「やる以上は勝ちを狙います」
障害のあるなしに関係なく、誰でもプロレス観戦を楽しめることをコンセプトとする「バリアフリープロレスHERO」(主催=バリアフリー・エンターテイメント・サポート、協力=GPSプロモーション)が8月13日、東京・新宿FACEに初進出する。メインベントでは同団体のエースで“ミスター聾プロレス”と称される友龍が、初参戦となる“レジェンド”藤波辰爾とタッグを結成し、元バトラーツの強力チームである田中稔、土方隆司組と対戦する。
今年2月に旗揚げ11周年を迎えた同団体では、これまで主に東京・新木場1stRINGを使用してきたが、12年目にして、初めて新宿FACEで興行を行うことになった。よりキャパシティの大きな会場に進出するにあたって、プロレス界のレジェンドを招へいした。藤波が聾レスラーと同じリングに立つのは初めてとなる。
同団体が藤波に参戦オファーを出したのには理由があった。HERO創設者で聾レスラーのパイオニアだった故ヤミキさん(2016年春に逝去)は新日本プロレスに第1期生として入門し、若き日の藤波ともスパーリングで汗を流していた。高い身体能力をもっていた故ヤミキさんだが、耳にハンデがあるため、残念ながらデビューは叶わず退団。後に自らHEROを設立してデビューを果たしたが、藤波との対戦を熱望していたというが、それも叶わなかった。