ブロードウェイミュージカル『シカゴ』が4日、渋谷・東急シアターオーブで開幕する。初日を控えた3日、公開舞台稽古などが行われ、ロキシーを演じるシャーロット・ケイト・フォックスらが取材に応じた。泉ピン子も駆けつけ、シャーロットにエールを送った。
サプライズのタイミングは、フォトコールを終えて取材対応をしていたとき。報道陣から『マッサン』で共演した泉ピン子が見たらなんというと思うか聞かれ、「よく頑張った、と言ってくれると思います」。それが合図だったのか、次の質問に答えている途中で、泉が花束を持って登場。存在に気付いたシャーロットは一瞬言葉を失い「……ハウ・アー・ユー・ドゥーイング?」と駆け寄ってハグ。泉の「よく頑張った」の言葉に、涙をこぼした。
10月に念願だったブロードウェイデビューを果たし、今回はその作品をもっての凱旋公演。「とてもうれしい。この(『シカゴ』の)カンパニーの一部になれたことがすごくうれしいし、誇りに思います。すばらしいキャスト、音楽と一緒に帰ってこられてうれしいです」と、シャーロット。「見どころは、ここにいるキャストのみなさん。振り付けもすばらしいです」と、胸を張った。
フォトコールでのシャーロットは、小悪魔的な魅力あふれるロキシーそのもの。体の線がぴったりと出るタイトでセクシーな衣装にジャケット姿、汚い言葉を吐きながら銃を撃ち、細マッチョな男たちを侍らせて歌い、踊る姿に、泉も「…別人だった」と目を細めていた。
同作は、ブロードウェイ史上最長ロングランを誇るミュージカル。1920年後期のイリノイ州シカゴを舞台に、ロキシー・ハートとヴェルマ・ケリーの2人の女囚を中心に展開する。これまでにも、複数回、映画化、舞台化されている。23日まで同所で。その後、大阪でも公演がある。