お台場のマダム・タッソー東京に15日、ビートたけしが現れた。ハリウッドセレブや歴史上の人物など約60体に及ぶ等身大フィギュア群に、新フィギュアとして加わったもの。同日行われたお披露目式には、ビートたけし本人が出席し、「射的場でこれが出てきたらバンバン打たれるだろうね。花やしきでも使える!」と、大喜びだった。
「1、2、3、ダーッ!」のカウントダウンでお披露目されたフィギュアと対面した、たけし。報道陣のカメラに背を向け、表情や髪などフィギュアの細部を食い入るように見ると、「やな野郎だなあ!」「確かにこれだよなあ」と、独り言のようにコメント。「似てるっていうのは、自分にとって非常に嫌なもんなんだよね。自分は欠点を良く知っていて、その欠点通りに作ってある! このガニ股のところとか、何だこの野郎!って猫背で文句言ってる感じだとか。良くできてるなあ」と、感嘆しつつも、苦笑いするしかない様子だった。
フィギュアのポーズは、もちろん"コマネチ"。「俺が死んでも"コマネチ"の格好で、恥ずかしい歴史を残す可能性はあるけれど、まあいいやって。ここに来た人が同じ格好をして写真取るんじゃないかな」と、ニヤリ。型を取るために7時間もこのポーズを保ったそうだが、その苦労も報われそうだ。
その後も、「笑うしかない!」、「弱ったなあ」というフレーズを繰り返しつつも、常に、フィギュアの肩に手を触れているなど、本人も気に入ったようだった。
喜びを誰に伝えたい?と聞かれると、「いろいろ揉めますんでやめた方がいいと思います。当たり障りのないところだと、おふくろや父ちゃん。でも、2人ともくたばったし...。芸人として出発した浅草の売れてない時代の人には感謝したい。おかげさまでここまで上り詰めたって」と話した。