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サンタ姿の吉田沙保里、クリスマスプレゼントは「よきパートナー」

2016.12.14 Vol.680

 リオ五輪レスリングの銀メダリスト、吉田沙保里が14日、都内で行われた映画『ペット』のブルーレイ&DVDのリリース記念イベントに出席した。

 映画『ペット』は、映画『ミニヨンズ』のスタッフが手掛けた最新作。飼い主のケイティが大好きな犬のマックスを主人公にしたハラハラドキドキの大冒険ストーリーだ。

 チワワとトイプードルの2匹の犬たちと暮らす吉田は「自分がいないとき、何をしているんだろうなって思います」と、想像。「(映画は)家族で楽しく見ていただけると思います。(ペットたちの姿に)癒されます」と、PRした。

 イベントには、インスタグラムのフォロワーが200万超と吉田同様世界から注目を集める柴犬まるも出席。イベント途中眠りに落ちそうなシーンも多々あったが、吉田からのプレゼントであるクリスマスケーキが現れるとシャキッと背を伸ばした。

 イベント終了後、報道陣からの「クリスマスプレゼントには何が欲しい?」の質問には「良きパートナー! ……プレゼントではないですけどね。運命のパートナーに出会いたいです。それが聞きたかったんでしょ」と、明るく笑い飛ばした。

 『ペット』のブルーレイ&DVDは、21日発売。

4・17「RIZIN.1」MMAデビューの村田の相手が決定

2016.03.29 Vol.663

「RIZIN.1」(4月17日、愛知・日本ガイシホール)で総合格闘技デビューを果たす村田夏南子の対戦相手がロシアのナタリア・デニソヴァとなることが28日発表された。

 村田は幼少期から柔道を学ぶも吉田沙保里にあこがれレスリングに転向。2011年の全日本選手権ではその吉田から序盤にポイントを奪うなど後一歩まで追い込み注目を集めた。2012年には吉田欠場の全日本で初優勝。今年のリオ五輪出場こそ逃したが、「JOCネクストアスリート」に選出されるなど、2020年東京五輪への期待も高いレスリング界の至宝だ。
 デニソヴァはボクサーである父の影響で幼少時から格闘技を学び、総合格闘技ではこれまで6戦4勝2敗。男子選手との対戦経験もあるなどファイティングスピリットにあふれた選手で、スタンドの打撃から最後はチョークで一本勝ちという勝ちパターンを持つという。

吉田沙保里53キロ級で優勝

2014.06.20 Vol.620

 レスリング全日本選抜選手権の最終日(15日)、今年から新設された女子53キロ級と58キロ級が行われ、吉田沙保里と伊調馨が制した。2人は身の全日本女子選手権を含め12度目の優勝。

 吉田は55キロ級で五輪と世界選手権を合わせて世界大会14連覇を果たしている。今回は初めてリミットまで下げて臨んだ新階級の女子53キロ級。対戦した3選手とはいずれも初顔合わせで、準決勝では素早い攻撃をかわせずに一時は逆転も許した。
「(転向前の)55キロ級のときに比べて動きが速い。決勝も返し技を警戒して、(終了)時間を待とうとした」と振り返り、まだ新階級に完全には対応できていない様子だった。

 今大会は世界選手権(9月、タシケント)の代表選考会も兼ねており、53キロ級で出場するが、直後のアジア大会は実施階級が55キロ級のため体重を増やして臨むという。

レスリングと野球・ソフトが2020年五輪最終候補に残る

2013.06.07 Vol.593

 国際オリンピック委員会(IOC)は5月29日、サンクトペテルブルクで理事会を開き、2020年五輪で実施する残り1競技の候補にレスリング、野球・ソフトボール、スカッシュの3競技を選んだ。

 投票はロゲ会長を除く理事14人が投票し、過半数(8票以上)を得た競技が最終候補に決定する。過半数を得るまでは0票か最下位の競技を除外しながら投票を繰り返すのだが、1つの競技が決まったら、次の投票は残りの競技をすべて俎上にあげ投票を行うというもの。

 レスリングは1回目に14票中8票を獲得し、候補に残った。

 野球・ソフトボールは1競技目の投票で0票だったものの、2競技目の5回目の投票で9票を獲得した。しかし1回目では1票、3回目では3票で並んだスカッシュと決選投票になり8対6でかろうじて勝ち残るという薄氷を踏む展開だった。

 スカッシュはその2競技目の3回目の投票で落選したものの、3競技目の投票の3回目で8票を獲得。いわば逆転で滑り込んだ格好だ。

 1896年第1回アテネ五輪から実施されてきたレスリングだが、今年2月のIOC理事会では、世界的普及や女性進出の遅れが指摘され、25の中核競技から除外された。今回は一転、国際レスリング連盟(FILA)がIOCの意に沿って短期間で取り組んだ女性役員の登用やルール改正が評価されたとみられる。

 3大会連続の五輪金メダリストの吉田沙保里はロビー活動のためサンクトペテルブルク入り。28日には国際会議「スポーツアコード」の会場で競技存続を訴えた。1日に日本レスリング協会の福田富昭会長(71)、馳浩副会長(52)とともに帰国し「ほっとしている」と笑顔を見せたが、「これから本当の戦い。気を抜かずにやっていきたい」と気を引き締めた。

 一方、劣勢が予想されていた野球だったが、試合時間の短縮を狙って7回制の導入を決定。さらに男子の野球と女子のソフトボールとして1競技で五輪実施競技入りを訴えた試みが評価されたよう。

 日本としてはレスリングと野球・ソフトボールの2つが残ったことは喜ばしい半面、次はどちらかが落選するわけで、なんとも悩ましい。もっともどちらも落選という可能性もある。

 最終決定の舞台は9月にブエノスアイレスで開催される総会。約100人のIOC委員による投票で決まる。公表された投票の結果から最初に過半数の票を得たレスリングが現時点では最有力候補といえるが、一方で、復活を目指す野球とソフトボールも強力にタッグを組み、大リーガーの参加を呼び掛けるなどして巻き返しを図る。IOC委員の4割強は欧州出身者で占められているだけに、欧州で高い人気を誇るスカッシュの“底力”も侮れないという。

 当のIOCのロゲ会長は31日、3日間の理事会終了後に記者会見し、残り1競技は新競技にこだわらず、基準は「質の高さ」との意向を示した。

 ロゲ会長は「五輪競技の見直しの目的は最高の構成にすることで、新競技を入れることではない。質の高さが重要」などと語った。

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