日本にたった5人しかいない丸亀製麵の「2つ星麺職人」試験の体験会が1月19日、都内にて開催。合格率10%以下という難関試験を突破した2つ星麺職人も登壇し、参加した取材陣もうどんの奥深さを体験した。
全国840店舗(2023年12月末時点)という規模のチェーン店ながら、店内製麺にこだわり続ける丸亀製麺では、職人を育てるための「麺職人制度」を設けており、製麺技術を画一的なマニュアルではなく各々の判断を伴う職人技として伝える教育システムが確立している。
その麺職人制度では、知識や技術力、経験によって1つ星から最高の4つ星までの4段階に分類。2023年12月末時点、丸亀製麺で働く全従業員数・約2万6000人(社員とアルバイト、パートナースタッフを含む)のうち、麺職人 は1501名で、そのうち、1つ星麺職人が1496名、2つ星麺職人はわずか5名。3つ星、4つ星は0名となっている。
2段階目の2つ星麺職人でも合格率は10%以下という超難関で、現在日本にたった5人のみだ。
「自身以外の新たな1つ星麺職人を育成する」などの条件を満たした麺職人のみが選抜されて受験することができる2つ星麺職人試験。その内容は大きく分けて「手づくりうどん試験」と「テイスティング試験」。
手づくりうどん試験では「透明感があり、もちもち感の強いうどん」といった課題が当日発表され、材料の割合や温度、手作業か機械作業かなどを判断し、その課題に沿ったうどんをその場で作らなければならない。
テイスティング試験では、数種類の基準外の分量や手順で作成した生地と麺が用意され、受験者はそれをどの麺なのかは知らない状態で生地を触ったり麺を実食して、なぜ基準外なのか原因を考察し、どののような基準外の麺なのかを回答しなければならない。いずれも1つ星よりさらに深い知識や高い技術が求められる試験となる。
そんな2つ星麺職人の合格率は10%以下。日本にたった5人しかいない。この日の体験会では、そんな2つ星麺職人の1人、丸亀製麺 野田店の鈴木三華子さんが登壇。
「もともとハマるととことん追求したくなるタイプ」という鈴木さん。「働くうちに、知識と技術を学んで、自身の店舗を日本一おいしいお店にしたいと思うようになり麺職人を目指しました」と言い「今後はどんどん麺職人を育てたい」と育成にも強い意欲。
この日、取材陣が体験したのは3つのタイプのうどんと生地から、丸亀製麺の基準のうどんを当てるというもの。生地を触ったり、うどんを実食し「もちもち感が強い」「コシが強い」など、違いは何となく分かるものの、間違える人が続出。最後は、2つ星職人が手掛けた本物の『釜揚げうどん』を頂き、その日の気温や素材などの状況を判断して、基準のうどんを店内で仕上げる麺職人のすごさを改めて実感。
丸亀製麺では「ひと手間かけた冬のうまい!シリーズ」最終章として、広島産牡蠣が6個も楽しめる人気商品『牡蠣たまあんかけうどん』に加え、新作となる、揚げた牡蠣をバター風味仕立てで味わう『牡蠣ぶっかけうどん』、そして3年ぶりに登場する『豚ちゃんぽんうどん』の提供も開始。
また、丸亀製麺では毎月1日は『釜揚げうどん』が半額になる「釜揚げうどんの日」としており、2月1日が2024年で最初の「釜揚げうどんの日」となる。
※商品によっては提供しない店舗もあり