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日本移住のアニメ監督がアフリカ人初の侍ヤスケの物語を再構築

2021.03.09 Vol.web original

 アフリカ人初の侍となった主人公を描くアニメ『Yasuke -ヤスケ-』(全6話)が4月29日より配信されることが発表。合わせて場面写真も解禁された。

 戦国時代を舞台に描かれる、アフリカ人で初の武士となった最強の浪人・ヤスケが主人公のファンタジー時代劇。一度は隠居の身となった浪人ヤスケが、謎の力を持つ少女を闇の力から守るため、再び刀を手に取り立ち向かう姿を描く。

 原案、プロデュース、監督を務めるのは、『キャノン・バスターズ』のラション・トーマス。アニメーション制作は『進撃の巨人 The Final Season』や『呪術廻戦』のMAPPA。キャラクターデザインを小池健(『LUPIN the Third -峰不二子という女-』)が手がける。主人公ヤスケの声を演じるのは俳優でラッパーのラキース・スタンフィールド。日本でも人気のフライング・ロータスが音楽を担当する。

 現在、東京を拠点に活動しているラション・トーマス監督は「このプロジェクトにはある種のセレンディピティがあります。あるアフリカ系アメリカ人の男性が日本へ移住し、日本アニメ界における天才たちと生活し仕事をしている。そんな彼が作っているのは、日本へ行きエリートの日本人侍の中で暮らし戦士になった、あるアフリカ人の物語なのです」と、日本に移住した自身とヤスケを重ねつつ「ヤスケは日本の歴史の中で魅力的で神秘的な人物であり、何十年にもわたり今日のメディアでも関心を集めています。私は十数年前に初めて、日本の歴史上にヤスケという人物がいたことを知りました。来栖良夫の児童書『くろ助』には、私の好奇心をくすぐるイラストが掲載されていました。くろ助が架空の人物ではなく、実在の人物であることを学び、冒険物語に最高のキャラクターだとさらに興奮しました。昔からのファンの方はもちろん、初めての方にも、歴史上の人物の姿を再構築した作品を楽しんでいただけることを楽しみにしています」とコメントを寄せている。

 Netflixオリジナルアニメシリーズ『Yasuke -ヤスケ-』は4月29日よりNetflixにて全世界独占配信。

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