり、自らの夢の実現へ向けたプロジェクトやイベントを登録料、利用料無料で自由に立ち上げることができる。

 このサービスを通じて集まったSKBコインにより、プロジェクトユーザーはCD、PV、ライブ、写真集、楽曲、衣装、VRコンテンツなどをファンの支援を基に作成することが可能となり、アーティストとして成長し、国内外を問わず人気者になる糸口をつかむことができるというわけだ。

 DREAM CREWのサービスはすでにスタートしており、会見ではいくつかのプロジェクトが紹介された。まず、2019年3月8日にタイ王国パタヤ市で開催されるビューティーコンテスト世界大会「ミスインターナショナルクイーン」における全世界からのLGBT支援 世界募金の開催。これを皮切りにDREAM CREWでは国内にとらわれず国際的なビッグプロジェクトも展開していく予定だ。

VTJ 7th 修斗王者・菅原がパンクラス王者・清水に判定勝ち

2015.09.14 Vol.650

 総合格闘技イベント『VTJ 7th』が13日、千葉・舞浜アンフィシアターで開催された。
 メーンでは修斗とパンクラスの現役王者同士が対戦。修斗世界バンタム級王者の菅原雅顕が2-1の判定でスーパフライ級キングオブパンクラシスとの清水清隆を破った。
 菅原は苦節10年、今年の5月に神酒龍一を破り世界のベルトを巻いた苦労人。清水は2010年にベルトを巻いて以来6度の防衛を重ねる、パンクラス軽量級の絶対王者。
 2012年に対戦したことがあり、そのときは清水がテイクダウンでポイントを重ね、判定勝利を収めている。
 前回の対戦は打撃の菅原vs組み技の清水という図式だった。しかし菅原は課題だったテイクダウンディフェンスを克服することでここまで上がって来ており、清水もジムを移籍後は打撃の技術も飛躍的に向上するなど、ともに3年前から大きな進化を遂げての再会となった。
 1Rは清水の打撃のほうがむしろ目立つ展開。動きの硬い菅原はパンチからのタックルでテイクダウンを許してしまう。すぐに立ち上がり、打撃での局面打開を図るが、ケージでの経験が浅い菅原はプレッシャーをかけるものの、フットワークを使って距離を取る清水をとらえきれない。
 しかし2Rに入って硬さの取れた菅原が徐々に距離を詰め始め、カウンターの右フックでダウンさせるとパウンドのラッシュで清水を追い込む。なんとか片足タックルでしのいだ清水。その後もタックルを仕掛ける清水だが、菅原は潰してバックを取りスリーパーを狙うなど、3年前にはなかった引き出しを見せる。しかし清水も右フック一発で菅原からダウンを奪うなど、ともに3年前の自分とは違う姿を相手に見せつけた。

6・22『VTJ 2nd』 堀口がKOで石渡との死闘を制する

2013.06.23 Vol.593

 ケージで行われる総合格闘技の大会である『VTJ 2nd』が22日、水道橋のTDCホールで開催された。
 メーンでは修斗の現世界フェザー級王者である堀口恭司とバンタム級キング・オブ・パンクラシストの石渡伸太郎が5分×5Rで対戦。史上初の修斗とパンクラスの現役王者同士の戦いは5R41秒、堀口がKOで勝利を収めた。
 打撃を得意とする両者だけにKO決着は必至。それも早いラウンドでの決着が予想されていた。カード発表の会見ではともにKOでの決着を名言。石渡は5R制での試合に「どちらかが死ねっていうこと」と決意を固めての試合だった。
 試合は1Rゴング早々から動き出す。いきなり飛び込んでのストレートの連打をヒットさせた堀口だが、勢い余ってつんのめったところを石渡がバックに回りチョークスリーパー。あわやの秒殺かと思わせたが、足のロックが甘く、まだ余力のある堀口は動き回り、回転して脱出する。
 スタンドに戻ってからは堀口は軽快なフットワークでケージを広く使い、石渡に的を絞らせない。すきをうかがっては、スピードのあるパンチと飛び込んでのストレートで攻勢に出る。一方、キャリアで上回る石渡は堀口の打撃にカウンターで応酬。距離が縮まったところを組み付いてはテイクダウンを狙う。
 とにかく動きが止まらない両者の攻防。1R終了時点で会場の多くのファンは早めの決着を予想したに違いない。しかし2人は驚異的なスタミナと現役の王者として団体を背負っているというプライドからか、大きなダメージを食らっても絶対に倒れず、勝負はまさかの5Rまで持ち越されることになる。

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