KAT-TUNの上田竜也が 舞台『Birdland』でロックスターを演じる。英劇作家サイモン・スティーヴンスの戯曲で日本では初めての上演。上田は演じるのは、残酷で、不安定で、カリスマ的で、世界的な人気の絶頂にいるロックスター、ポール。上田は「観に来てくださる皆さんの約2時間に何かを残せる作品にしたい」と意気込んでいる。
世界的な人気の絶頂にあるロックスターの世界ツアー最後の一週間を描く。誰もが自分の名前を知っていて、望むものは何でも持っている、ポール。ワールドツアーの終わりが近づいて帰国が迫るなかで、彼は精神不安定になっていき……。
上田は、この作品について「なかなかエグイ話もあるのですが、とても興味をそそられています。ごく一部の限られた人しかなれないスター性を持っている人は、衝動的で、狂っていく様だったり、生きざまで魅力をバクハツさせていて、短くても凝縮された人生を送っている方が多いイメージがあります。僕が演じるポールも誰もが認めるスターでありながら、自分で破壊しようとしていく様はあらゆる意味での「スターである事」が備わっていて、それ自体と戦っている印象を受けています」と、コメント。
演出は、劇団ゴジゲンの主宰であり、映画『くれなずめ』やドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズを手掛けた松居大悟。
「サイモン・スティーヴンスの戯曲は、いつも体温の向こうにある心の温度まで感じるほど、人と人、を描いてくる。とくに今回の日本初上演作『Birdland』は、ロンドンで生まれたとは思えないぐらい、人の温もりから離れた今の日本でやるべきテーマだと思っています。座長の上田竜也さんからは、色気と繊細さ、嘘がつけない佇まいを感じていて、トム・ヨークなどをイメージして書かれた主役のポールをどう生きるのか楽しみです」
また、本作で初めてパルコとタッグを組む。
「20人近くの役を背負う7人のキャスト、自分にはもったいないぐらいのスタッフ、新パルコ劇場ではまだ若すぎるかもしれない座組みで無防備に挑みます」。また、自身が母親とパルコ劇場で『ピローマン』みた帰り道の風景にふれ、自身の人生を変えられてしまったその時と同じように、「ザラついた景色をスペイン坂の帰り道に見せたいです」と話している。
共演に、安達祐実、玉置玲央、佐津川愛美、目次立樹、池津祥子、岡田義徳。
PARCO劇場で9月9日~10月3日。愛知、京都、福岡でも公演がある。