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新たな1年、感覚を広げるアート展「ミケル・バルセロ展」

2022.01.13 Vol.749

 1980年代より欧州を中心に活動し、現代スペインの代表的アーティストとなったミケル・バルセロの、日本では初めての大規模回顧展。

 バルセロは、1957年、スペインのマジョルカ島生まれ。1982年にドイツで開催された国際美術展「ドクメンタ7」で注目を集めて以来、世界各地に活動の場をひろげ、各地の歴史や風土と対峙するなかで制作を続けた。

 その制作は絵画を中心に、彫刻、陶芸、パフォーマンスなど領域を越えて広がっており、近年ではマジョルカ島パルマ大聖堂の内部装飾や、スイス・ジュネーブの国連欧州本部 人権理事会大会議場の天井画など、壮大な建築的プロジェクトも手掛けている。バルセロの作品では、海と大地、動植物、歴史、宗教といったテーマが大きな位置を占めており、さまざまな素材や表現を通して、それらのイメージを生き生きと生み出していく。

 本展で、長らく日本でほとんど未紹介であったバルセロの、国内美術館初の個展として、縦横2〜3メートルを超す大型絵画作品をはじめ、彫刻、陶芸、パフォーマンス映像など、約90点で、初期から現在までの活動を紹介する。

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