ジョン・トラボルタ主演の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』。1977年に公開されたこの映画は世界的ディスコブームを巻き起こし、指で天を指すあのポーズは、時代を経てもなお健在だ。
本作はその名作映画を舞台化したもの。労働者階級に置ける厳しい現実から逃げだそうと、主人公のトニーが、唯一の生きがいであるダンスを武器に成功への道へ走り出すというストーリー。行き場のない青春のエネルギーを、“胸アツ”なディスコミュージックとエネルギッシュな振付けで魅せる。ビージーズを思わせるシンガーたちが歌うライブステージスタイルもまた新鮮だ。
主演のトニーを演じるのは、『マシューボーンの白鳥の湖』などで知られるリチャード・ウィンザー。本作といえばまずノリノリのディスコダンスへとのイメージが直結するが、ソロ、デュエットなど、ディスコダンスだけではない、さまざまな種類のダンスが登場し、違いや豊さに圧倒される。2019年はディスコミュージックとともに締めくくろう。