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佐竹雅昭が「勝ち負けにこだわらず、生きざまを見せてほしい」と選手たちに檄【KICKBOXING WORLD CUP】

2023.05.13 Vol.Web Original

「第一回国際親善大会 KICKBOXING WORLD CUP in JAPAN/TOKYO」(5月14日、東京・大田区総合体育館)の前日計量が5月13日、都内で開催された。

 同大会は「国際親善大会 KICK BOXING WORLD CUP 実行委員会」が主催。実行委員会の会長代行を務める日本人ヘビー級ファイターのパイオニアともいえる存在の佐竹雅昭氏が計量後の挨拶で「覚悟」「克己心」という言葉を用いて「勝ち負けにこだわらず、生きざまを見せてほしい」と選手たちに檄を飛ばした。

 佐竹氏は「私は試合に行く前日、そして当日は必ず部屋を綺麗にしていった。二度と帰って来るかもしれないという気持ちで戦っていた。現に4回くらいICUの集中治療室に入っている。それくらい格闘技というのは僕らの時代は危険なことだった。でもそういう世界だからこそ、自分の道を切り拓いてやろう、これで一丁名を挙げてやろう、そういう気持ちを常に持って戦ってきた」と自らの現役時代を振り返ったうえで「一番、選手に言いたいのは“覚悟”という言葉。私は引退してきてから武士道というものを研究してきた。一番肝心なのは、自分に負けない“克己心”。克己心という言葉は己の心を克服すると書く。相手に勝つ負けるではなく、自分に負けない気持ち。その中で覚悟というものを口で言うのは簡単だが、それを実践するのは難しい。『葉隠』の中の“武士道とは死ぬことと見つけたり”という言葉は、ただ単に自分自身が死にに行くことではない。死ぬ気で戦わないと活路は見いだせないということ。“中途半端で戦ったら負けてしまう。いったん自分自身を殺して戦いなさい。そうすると活路は見いだせる”。こういう言葉なんです。今回は第一回目、まだ赤ん坊のような状態の大会。だけど“ここから自分で自分の道を切り拓いてやる。いつでも俺はスターになってやるんだ”というそれくらいハングリーな気持ちを持って戦ってほしい。そのためにはどうすればいいか。お客さんに感動を与える選手になること。勝ち負けではなく戦い方でお客さんをつかんでもらいたい。メジャースポーツと違ってキックボクシングはまだまだこれから。だから、ただ強いだけの選手だけではダメ。多くの人の心を動かすような選手に出てきてもらいたい。勝ち負けにこだわることはない。とにかく生きざまを見せるような試合を見せて下さい。ファンになってやろう、応援してやろう。そう思わせるような選手が必要。ただ単にパンパンやっているような試合ではダメ。パンチ一発、蹴り一発に魂を込めて、見ている人たちに“ああ、こんな素晴らしい世界があるんだ。よし俺もこの世界で戦ってやろう”。これからどんどんそういう選手が来るような場所を運営側は作っていきたいと思っている。だから皆さん、いくら名前があろうがなかろうが関係ない。この世界、かっこいい、熱い戦い方をするような選手が必要。明日はとにかく勝ち負けにこだわらず、生きざまを見せるような、背中を見せて“ついて来い!”。男も女も関係ない。人間としてスターになれるような選手が明日は出てきてほしいと思っています。とにかく明日は頑張ってください。それ以上、言うことはありません。押忍」と4月26日に行われた開催発表会見同様、選手たちに熱い思いを伝えた。

実行委員会に与野党の大物議員の名がずらり。2028年ロスの五輪種目化目指す【KICK BOXING WORLD CUP】

2023.04.26 Vol.Web Original

「キックボクシングで世界をつなぐ」を趣旨とする「第一回国際親善試合KICK BOXING WORLD CUP in JAPAN/TOKYO」(5月14日、東京・大田区総合体育館)に関する会見が4月26日、都内で開催された。

 同大会は「国際親善試合KICK BOXING WORLD CUP 実行委員会」が主催、実行委員会には会長を務める加藤勝信厚生労働大臣をはじめ、最高顧問に鳩山由紀夫元首相、副会長に野田聖子衆議院議員、安住淳衆議院議員といった与野党の政治家の名が複数並んだ。

 また会長代行の一人に佐竹雅昭、実行副委員長にアーネスト・ホースト、武蔵、参与にピーター・アーツ、レイ・セフォーの各氏という、旧K-1で一世を風靡した選手たちの名前も。

 この日の会見では追加対戦カードと出場予定選手として吉成名高(エイワスポーツジム)が紹介された。また大会の模様はFODでライブ配信、フジテレビの地上波でも5月17日深夜1時35分~2時35分に放送される。

佐竹雅昭と武蔵がキックボクシングでの人材育成とメジャー化に向け合体【KICK BOXING WORLD CUP】

2023.04.26 Vol.Web Original

「キックボクシングで世界をつなぐ」を趣旨とする「第一回国際親善大会KICK BOXING WORLD CUP in JAPAN/TOKYO」(5月14日、東京・大田区総合体育館)に関する会見が4月26日、都内で開催された。

 同大会は「国際親善大会KICK BOXING WORLD CUP 実行委員会」主催で開催されるのだが、実行委員会には会長代行の一人に佐竹雅昭、実行副委員長にアーネスト・ホースト、武蔵、参与にピーター・アーツ、レイ・セフォーの各氏という、旧K-1で一世を風靡した選手たちの名前が並んだ。

 佐竹氏と武蔵氏は1998年に対戦し、5Rを戦いドロー、2度目の対戦となった1999年の「K-1 GRAND PRIX ’99 開幕戦」ではトーナメント1回戦で対戦し、武蔵氏が判定勝ちを収めている。佐竹氏はこの試合をもってK-1を離れ、PRIDEに戦場を移すという経緯が2人の間にはあった。

 会見で佐竹氏は「格闘技を引退し、京都という町で道場を開いた。キックボクシングやいろいろや格闘技をやる中で一番感じたのは仏像に心を入れなければ意味がないということ。そういう意味で私は精神文化ということでもう一度、武士道というものを勉強し直した。武士道で一番大事なのは優しさ。強きをくじき弱きを助けるという言葉があるように、強くならないといけない。肉体もそう、知能もそう、いろいろな意味で権力や財力といったいろいろな力が大切になる。その次に大切なものは優しさ。それがないと結局なにをやればいいか分からなくなる」などと熱弁した。

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