「イカ公園」の愛称で地域の人たちに親しまれてきた渋谷区立恵比寿南一公園が「恵比寿南一プレーパーク(仮称)」として1日にリニューアルオープン、渋谷区の長谷部健区長、公園の管理を行うサッポロ不動産開発株式会社の時松浩代表取締役社長らが出席して、テープカットセレモニーが行われた。
新しくなった公園はプレーパーク。ブランコ、シーソー、すべり台といった遊具を置かずに、子どもたちが自分たちで考えながら遊びを作り出すことを狙った遊び場。ヨーロッパで生まれた考え方で、近年になって国内でも注目を集め、都内各所でもオープン。渋谷区には、代々木の「はるのおがわプレーパーク」がある。
「公園のリニューアルはいろいろテーマを持って考えていかなければならない」と、長谷部区長。「渋谷区は特にですが、都心に暮らすことを課題と捉え、いろいろ考えていかなければいけない。僕もこの町に50年住んでいますが、子どもの頃は近くに空き地があって、そういうところや神社で泥んこ遊びをして、そこでちょっと失敗もしたりしながら、ある意味、育まれてきたんじゃないかなと思う。今では子どもが泥んこになって遊ぶ場所もなかなかない。そういったところも行政が手伝って用意していくことで、地域の人が集まってコミュニティが生まれ、さらに地域を愛する気持ちが高まっていく、そういう循環が期待されるんじゃないかなと思います」