ウェルター級王者の山田崇太郎が王者の貫禄見せ一本勝ち
総合格闘技「ZST.57」が9月10日、東京・ディファ有明で行われた。メーンではZSTウェルター級王者の山田崇太郎が白鳥竜彦を1R1分12秒、オモプラッターで破り、王者の貫禄を見せつけた。
山田はゴング早々に組み付くとすぐにグラウンドに引き込み、下から右足を白鳥ののど元に差し込み、フットチョークの体勢に。逃げようとする白鳥だったが、山田は左腕をオモプラッターにとらえる。体を起こした白鳥にバックからパンチを叩き込み、改めて白鳥をうつぶせにするとがっちり左腕を固め、一本勝ちした。
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ZST旗揚げ記念大会で柏﨑が元GRACHAN王者・手塚にプロ初黒星
総合格闘技ZSTの旗揚げ14周年記念大会となる『ZST.54』(11月27日、東京・ディファ有明)のメーンで、ZSTバンタム級王者の柏﨑剛と元UFCファイターで元GRACHANバンタム級王者の手塚基伸が対戦。3-0の判定で手塚が勝利を収めた。
2年続けてこの旗揚げ記念大会のメーンを務める柏﨑はデビュー以来17戦15勝2分の無敗の王者。フライ級王者の伊藤盛一郎とともにZSTを引っ張る存在だ。団体内では敵なしの状態で、今回自ら望んで他団体の強豪を迎え撃つことになった。
柏﨑は1Rから何度もタックルからテイクダウンに成功しチャンスは作るのだが、手塚の巧みなディフェンスでなかなか決定機を作れない。逆に手塚は試合を通じ、ラウンド終盤にポジションを入れ替え攻撃のままラウンドを終えるなど、巧みな試合運び。
柏﨑は2Rにはポジションの悪いところで投げを仕掛け逆にマウントを許すなどここぞというところでポイントを落としてしまう。最終3Rも序盤にニンジャチョークを取りかけるなど見せ場を作ったが、しのがれるとバックマウントを許し、最後はグラウンドで主導権を握られ反撃できないまま終了のゴングを聞いた。
試合前の煽りVで「戦ってきた相手が違う」と話していた手塚だったが、キャリアの差を見せつけた勝利となった。
手塚は試合後「20歳にしてあの強さなので、たぶんあと10年くらいしたらもっと怖い存在になってくると思う」と柏﨑を称えた。そしてZST実行委員会に対して「ZSTさん、この後どうします? この後の展開をどう作ろうかなと思っていたんですが、俺はこれで勝ち抜けさせてもらってもいいです。でも、展開を作れるようであれば、俺が他の良く知らない人たちをぶっ倒して行くので、それでストーリーを作っても良いかなと思っています」とアピールした。
「GRANDSLAM 5」出場の伊藤「RIZINは所さんと2人で勝つことが目標」
「GRANDSLAM 5」(11月3日、東京・ディファ有明)と「ZST.47」(11月27日、東京・ディファ有明)に参戦する総合格闘技ZSTのフライ級王者・伊藤盛一郎が10月31日、所英男と公開練習を行った。
所は先日、「GRANDSLAM 5」でグラップリングルールで大澤茂樹と対戦することが急きょ決まっている。
この日は打撃とグラップリングのスパーリングを1Rずつ行った。
所はZST出身。伊藤自身、所を目標としていることもあって、グラップリングのスパーはZSTの試合を思わせるめまぐるしい動きとなり、ともに仕上がりの良さを見せた。
伊藤のこの異例の2連戦は年末のRIZIN出場を目指してのもの。3日に修斗の世界ランカーの内藤頌貴と総合ルールで対戦し、27日は上田卓央とグラップリングルールで対戦する。
スパー後の会見で伊藤が「試合当日に大暴れするだけ。5分×3Rですが、1Rで決着をつけてやろうと思っている。膠着しちゃうと試合が詰まらなくなるし自分らしくないので、スタートからノンストップでフィニッシュに持っていければ。必殺技はたくさんある。寝技でも立ち技でも、まだ出していない技もある」と意気込めば、所は「試合の3日前ということで心配していたんですが、減量も落ち着いたようでいつも通り動けていた。安心した。当日爆発すると思う。彼の持ち味は動物のような動き。最近は打撃と寝技がスムーズになったと見ていてもスパーリングをしても感じていて、どんどん強くなっている最中。勝村さんとすごくいい練習をしているんだなと感じている」と太鼓判を押した。