ワーナー・ブラザース100周年記念イベントが4日、都内にて行われ、俳優の渡辺謙と永野芽郁が登壇。6本のワーナー作品に出演している渡辺が、永野の海外挑戦にエールを贈った。
『ラスト サムライ』『バットマン ビギンズ』『硫黄島からの手紙』 『インセプション』と過去20年間で6本のワーナー作品に出演してきた渡辺と、同じくワーナーのローカル作品『仮面病棟』『地獄の花園』『そして、バトンは渡された』『母性』などに出演している永野芽郁。
2人はこれが初対面とのこと。渡辺の隣に立ち「すごいですよね」と感激しきりの永野に、渡辺は「僕は(永野が主演した)朝ドラ見てました。娘よりも年下だから、かわいいかわいい(笑)」。
ワーナーの歴史が紹介されると、永野は「まず4兄弟によって設立されたのも、先ほどの謙さんの言葉で知りました」、渡辺も「僕もさっき知りました。ブラザースってそういう意味だったのかと」と感嘆。
思い出のワーナー作品を振り返った2人。渡辺は「『燃えよドラゴン』(1973年)を見たときはたぶん中学生。僕の街には映画館が無くて、長岡に電車で見に行った。見た後は“アチャー!”ってやりましたよね(笑)」と主演ブルース・リーさながらのカンフーポーズを披露。
一方の永野は「『最高の人生の見つけ方』(2007年)は初めて見たときも泣いたんですけど、誰しもどこかで生きることをあきらめそうになるときがあると思うんですけど、そんな中で人生に喜びを見つけられるか、他者に喜びを与えられるかというセリフがあって。普段から自分の機嫌は自分でとりたいと思って過ごしているんですけど、誰か周りの人を喜ばせて上げることができるのかって考えたとき、この仕事をしている自分にも響くものがあって。今だに大事なときに見ています」。
そんな永野は、数々のワーナー作品で世界の巨匠と作品を作ってきた渡辺のように、海外作品に挑戦したいかと聞かれると「謙さんを前に挑戦したいなんて…」と恐縮しつつ「挑戦したいです」。すると渡辺が「今よく、進出とか挑戦とか言うじゃない。でもこれだけユニバーサルになっているなか、あまりハードルをあげないで面白い話があったらポンとやっちゃえばいい」とあっけらかんとアドバイス。
「気楽にポンと…。いや、謙さんだからですよね(笑)」とタジタジの永野だったが、渡辺から「選んでからウワーって後悔して、必死でやればいい。ダメだったら、いや~と言って帰ってくればいい」と断言され「いつか謙さんとご一緒できるよう頑張りたい」と意欲を新たにしていた。
この日は、ワーナー ブラザース・ディスカバリー WESTERN PACIFIC 統括プレジデント兼MDのジェームス・ギボンズ氏、ワーナー ブラザース ジャパン合同会社社長兼日本代表の高橋雅美氏に加え、トムとジェリーも駆け付け、記念すべき100周年を祝った。
ワーナー・ブラザースは、1923年4月4日にハリー、アルバート、サム、ジャックのワーナー4兄弟によって設立。100周年を迎える今夏、日本では「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」がとしまえん跡地に開業を予定している。