新宿歌舞伎町大歌舞伎祭の大お練りと舞台挨拶イベントが28日、新宿にて行われ、歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助、中村虎之介、中村勘太郎、中村長三郎、中村鶴松が歌舞伎町の街を練り歩き、歌舞伎町の思い出や、5月の公演へ意気込みを語った。
2024年5月3日から東急歌舞伎町タワーのTHEATERMILANO-Zaにて開幕する『歌舞伎町大歌舞伎』にちなみ、4月28日、29日に歌舞伎町で歌舞伎に親しむイベントを開催する。
モア4番街から東急歌舞伎町タワーまで、人力車に乗り大お練りを楽しんだ役者たち。
勘九郎が「全国いろいろなところでお練りをしてきましたが、生まれも育ちも東京なので、東京でのお練りはちょっとこっぱずかしかったんですけど、なかなかできない経験をさせていただきました」と言えば、七之助も「新しいものと古いものが混在している街の新たなシアターで歌舞伎をさせていただけることは本当にうれしい」と感激。
「学生時代はよく新宿で遊んでいた」という七之助。新旧が混在する新宿での公演実現を喜びつつ「あそこのボーリング場は私が人生最高スコアを出したところ。デートだったんですけどね。3投目までストライクだったので、デートを忘れて集中しようと思って。二度とその女性とはデートできませんでしたけどね」と笑いをさそう一幕も。
歌舞伎町での初公演に、役者たちも期待満面。虎之介は「これ本当の話なんでですけど、さっきギャルっぽい方がチラシを見て“わー、マジやべー分かりやすそー”って言っていたので、若い層のお客様にも身近に感じてもらえるのでは」と期待を寄せ、鶴松も「お練りをしていても、若い方が多かった。僕らがそのお客様を獲得しなければと思いました」と意気込み。
勘太郎も「新宿はあまり来たことがないんですけどいろんなビルがたくさん建っていて新しい景色が見れるなと思っています」。長三郎も初挑戦する演目『流星』に「今年は、初めての“人”なんです。けものから虫になって、今度は人型の神様の役。女形も2年ぶりなので男にならないよう気を付けたいです」と若手たちも気合十分の様子だった。