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榊原CEOがONEのチャトリ氏の炎上問題で「日本の団体をリスペクトしないとこの国に来てビジネスをするプロモーターとしての資格はないと思う」【RIZIN】

2025.03.26 Vol.Web Original

 RIZINの榊原信行CEOが3月26日、記者会見でのシュートボクシング(SB)のエース、海人(TEAM F.O.D)への侮辱的発言で炎上中のONE Championshipのチャトリ・シットヨートン会長兼CEOについての私見を述べた。

 RIZINはこの日、「RIZIN男祭り」(5月4日、東京・東京ドーム)の追加対戦カードを発表。その後に行われた囲み取材でチャトリ氏の件について問われると「うーん。思うところというか(笑)。でも……なんというか。謝罪はしたじゃないですか。だからちょっと局面は変わってるかなと思うんですけど、やはり日本に来て、日本の格闘技界で商売をしたいなら、日本の格闘技の団体をしっかりとリスペクトしないと。小さいとか大きいとかは関係ない。シーザー武志会長がいて、SBがあって今の自分たちにつながっているということを理解しなければ、この国に来てビジネスをするプロモーターとしての資格はないと思う」と言葉を選びながらも厳しい指摘。

ONEが公式声明。チャトリCEOが海人に対する一部発言に謝罪し撤回「海人選手の勇気の欠如に関する発言につきまして、心より謝罪し、正式に撤回いたします」

2025.03.25 Vol.Web Original

 ONE Championshipが3月25日、「海人選手に関する発言について」というタイトルの公式声明を発表し、「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(3月23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の大会後の会見でチャトリ・シットヨートン会長兼CEOがシュートボクシング(SB)のSB世界スーパーウェルター級王者の海人(TEAM F.O.D)に対して行った一部発言について謝罪し撤回した。

 声明でチャトリ氏は「皆様と同様に、私はマラット・グリゴリアン選手と海人選手の試合を楽しみにしておりました。グリゴリアン選手は制限時間を過ぎてハイドレーションテストをクリアし、350グラムの体重オーバーとなりました。この時点で、グリゴリアン選手にはファイトマネー総額の20%が没収され、海人選手に渡るというペナルティが課されていました。体重オーバーが1ポンド(約454グラム)未満の場合、世界の主要な格闘技団体における標準的な対応は、キャッチウェイトでの試合を交渉することです。当然ながら、海人選手が試合を辞退されたことに私は残念な気持ちを抱きました。

 しかしながら、ONE ChampionshipのCEOとして、このような感情を記者会見の場で表現したことは不適切でした。海人選手の勇気の欠如に関する発言につきまして、心より謝罪し、正式に撤回いたします。海人選手は日本で高く尊敬されているチャンピオンです。」(原文ママ)と謝罪している。

SBが海人に対するONEのチャトリCEOの侮蔑的な一部発言に抗議文。前日計量でのグレゴリアンのハイドレーションテストへの疑念も指摘

2025.03.24 Vol.Web Original

 日本シュートボクシング(SB)協会が3月24日、ONE Championshipに対してチャトリ・シットヨートン会長兼CEOの一部発言について抗議文を提出したことを発表した。

 前日(23日)に行われたONEの1年2カ月ぶり4度目の日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でSB世界スーパーウェルター級王者の海人(TEAM F.O.D)と初代K-1 WORLD GPスーパーウェルター級王者のマラット・グレゴリアン(アルメニア/Hemmers Gym)がフェザー級キックボクシング(−70.3kg契約)で対戦の予定だったのだが、前日計量(22日)で海人は規定体重、ハイドレーションテストともにクリアしたものの、グレゴリアンは本計量の時間内に会場に現れず、規定時間が過ぎた後に計量を行い、ハイドレーションテストはクリアしたものの規定体重をオーバー。試合については両陣営の間で協議が行われていたのだが、試合当日の午前に交渉が成立せず中止になったことが発表された。
 
 この件についてチャトリ氏は大会後の会見で、海人側が試合を受けなかったことについて「恐らく一番簡単な道を選んだんだと思う」「恐れを持っているから戦わない道を選んだのではないかと考えられる」などとあたかも「海人が逃げた」と取れる主旨の発言を行い、グレゴリアンの体重超過についても「300グラムだけ」と語るなど、体重超過を容認していると取られてもおかしくないような発言を行った。

 これらのチャトリ氏の発言に対し、SBはグレゴリアンは規定時間内(11:00~13:00)に一度も計量会場に現れず、ハイドレーションテストのための尿サンプルの提出と体重測定を行わなかったこと。ONEの公式ルールブックに計量を行う際に規定時間を超過した場合の記載はなく、その後の采配について現場のONEの競技スタッフから一切の説明がなされなかったこと。試合が実施されるどうか定かではない状態のなか、海人と同行していた協会スタッフを通さず、ONEのスタッフから直接、海人とトレーナーに公開計量場所への移動指示のメールが届き、しかもその指示内容も間違ったものだったこと。そういった状態の中で協会スタッフがONE側に問い合わせ、グレゴリアンが規定時間外でもハイドレーションテストをクリアした場合にキャッチウェイトでの試合交渉権利が発生することを確認したものの、公式計量の規定時間の約1時間後(14:00)に現れたグレゴリアンのハイドレーションテストは規定時間を超過していたため日本の医療従事者が計量会場から退席しており、グレゴリアンが行ったハイドレーションテストには疑念が残るものだったことーーといった前日計量において起こったさまざまな事象を明かしたうえで、こういった事情から試合実施には合意に至らなかったと説明した。

海人vsグレゴリアン戦中止に関するチャトリ氏の発言に海人陣営が真っ向反論。チャトリ氏は「300グラムだけ」とも発言

2025.03.24 Vol.Web Original

 ONE Championshipの約1年2カ月ぶり4度目となる日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で行われる予定だった、マラット・グレゴリアン(アルメニア/Hemmers Gym)vs 海人(TEAM F.O.D)の試合が中止になったことに関するチャトリ・シットヨートン会長兼CEOの発言が波紋を広げている。

 2人はフェザー級(−70.3kg)キックボクシング 3分3Rで対戦の予定だったのだが、前日計量で海人は規定体重、ハイドレーションテストともにクリアしたものの、グレゴリアンは本計量の時間内に会場に現れず。規定時間が過ぎた後に計量を行い、ハイドレーションテストはクリアしたものの規定体重をオーバー。試合については両陣営の間で協議が行われていたのだが、試合当日の午前に交渉が成立せず中止になったと発表された。

 この件について試合後の会見でチャトリ氏は「このような大きな試合に出る選手たち全員が試合をしたいはず。恐れている場合なら試合をしない場合もある。今回の大会の中で一番の見どころであった海人選手とグレゴリアン選手の試合がなくなったことは残念でもあったが、恐らく一番簡単な道を選んだんだと思う」などと発言した。

 海人は計量をクリアしているから海人の不戦勝なのでは?といった質問が飛ぶと「今回は海人選手が試合をしないことを望んだことにより試合がなくなった。戦いたいのであれば、戦い合うべきだし、恐れを持っているから戦わない道を選んだのではないかと考えられる。今回、計量をオーバーしたのはわずかな差。戦うチャンスはあったと僕は考えている」と海人が逃げたと決めつけるような発言。

計量オーバーのグレゴリアンと海人の試合は中止。キャッチウェイトでの交渉が成立せず【ONE172】

2025.03.23 Vol.Web Original

 ONE Championshipが3月23日午前、「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(3月23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で行われる予定だった、フェザー級キックボクシング(−70.3kg契約)「マラット・グレゴリアン(アルメニア/Hemmers Gym)vs 海人(TEAM F.O.D)」の試合が中止となったことを発表した。

 前日計量で海人は規定体重、ハイドレーションテストともにクリアしたものの、グレゴリアンは本計量の時間内に会場に現れず。規定時間が過ぎた後に計量を行い、ハイドレーションテストはクリアしたものの規定体重をオーバー。試合については両陣営の間で協議が行われていた。

 ONEはXで「マラット・グリゴリアンvs海人の試合は、グリゴリアンが検査時間中に水分補給サンプルを提出できず、キャッチウェイトでの試合の交渉も成立しなかったため、試合は消滅となった」と発表した。

野杁正明が「必ず5R中にKOする」とKO宣言。タワンチャイはムエタイ王座との2冠王へ意欲【ONE172】

2025.03.22 Vol.Web Original

 ONE Championshipの約1年2カ月ぶり4度目となる日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(3月23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前日計量とハイドレーションテストが3月22日、都内で行われ、埼玉・さいたまスーパーアリーナでは公開計量が行われた。

 コメインの「フェザー級(−70.3kg)キックボクシング暫定世界王者決定戦」で対戦するタワンチャイ・PK・センチャイ(タイ/PK Saenchai Muay Thai Gym)は69.62kg、野杁正明(team VASILEUS)は69.96kgでともに規定体重をクリアした。ONE特有の計量システムであるハイドレーションテストによる尿比重についてもタワンチャイが1.0061、野杁が1.0116でともにクリアした。

 公開計量の後に行われたステージ上のインタビューで野杁は「過去最強のタワンチャイ選手と対戦できることにワクワクしている。僕はトレーナーと2人でやってきたことをすべて出して、必ず5R中にKOする」とKO宣言。

 タワンチャイは「これは自分の道のりであり、そしてゴール。なんとしてもベルトを手にし、二つ目のベルトをもう片方の肩にかけ、自分の目標をコンプリートする。野杁正明は日本最強の選手の一人。いったいKOされるのはどちらになるか、明日見てみようじゃないか」とすでに保持しているムエタイ・フェザー級王座との2冠王への意欲を見せ、こちらもKO決着を予告した。

海人「スピードに差がある。正直、向こうのパンチが僕に当たるのかな?」と元K-1王者グレゴリアン撃破に自信【ONE172】

2025.03.19 Vol.Web Original

 ONE Championshipの約1年2カ月ぶり4度目となる日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(3月23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)のメディアデー(囲み取材)が3月19日、都内で行われた。

 ONE初参戦となるシュートボクシング(SB)のSB世界スーパーウェルター級王者の海人(TEAM F.O.D)が初代K-1 WORLD GPスーパーウェルター級王者のマラット・グレゴリアン(アルメニア/Hemmers Gym)撃破への揺るぎない自信を見せた。

 海人はグレゴリアンについて「インファイター。パンチで攻めて、その中にローもあってヒザもできて。まんべんなく上手な選手かなとは思った」と評しつつも「正直、向こうのパンチは僕に当たるのかなと思っている。スピードに差があるし、距離感とかも僕のほうが全然取れると思う。試合になってスピードがもう少し上がるかもしれないが、正直、試合映像を見る限りはあのスピードでは僕には当たらない。グレゴリアンが自分の得意な距離に入って来れたとしても、僕のほうが回転が速いので先に当てられるし、あのスピードならよけられる。攻略しやすいかなと思っている。相性はいいのかなと思っている。やりたいことがどんどんやれるのかなと思っている。当てられるもんなら当ててみろと思っている」とグレゴリアンを分析したうえで勝利への自信を口にした。

 グレゴリアン対策について問われた際には「特別にということは何一つない。普段通り自分のレベルを一つひとつ上げてきた。今、僕に必要なのは自分のレベルを上げること。誰かに対して対策をして勝ちに行くことではない。目指しているのはもっと先。自分をトップレベルに上げる練習をしている。その中の獲物が今回はグレゴリアンだったというだけ」とグレゴリアンは通過点との認識。

GLORY王者ベスタティへのリベンジマッチを控えた海人がまさかの参戦で元K-1王者グレゴリアンと対戦【ONE】

2025.01.31 Vol.Web Original
 ONE Championshipが1月31日、都内で約1年2カ月ぶり4度目となる日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(3月23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の追加カード発表会見を開催した。
 
 シュートボクシング(SB)のSB世界スーパーウェルター級王者の海人(TEAM F.O.D)がまさかのONE初登場を果たし、初代K-1 WORLD GPスーパーウェルター級王者のマラット・グレゴリアン(アルメニア/Hemmers Gym)と対戦する。
 
 海人は現在、2023年8月に敗れたGLORYライト級王者テイジャニ・ベスタティへのリベンジマッチ実現に向けて、GLORYのランカーなどベスタティにつながる海外の強豪との試合が続いている中でのONE参戦。
 
 海人は会見で「世界最強を求めている中で必ず倒さないといけないと思っていた選手と対戦が決まってワクワクしている。日本の格闘家が一番強いということを証明する。(グレゴリアンは)ファイトスタイルは真正面から入って来るファイターという印象。僕も正面からでも、さばいて戦うこともできる。いろいろなことができるので、楽しみにしてもらえれば」などと語った。
 
 今後については「この階級で世界最強が集まっているのはONEだと思うが、僕が今狙っているのは別の団体の王者。取りあえずこの試合に勝たないと何も言えないので、しっかり勝って、今後は流れに任せたいと思っている」と打倒ベスタティの姿勢は崩さなかった。

「−70kg世界最強決定トーナメント」を16選手参加で開催。決勝トーナメントは7月の東京大会。前王者・和島大海の参戦が決定【K-1】

2024.01.19 Vol.Web Original

 K-1の2024年最初の大会となる「K-1 WORLD MAX 2024」(3月20日、東京・国立代々木競技場第一体育館)の第1弾カード発表会見が1月19日、都内で開催された。

 先日、カルロス菊田プロデューサーがフライング発表していた「K-1 WORLD GP 2024 −70kg世界最強決定トーナメント(仮称)」の開催が正式発表された。トーナメントは当初は8選手参加によるワンデイトーナメントの予定だったが、16選手に拡大。今大会で1回戦を行い、7月に東京で行われる大会で決勝トーナメントを行う。決勝トーナメントの組み合わせは21日に勝ち上がった8選手が参加し抽選会を行い決定する。

 この日は前スーパー・ウェルター級王者の和島大海(月心海チーム侍)の参加が発表された。残る選手は2月上旬にも発表される。

 和島は昨年12月の大阪大会でオウヤン・フェン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)に敗れ、王座陥落してからの再起戦となる。

 和島は会見で「前回負けてしまって落ち込んだし、いろいろ考えた。でもまたやって行こうと決めたので、絶対ベルトを取り返すし、今回のトーナメントも勝てるように頑張りたい」と再起への意気込みを口にした。

ONEの会見場の近くのカフェに困惑の表情のカルロス菊田K-1プロデューサーの姿「チャトリさんから返事が来ない」

2024.01.12 Vol.Web Original

 アジア最大級の格闘技団体「ONE Championship」の2019年10月以来の日本大会となる「ONE 165: Superlek vs. Takeru」(1月28日、有明アリーナ)の追加カード発表会見が1月11日、都内のホテルで行われた。

 その会見の終了後、近くのカフェの前を通りかかると見たことのある横顔が。そこには困惑の表情を浮かべながら一人たたずむK-1のカルロス菊田プロデューサーの姿があった。菊田氏によるとONEから数日前に「28日の有明アリーナ大会にK-1の2選手を出場させてほしい」というオファーがあったとのこと。「タイトなスケジュールではあるが元K-1王者の武尊選手がタイトル戦を行う大会でもあるし協力しよう」ということで快諾した菊田氏はその2選手に話を伝え、選手は現在スタンバイ中。その一方で現在、K-1グループは開国路線を取っていることもあり、3月20日の「K-1 WORLD MAX」(東京・国立代々木競技場第一体育館)で予定している「スーパーウェルター級世界最強決定トーナメント」へのマラット・グレゴリアン(アルメニア/Hemmers Gym)の出場を打診したのだが、その後返事がないままに、この日の会見を迎えてしまったという。

 久しぶりの日本大会開催、そしてメインに出場予定のロッタン・ジットムアンノンのケガによる欠場で武尊の相手がスーパーレック・キアトモー9に変更されるというバタバタの状況もあり、連絡が滞ることもありうると判断した菊田氏。この日の会見の前後でチャトリCEOと直接話ができないかと足を運んだのだが会談はかなわず、一人カフェでお茶をすすることになってしまったよう。

4・2「Krush.75」ヘウヘスvs紅絹の女子王座戦 マムーディvs西京も発表

2017.02.03 Vol.683

 立ち技格闘技「Krush」が2日、都内で会見を開き、「Krush.75」(4月2日、東京・後楽園ホール)の新たな決定カードを発表した。

 1月大会でKANAを破り第3代Krush女子王者となったオランダのメロニー・ヘウヘスの初防衛戦が早くも行われる。

 挑戦者は昨年4月にKANAと「第2代Krush女子王座決定戦」を戦った紅絹。その時は判定で敗れてしまったが、一進一退の攻防を繰り広げた。

 今回の起用について宮田充Krushプロデューサーは「誰がいいかと考えて、最初に思いついたのは紅絹選手。KANA選手とはまた違った強さを持った選手が挑むのがふさわしいと思った」と説明。

 紅絹は「あの試合(ヘウヘスvs KANA)はインフルエンザで寝込んでいて会場では見ていないが、ジャブでダウンを取る素晴らしい戦いぶりを生放送で見ていた。マイクスジムの選手はみんな全部のバランスが良くて、ジャブでダウンを取れるということは、すべての力を持っているということだと思う」とヘウヘスの実力に警戒しつつも「私はKANA選手よりやりにくくて、初対決なら私にも有利な部分もあると思う。ガツンとぶつかって勝てる相手だとは思わないので、やるべきことは明確」とすでに対策は万全のよう。

 海外流出したベルトの奪還が期待される部分もあるが「それを託されたようにはあんまり感じていない」とし、前王者のKANAに対し「KrushでやられたものはKrushで返したいんで、今回とセットだと思って下さい」と王座を奪取してのリベンジを目論んでいるようだ。

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