自らは代打出場、そして決勝はまさかの負傷決着
「Krush.116」(8月29日、東京・後楽園ホール)で行われた「第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント」の決勝で山際和希(谷山ジム)が近藤魁成(大成会館/キックボクシングジム3K)を1R3分、近藤の負傷によるTKO勝ちで破り、K-1ジャパングループ参戦後、初戴冠を果たした。
2人は3月の「Krush.112」で対戦して、近藤が判定勝ちを収めている。
決勝は1R序盤から近藤がプレッシャーをかけ、アグレッシブに攻め込んでいく。右のクロスで山際をぐらつかせるが、山際もガードを固めてパンチで応戦。ともに高い技術を持つ者同士の好試合を予感させたが、アクシデントは突然やってくる。
ラウンド終了間際、近藤は自ら放った右ストレートで右手首を痛めうずくまる。直前に山際が体を寄せた際にヒザが内もも付近をかすめたことから会場には「ローブロー?」の空気も漂ったが、レフェリーは近藤の様子を確かめた上で「試合終了」のモーション。マイクで近藤が手首を負傷したため試合続行不可能となったことが説明された。