豊島区のトキワ荘マンガミュージアムで特別企画展『鉄腕アトム ―国産初の30分テレビアニメシリーズ―』が18日からスタートする。
国産初のテレビアニメシリーズとして、1963年1月1日に放送開始した『鉄腕アトム』を、絵コンテや台本など当時の貴重な資料や制作方法を併せて紹介するもの。当時と同じ手法で作られた複製セル画で一部のストーリーも見られる。また、アトムと写真が撮れるフォトスポットもある。
開幕に先立ち、17日、同所で行われた記者発表には、高野之夫豊島区長、株式会社手塚プロダクションの松谷孝征代表取締役社長が登壇した。
高野区長は、「これまで鉄腕アトムの展覧会は数多く行われてきたが、1963年からはじまった30分テレビアニメシリーズに特化した展覧会は、今回初と聞いています。2021年から3年間は、アトムのアニバーサリーイヤーであり、本展が開催できることを光栄に思います。往年のファンの方々や、多くの子どもたちに見ていただいて、ぜひ、マンガ・アニメの文化を次世代に継承してほしいです」と、コメント。
松谷代表取締役社長は「鉄腕アトムは見るたびに新しい発見・気づきがあり、素晴らしい作品です。マンガ連載当時から50年経った未来を描いた作品ですが、改めてすごいい想像力だと感じました。ぜひ子どもたちにも本企画展を見てもらい、原作も手に取っていただければと思います」と、話した。 手塚治虫は、当時の一般的なアニメの制作方法を見直して、新たなシステムを考案することで、それまで不可能と思われていた国産初の30分テレビアニメシリーズの制作に成功した。
令和4年4月10日まで同所で。開館時間は10~18時。月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)は休館。12月27日は会館。特別観覧料大人500円、小中学生100円。未就学児・障がい者手帳をご提示の方及び介助者(1名まで)無料。ホームページからの予約優先制。