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井上尚弥が“最強”のフルトンにTKO勝ちでスーパーバンタム級2冠を獲得

2023.07.25 Vol.Web Original

 プロボクシングのバンタム級史上初の4団体統一王者である井上尚弥(大橋)がWBO&WBC世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)に挑戦する「WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」が7月25日、東京・有明アリーナで行われた。試合は息詰まる攻防が繰り広げられたが、8Rに井上が2つのダウンを奪ってTKO勝ちを収めた。

 当初、この試合は5月7日に神奈川・横浜アリーナで開催の予定だったが井上の拳のケガで試合が延期されていた。

 22日に行われた会見でフルトンのマネジャーであるラヒム・トレーナーが個人的な意見として井上のバンテージの巻き方にクレームをつけるなど、試合前にバンテージ問題が話題を集めた。この件もあってか前日計量では井上はフルトンと30秒にもわたるにらみ合いを展開。関係者が割って入ってもにらみ続けるなど闘志をあふれさせた。

 1R、ともにオーソドックス。井上が左のボディーストレート。ともに前手で距離を探る。圧をかけるのは井上。左ジャブの差し合い。井上が右、左とヒット。フルトンのジャブを見切る井上。井上は低い姿勢から左ボディー、左ジャブ。追って右フックの井上。フルトンが右ストレートも井上は左フックを合わせる。フルトンはクリンチでそのぐ。

6月24日に大一番を迎える武尊と井岡一翔がエールを交換。井岡「お互いに勝って最高の日にしたい」

2023.06.15 Vol.Web Original

 ともに6月24日に大一番を迎えるK-1史上初の三階級制覇王者・武尊(team VASILEUS)とプロボクシングの前WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)が6月15日、互いの健闘を誓いエールを交換した。

 武尊は「Impact in Paris」(6月24日、フランス・パリ/ゼニスアリーナ)で昨年6月以来の復帰戦に臨み、ベイリー・サグデン(イギリス/Suggys Gym)を相手に空位となっているISKAのK-1ルール61kgのタイトルマッチを行う。井岡は東京・大田区総合体育館でジョシュア・フランコの持つWBA世界スーパーフライ級王座に挑戦する。フランコとは昨年大晦日に「WBA・WBO世界スーパーフライ級王座統一戦」で対戦し、ドローに終わっており今回はダイレクトリマッチとなる。

 この日は武尊が井岡の所属する志成ボクシングジムを訪問。2人は以前、共通の友人であるONE OK ROCKのTakaの紹介で出会ったという。

 井岡は「ジムとか試合会場とかではなくプライベートで会っていたので、自然体で、そこまで深くお互いのことを語り合うとかではなく、楽しくその場を過ごすという始まりだった。もちろん、彼のことは知っていて、尊敬する気持ちはベースにあった。人としても魅力のある人だし、接しやすいし」、武尊は「僕からしたらテレビで見ていたスーパースター。2年くらい先輩だし、めちゃくちゃ緊張した。格闘家の大先輩プラス試合もめちゃくちゃ見ていて、練習とかも参考にさせてもらっていた。緊張して喋れなかったんですけど、優しく喋りかけてもらって。その時に初めて会ったのにスーツをプレゼントしてくれた。“いいスーツ着たほうがいいよ”ってスーツ屋さんに連れて行ってくれた」などと、ともに最初の出会いを振り返った。

横浜流星がボクシングプロテストC級合格「自分は本当に格闘技が好きなんだと再確認」

2023.06.12 Vol.web original

 俳優・横浜流星が、ボクシングのプロテストC級ライセンスに合格したことが発表された。横浜は、映画『春に散る』(8月25日公開)でボクサー役を演じている。

 映画『春に散る』はベストセラー作家・沢木耕太郎による同名傑作小説を瀬々敬久監督が、佐藤浩市と横浜流星を主演に迎えて映画化した話題作。不公平な判定で負けた過去を持つ元ボクサーの広岡仁一(佐藤)と、同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾(横浜)が偶然の出会いを経てともに世界チャンピオンを目指していく物語。

 ボクサー役を演じるにあたり「自分自身がプロボクサーになる必要があったという思いが強かった」という横浜は、日本ボクシングコミッション(JBC)が開催する実技(スパーリング)テスト、筆記テストを含むプロテストに挑み、見事C級に合格。

 撮影に挑んだときはすでにプロボクサーの技術が備わっていたが、宣伝活動が本格始動するこの段階で、プロテストの受験を決意。そして見事ライセンスを取得したとのこと。

 横浜はプロテスト合格に「去年の4月から映画『春に散る』の役作りでボクシングを始め、そこからボクシングをずっと続けていました。K’sBOXの会長、松浦さん、川並さん、その他の方々のサポートが無ければ、結果は出せませんでした。本当に感謝の気持ちで一杯です。当日は空手をやっていた当時の気持ちを思い出し、久々に心が燃えました。あの時の気持ちをまたこうして味わえて、自分は本当に格闘技が好きなんだと再確認できましたし、反省点もありますが、やって来たものを全て出しきれたので今はホッとしてます」と感激。

 さらに「翔吾の台詞に今しかねぇ。という台詞があります。本当にその通りなんです。人生一度きりで後悔を残したくないし、今を大切に生きたいと心に強く刻み自分も生きています」と、ライセンス受験は今後の俳優人生にも必ず生きるとコメントしている。

 

“戦うシングルマザー”元WBO世界王者・吉田実代が初写真集「自伝を出したい。その足掛かりになれば」

2023.04.23 Vol.Web Original

 プロボクシングの元WBO女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代が4月23日、都内で4月12日に発売された初めての写真集「VOLCANO 吉田実代写真集」の発売記念イベントを開催した。

 写真集の撮影は吉田の出身地である鹿児島県の沖永良部島で行われ、試合中とは一味違った普段の吉田を激写。“戦うシングルマザー”として話題になったように7歳の娘がいるのだが、娘との写真も収録されるなど、まさに素の吉田を撮影したものとなっている。

 吉田は出版にあたり「“誰が得するの?”みたいな感じで“絶対に嫌です”と3回くらい断った」などと葛藤もあったようだが「人生一度きりだから、綺麗なうちに撮ってもらいたいというのと、メンタル的にも人格的にも今だったら撮ってもらっても大丈夫なのかなと思った」と撮影に踏み切った。また「自分はもともと自伝が出したいと思っていて。生い立ちから含めていろいろなことがあったので、同じような境遇の子たちに“チャンスはどこにでもあるんだよ”ということを伝えたいというのが昔からの夢なんですが、まだまだ圧倒的に知名度も少ないし、もうちょっと人格的に成長すると自伝を書いてもしっかり世の中の人に伝わるのかなと思っています。アメリカでボクシングで成功して、人間的にも成長したら本を出せるかなと思っていた、そのタイミングでの写真集のお話だったので、その足掛かりというか、もう一つの夢のための第一歩として、思い切って写真集を出させていただきました。自伝などでは等身大のありのままの自分を書いていきたいので、写真集では等身大の自分を写してもらおうと思ったのがきっかけでした」とも続けた。

元WBO世界王者・吉田実代が4月27日に米NYで復帰戦。早ければ6月に世界戦実現の可能性も

2023.04.23 Vol.Web Original

 プロボクシングの元WBO女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代が4月23日、アメリカで行う復帰戦に向け日本を出発する。

 吉田は2019年6月にWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦でケーシー・モートン(アメリカ)を破り世界王座を獲得。12月に初防衛を果たしたものの、2020年12月に負傷判定で敗れ王座から陥落。2021年6月に行われたダイレクトリマッチで王座奪還に成功し、昨年5月に初防衛戦に臨むも判定負けを喫し、再度、王座を手放していた。

 吉田はその時点で34歳で“戦うシングルマザー”と話題になったように7歳の娘を育てながらの現役生活。日本ではなかなかモチベーションを高く保てる対戦相手に恵まれないということもあり、進退について悩む中で、海外での戦いを選択。伝手もないままアメリカに飛び、自らを売り込む中で「WBCの会長との運命の出会いがあった」(吉田)ことをきっかけに4団体統一世界ライト級王者のデヴィン・ヘイニーなどをマネジメントする「ディベラ・エンターテインメント」とマネジメント契約を結ぶこととなり、次戦からアメリカで戦う。

重岡兄弟の兄・優大が「こいつが横にいなかったら俺はここに立ってない」と弟・銀次朗に感謝の言葉【3150FIGHT】

2023.04.17 Vol.Web Original

史上初の「兄弟同一階級同日世界王者」の偉業達成

 プロボクシングの元3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダーがプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT」の東京での初開催となる「3150FIGHT vol.5~東京を殴りにいこうか!~」(4月16日、東京・国立代々木競技場第二体育館)のメインイベントで行われた「WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦」で重岡優大(同級4位/ワタナベ)がウィルフレッド・メンデス(同級7位/プエルトリコ)をKOで破り、暫定ながら世界王座を獲得した。この日は弟の銀次朗も「IBF世界ミニマム級暫定王者決定戦」で勝利を収め王座を獲得しており、史上初の「兄弟同一階級同日世界王者」の偉業を成し遂げた。

 重岡は高校では4度の全国大会優勝、大学でも2018年の全日本選手権を制すると大学を中退し、2019年にプロデビュー。その後、日本ユース王座、WBOアジアパシフィックミニマム級王座、日本ミニマム級王座を獲得し、今回の世界挑戦を勝ち取った。当初はWBC世界ミニマム級王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)に挑戦する予定だったが、プラダブスリがインフルエンザのため来日不能となり、世界戦は消滅の危機となったが、亀田氏が米国に飛び、重岡とメンデスの暫定王者決定戦を実現させた。重岡はこの日の勝利でプロ戦績を7戦7勝(5KO)とした。

1月に「無効試合」で涙の重岡銀次朗が悲願の世界王座を獲得。プロ初ダウンも3度のダウンを奪い返しKO勝ち【3150FIGHT】

2023.04.17 Vol.Web Original

 プロボクシングの元3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダーがプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT」の東京での初開催となる「3150FIGHT vol.5~東京を殴りにいこうか!~」(4月16日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で行われた「IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦」で重岡銀次朗(同級4位/ワタナベ)がレネ・マーク・クアルト(同級2位/フィリピン)をKOで破り、暫定ではあるものの悲願の世界王座を獲得した。

 この試合の後に行われた「WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦」では兄の重岡優大(同級4位/ワタナベ)がウィルフレッド・メンデス(同級7位/プエルトリコ)をKOで破り、こちらも暫定ではあるものの世界王座を獲得。2人は史上初の「兄弟同一階級同日世界王者」の偉業を成し遂げた。

 重岡は今年1月6日に行われた「3150FIGHT vol.4」でIBF世界ミニマム級王者・ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑戦するも偶然のバッティングにより「No Decision(無判定)」という裁定が下され、王座奪取はならず。亀田ファウンダーは再戦を実現すべく動くも、バラダレスはIBFに左鼓膜穿孔の診断書を提出したことから再戦は消滅。クアルトとの暫定王座決定戦を行うこととなった。

中川麦茶「今は本当に尊敬している」と改めて那須川天心戦をアピール。そして「勝算は全然普通にある」

2023.04.15 Vol.Web Original

亀田興毅氏プロデュースの「3150FIGHT vol.5」に出場

 那須川天心のデビュー戦に名乗りを挙げたものの実現には至らなかったプロボクサーの中川麦茶(一力)が4月15日、改めて那須川との対戦をアピールした。

 プロボクシングの元3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダーがプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT vol.5~東京を殴りにいこうか!~」(4月16日、東京・国立代々木競技場第二体育館)に出場する中川はこの日、前日計量と会見に参加した。

 会見で今後の展望についての質問が飛ぶと中川は「次は天心選手とやりたいと思っている。あの年であんだけのファンがいて、いろいろなものを背負って表舞台でやっている。普通にすごく尊敬しているし、彼は彼で、多分僕とやればどの程度の実力か分かると思う」などと語った。中川はこれまでもSNSやYouTubeなどで那須川との対戦をアピールしていた。

 会見後の取材では「(那須川の試合は)家で見ました。速いなって思いました。あとは思ったよりボクシングに適応していて、本当に実力者だなと思いました。(適応というのは)距離感ですね。僕もキックをやっていたんで。キックとボクシングは距離感が違うんですが、その距離にも適応していた」と那須川のデビュー戦の印象を語る。

 そして那須川のパンチについては「ないんじゃないんですか。でもパンチがなくてもボクシングは勝つことはできると思うんですが、どうなんですかね。あのパンチじゃ、スーパー・バンタムでは厳しいと思いますが、でもあれはデビュー戦なので。ここからまだまだ彼も上がっていくと思うし、あれはあれでいいんじゃないですか。山中慎介さんとかも最初はあまりKOするタイプじゃなかったけど、感覚をつかんでからばたばた倒しだしたじゃないですか。ああいう感じで化けそうな感じもします」などと分析。「スピード重視で握ってないんじゃないかと思う。握ったらもうちょいパワーが出ると思う。でもその分、スピードが落ちるんで、どっちを優先するか。彼は多分、スピードを優先したんじゃないですか」などとも語った。

優大と銀次朗の「重岡兄弟」が「同日に同一階級で揃って世界王者」という史上初の快挙に挑む【3150FIGHT vol.5】

2023.03.07 Vol.Web Original

 プロボクシングの元3階級制覇王者の亀田興毅氏がプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT」の東京での初開催となる「3150FIGHT vol.5~東京を殴りにいこうか!~」(4月16日、東京・国立代々木競技場第二体育館)のメインカードが3月7日に発表された。

 1月大会で初の世界挑戦を果たすも無念の無効試合となった重岡銀次朗(ワタナベ)とその兄・優大(ワタナベ)の「重岡兄弟」が揃って世界戦に臨むこととなった。兄弟が同日に同一階級で世界王者になれば史上初の快挙となる。

 銀次朗は1月に「IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」で王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑戦したが、3R途中で起こったバッティングでバラダレスが試合続行不可能となり無効試合に。陣営はIBFにバラダレスとの再戦を希望していたのだが、バラダレスはIBFに左鼓膜穿孔の診断書を提出したことから、今回、再戦のプランは消滅。「IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦」で同級3位のレネ・マーク・クアルト(フィリピン)と対戦することとなった。銀次朗は同級4位。

 クアルトはプロ戦績26戦21勝(12KO)3敗2分。WBOオリエンタルミニマム級王座と第27代IBF世界ミニマム級王座を獲得している。

 この日行われた会見には亀田氏と重岡兄弟が登壇。

 亀田氏は「再戦に動いたが、バラダレスのケガの具合とか団体の問題で実現しなかったが、とにかく世界タイトル戦を開催することができるので、次の試合で銀次朗が世界王者になる瞬間を見ていただければ」と無念の表情も、暫定とはいえ世界戦を実現できたことについては前向きな姿勢を見せた。

井上尚弥が5・7横浜アリーナでWBO&WBC王者フルトンに挑戦「自分自身を信じる気持ちでやるしかない」

2023.03.06 Vol.Web Original

 ボクシングの前4団体統一世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)がWBO&WBC世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)に挑戦することが3月6日、発表された。この日、都内で行われた会見には井上、所属する大橋ボクシングジムの大橋秀行会長、そしてこの試合を配信する株式会社NTTドコモの前田義晃代表取締役副社長が登壇した。

 井上がかねてより対戦濃厚とされてきたフルトンに挑む今大会は5月7日に神奈川・横浜アリーナで開催。大会の模様はNTTドコモが4月12日から提供を開始する新しい映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信される。

 試合が2カ月後に迫るなか、この正式発表を待ちわびていた様子の井上は「まずこの試合を、ここ日本でできることはどれだけの方にご尽力いただき、どれだけすごいことかと自分自身思いながら、5月7日、“結果”で返していきたい」と階級転向の初戦にしてタイトルマッチをホームで迎えられる喜びを語ると「階級を上げて、いきなりこういうビッグマッチ。自分自身、過去最大のモチベーションでトレーニングに励んでいけると思っています。チャンピオンであるフルトン選手は自分のボクシングを持ってしっかり戦う選手なので、そこを自分がどう攻略して突破口としていくかがキーになる」「自分自身への挑戦ともなってきます。しっかり仕上げて最高の結果を出したい」などと意気込みを語った。

木村ミノルが戦慄の32秒KO勝ち。改めてパッキャオ戦をアピール【KNOCK OUT】

2023.03.06 Vol.Web Original

 前K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Battle Box)が3月5日、改めてプロボクシングの6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)との対戦をアピールした。

 木村はこの日、新生KNOCK OUT初のビッグマッチとなる「KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”」(東京・国立代々木競技場第二体育館)で同団体に初参戦を果たし、KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者のクンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM)に1R32秒でKO勝ちを収めた。

 木村は前日計量でまさかの1.75kgオーバーで減点2からのスタート、そしてクンタップは8オンス、木村は10オンスというグローブハンデをつけられての試合だったのだが、1R開始早々、強烈な圧をかけて前に出てクンタップを追い詰めると一瞬の踏み込みから左フック一閃。クンタップはばったりと倒れ、ピクリとも動かず、わずか32秒で戦慄のKO勝ちとなった。

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