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来日ティモシー・シャラメ、日本とボブ・ディランの縁を語る「彼の最高の作品は日本で録音されたものも多い」

2025.02.08 Vol.web original

 映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2月28日公開)のレッドカーペットイベントが8日、都内にて行われ、来日した主演俳優のティモシー・シャラメが日本とボブ・ディランの縁を熱く語った。

 60年代初頭、ニューヨークの音楽シーンを舞台に、ミネソタ出身の無名の若者だったボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がる姿を描く。

 第97回アカデミー賞では、作品賞をはじめ、監督賞(ジェームズ・マンゴールド監督)、主演男優賞(ティモシー・シャラメ)、助演男優賞(エドワード・ノートン)、助演女優賞(モニカ・バルバロ) など8部門にノミネートされている本作。

 ボブ・ディランの『風に吹かれて』さながら寒風吹きすさぶ屋外の会場で、ファンや取材陣に笑顔で応えた主演ティモシー。「別の作品のプレミアでお会いしたなと分かる方もいました」と、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023)の来日時を振り返り、日本のファンとの触れ合いを覚えていてくれている様子に観客も感激。

「ボブ・ディランは自分にとっても非常に大きな意味を持つアーティスト」と言うティモシー。「5年に及ぶリサーチで、日本でもたくさんファンがいることも知ってます。実際に1970年代に日本中で行ったコンサートは素晴らしく、彼の今までの作品の中で最高のものは、実は日本で録音されているものがたくさんあるんです」と熱く語った。

 最後は「『A COMPLETE UNKNOWN』ミテネ!」とファンにアピール。熱狂的な歓声と拍手に見送られて降壇した。

【夏フェス】ボブ・ディラン、フジロックで「風に吹かれて」などをパフォーマンス

2018.07.29 Vol.Web Original

 米シンガーソングライターのボブ・ディランが29日、新潟県の苗場スキー場で開催中の夏フェス「フジロックフェスティバル」に出演した。2016年にノーベル文学賞を受賞してから、日本では初めてのライブ。

 ディランは、定刻の6時50分よりも数分早めにステージに登場すると、あいさつもせずにまっすぐピアノに向かいセットをスタート。バンドを従え、ディランはピアノとハーモニカで「追憶のハイウェイ61」などをプレー。ラストはバイオリンアレンジの「風に吹かれて」で、印象的なイントロとは違った始まりだったこともあり、聞きなれたフレーズが飛び込んでくると歓声が上がった。MCはなくストイックに歌だけを歌う構成だった。

 オーディエンスはディランの一挙手一投足を静かに見つめて楽しむというスタイルだったが、代表曲が演奏されると大きな歓声が上がった。

 フェスティバルはきょうが最終日。ほかには、米シンガーソングライターのジャック・ジョンソン、日本からはMISIA、浅井健一 & THE INTERCHANGE KILLS、Suchmos、鼓童も出演した。

【夏フェス】シーズン突入!どのフェス行くかもう決めた? フジロックの推し(1)

2018.06.22 Vol.Web Original

 2018年の夏フェスシーズンが本格スタートした。いまやフェスと称される音楽イベントは数えきれないほどあって、夏フェスという言葉にかつてほどの威力や驚き、期待感はないのかもしれないが、年中「フェスだらけ」な状況を作り出したのは、間違いなく夏フェスの功績だ。結局のところは、参加したことがある人もそうでない人も、たくさんの人がフェスは楽しいと感じているし、行きたい、また行ってみたいと思っている。

 今シーズンも、夏フェスそれぞれが、各々の最高のおもてなしで参加者を迎えるために、準備をしている。ラインアップ、フェスの環境、ホスピタリティーなど、いろいろな観点から、楽しい思い出を持ち帰ってもらえるように考えを巡らせている。

 7月に入ると、メガサイズの大規模フェスが次々に開催される。

 ライブが決定すると即座にチケットがソールドアウトしてしまう単独ライブと違い、比較的、開催日近くになっても参加できるのもフェスの魅力だ。

 ようやく夏休みが見えてきた人に、改めて今シーズンの夏フェスの“推し”を紹介。第1回は、約1カ月後に迫った日本の夏フェスの代名詞、フジロックフェスティバル!

【今週の人】ボブ・ディラン 2016年ノーベル文学賞受賞

2016.10.21 Vol.677

 米国のシンガー・ソングライター、ボブ・ディラン氏(75)に13日、2016年のノーベル文学賞が授与された。授賞理由は「偉大な米国の歌の伝統の中に、新たな詩的表現を創造した」というもの。ミュージシャンの文学賞受賞は初めてで、米国からの受賞は1993年の黒人女性作家トニ・モリスンさん以来23年ぶり。

 1962年にレコードデビューしたディラン氏は、フォークソングの代表格として知られ、米国のベトナム反戦運動や公民権運動に大きな影響を与えた。生ギターの弾き語りによるメッセージ性の強い「プロテストソング」(抗議の歌)を次々と発表し、「ライク・ア・ローリング・ストーン」など数々の名曲は、世界各国の若者らから絶大な支持を得た。

 現在もアルバムを精力的に発表。たびたび来日しており、今年4月にもツアーで日本各地を訪れて脚光を浴びた。

 そのディラン氏だが、ノーベル賞を授与したスウェーデン・アカデミーは直接連絡がとれていないらしく、12月10日の授賞式に出席するかどうかは分からないという。

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