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倍賞千恵子「今月で81歳になります。これからも精進してまいります」主演作『PLAN 75』舞台挨拶

2022.06.18 Vol.web original

 

 映画『PLAN 75』公開記念舞台挨拶が18日、都内にて行われ、主演・倍賞千恵子と共演の磯村勇斗、ステファニー・アリアンと早川千絵監督が登壇。今月、81歳の誕生日を迎える倍賞に早川監督が花束を贈った。

 超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度〈プラン75〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描く衝撃作。

 第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品され、28日(現地時間)の授賞式で見事カメラドール スペシャル・メンション(特別賞)を受賞した。

 フランス、イタリア、ベルギー、オランダ、中国、シンガポール、タイ、台湾など早くも海外での公開が続々と決定したことについて、倍賞も「良かったね、監督、磯村さん、ステファニーさん!」。磯村も「しっかりしたテーマを持つ日本の作品を海外に届けられてうれしい」、アリアンも「フィリピンと日本の共作を世界で上映出来て光栄」と一同、喜びを分かち合った。

 国内外のメディアから取材が殺到したという早川監督も「カンヌで上映したときも反響が大きく、いろいろな国の方から取材をしていただいた」と振り返り「取材を受けていても質問そっちのけで感想を語ってくれる人が多くてうれしかった」と取材陣の反応からも手ごたえを感じていた様子。

 主人公ミチの最後の“選択”に共感してオファーを受けることに決めたという倍賞。ラストシーンについて聞かれると「実は台本では、風がバーッと吹いてきて、そこにミチが向かっていくというふうになっていたんですけど…風が吹かなかったんです(笑)。でも(代わりに)本当に素敵な夕焼けで。私はこれでまた、人生を生きていけるなと思いました」と絶賛のラストシーンへの思いを語った。

 この日は、6月29日に誕生日を控える倍賞にサプライズで花束をプレゼント。早川監督から花束を手渡された倍賞は「本当ならカンヌでの受賞のお祝いに、監督にあげないと…」と気遣いつつ、うれしそうな笑顔。「私は今月の29日で81歳になります。これからも精進していきます」。りんとした倍賞の姿に、会場からも大きな拍手が贈られた。

 映画『PLAN 75』は公開中。

磯村勇斗 カンヌ凱旋に「この年でこんな景色を見ていいのか」感動とさらなる決意

2022.05.30 Vol.web original

 

 第75回カンヌ国際映画祭で“カメラドール”を受賞した映画『PLAN 75』プレミア試写会が30日、都内にて行われ、主演の倍賞千恵子、共演の磯村勇斗と早川千絵監督が登壇。カンヌで海外映画祭初参加を経験した磯村が感激を振り返った。 

 超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度〈プラン75〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描く衝撃作。

 第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品され、28日(現地時間)の授賞式で見事カメラドール スペシャル・メンション(特別賞)を受賞した。

 本作で初めて海外の映画祭に参加したという磯村は「自分が出演している映画を海外で上映して、エンドクレジットでスタンディングオベーションを受けるなんて人生で経験したことがなかったので、言葉で言えない感動を味わいました。映画って魅力的だな、映画を愛していきたいなと強く思いました」と感慨を込めて語った。

 現地での上映の雰囲気を聞かれると「映画会社のテロップにも、皆さんが一つひとつに拍手をするんです。日本ではあまりそういうのは見たことがなかった。作り手に対しても尊敬する姿が素敵だなと思いました」と現地での体験を振り返り「この年でこんな景色を見ていいのかという景色を見てしまったので、これからもどん欲に頑張っていきたい」と意気込みを見せた。

 主演・倍賞との撮影について聞かれると「2人のシーンではセリフのかけあいが無かったんですが、倍賞さんが見つめるまなざしに、僕自身も体が震えたシーンがありました。動けなくなるくらいの強いまなざしで。目線を合わせることができただけで満足です」。

 すると倍賞が磯村に「どこのシーン?」と尋ね、磯村が「(ネタバレになるので)後ほど、ちょっと楽屋で…」。微笑ましい2人のやり取りに会場からも温かい笑いがもれていた。

 映画『PLAN 75』は6月17日より公開。

倍賞千恵子「生きることとか死ぬこととか考えた時期あった」カンヌ凱旋に感激の生歌披露

2022.05.30 Vol.web original

 

 今年のカンヌ国際映画祭で“カメラドール”を受賞した映画『PLAN 75』プレミア試写会が30日、都内にて行われ、主演の倍賞千恵子、共演の磯村勇斗と早川千絵監督が登壇。倍賞が締めの挨拶の代わりに生歌を披露する茶目っ気で会場を沸かせた。 

 超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度〈プラン75〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描く衝撃作。

 第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品され、28日(現地時間)の授賞式で見事カメラドール スペシャル・メンション(特別表彰)を受賞した。

 試写上映前のトークイベントに登壇した3人。75歳の主人公ミチを演じた倍賞は現在、80歳。「どんな反応を頂けるのか、自分でも楽しみ。私も“超高齢者”ですので」と挨拶したが、一瞬静まり返った会場に「すごいシーンとしちゃった(笑)」とポツリ。会場の笑いをさそった。

 長編初監督作ながら、カメラドール受賞という快挙を果たした早川監督。現地での反響を聞かれ「国籍関係なく伝わるものがあるんだと感じました。見た後に、母親に電話したくなった、と涙ながらに言ってくれた人もいた」。

 現地ではエキュメニカル審査員賞と最優秀男優賞(ソン・ガンホ)を受賞した是枝裕和監督作『ベイビー・ブローカー』も鑑賞したと言い「大きなスクリーンで、満席で。是枝さんの人気ってすごいんだなと。作品も素晴らしかったです」。

倍賞千恵子、磯村勇斗も感激のコメント!カンヌ国際映画祭で『PLAN 75』“特別賞”受賞

2022.05.29 Vol.web original

 第75回カンヌ国際映画祭授賞式が現地時間28日に行われ、「ある視点」部門に出品した倍賞千恵子主演映画『PLAN 75』がカメラドール スペシャル・メンション(特別賞)を受賞した。

 超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自らの生死を選択できる制度〈プラン75〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。

 受賞が発表されると早川監督はやや緊張の面持ちで登壇しながらも、自身にとって長編初監督作となった本作の受賞に「すべての映画監督に最初に撮る一本目の映画があります。誰にとっても最初の一本目というのは思入れが深く、特別なものだと思うのですが、私にとっての特別で大切な一本目の映画をカンヌに呼んでいただき、評価してくださって本当にありがとうございます。『PLAN 75』という映画は今を生きる私たちに必要な映画であると言ってくれた方がいました。その言葉が心に深く響いています」とスピーチした。

 同作の受賞にキャスト陣からも祝福のコメントが届いた。

倍賞は「この作品で“生きるということ”を優しく、力強く撮影していた日々が、昨日のことのように熱くよみがえってきました。サァーこれからもどんどん映画作ってくださいね」と早川監督にさらなる期待。

 現地のレッドカーペットや公式上映にも参加した磯村勇斗は祝福とともに「受賞を聞いて、心が喜びで波打っています。監督に現場で寄り添っていただいた日々が恋しいです。改めて『PLAN 75』に参加させて頂けたことを光栄に思います。早く日本の皆様にも届けたいです」。

 河合優実は「『PLAN 75』がひとりひとりの心に何かを届け、それが今回このような形で残ることを、私も大変うれしく思います。これからも、早川監督のように心を尽くしてものづくりをされている方に光が当たる世界であることを願っています」と感激のコメントを寄せた。

 20日(現地時間)に行われた公式上映でも、5分以上にわたるスタンディングオベーションを受けていた。

 なお、是枝裕和監督最新作『ベイビー・ブローカー』は最優秀男優賞(ソン・ガンホ)とエキュメニカル審査員賞を受賞。またパク・チャヌク監督最新作『DECISION TO LEAVE』(英題)が自身初の監督賞を受賞。最高賞となるパルムドールはリューベン・オストルンド監督、ウディ・ハレルソン出演の『Triangle of Sadness』(原題)が受賞した。

『PLAN 75』は6月17日より公開。

映画『PLAN 75』キャスト登壇付き 凱旋上映試写会イベントに読者5組10名をご招待

2022.05.14 Vol.web original

 倍賞千恵子主演、第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門選出。超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度〈プラン 75〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。

 監督・是枝裕和が初めて総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN75』を新たに構築、キャストを一新した、早川千絵監督のオリジナル脚本による、自身初の長編映画となる。

 主人公・ミチを演じるのは、9年ぶりの単独主演作となる倍賞千恵子。失職をきっかけに社会での居場所さえも失いかけながらも“自ら生死を選択できる”世界で、自ら立ち続けようとする主人公の生き様を演じきる。〈プラン 75〉に携わる側には磯村勇斗、河合優実。、他にたかお鷹やステファニー・アリアン、大方斐紗子ら。

 映画『PLAN 75』は6月17日はより、新宿ピカデリーほかにて公開。

STORY:少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満 75 歳から生死の選択権を与える制度〈プラン 75〉が国会で可決・施行された。さまざまな物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチは 78 歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は〈プラン 75〉の申請を検討し始める。一方、市役所の〈プラン 75〉の申請窓口で働くヒロム、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリアは幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の〈プラン 75〉関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に臨む日々を送る。果たして〈プラン 75〉に翻弄される人々が行く着く先で見出した答えとは―。

“高齢者の自死制度”描く倍賞千恵子主演作『PLAN 75』がカンヌ「ある視点」部門に正式出品決定

2022.04.14 Vol.web original

 倍賞千恵子が主演を務める映画『PLAN 75』(6月17日公開)が、5月17(現地時間)より開催される第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品されることが決定。早川千絵監督とキャストが喜びのコメントを発表した。

 超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度〈プラン75〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。是枝裕和監督が初めて総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN75』を新たに構築、キャストを一新した、早川千絵監督のオリジナル脚本による、自身初の長編映画。

 今回、第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門への正式出品が決定。日本人監督作品が「ある視点」部門に出品されたのは、2017年の黒沢清監督作『散歩する侵略者』以来、5年ぶり。日本人女性監督としては、河瀨直美監督以来、2人目となる。

 主人公・ミチを演じる倍賞千恵子は「早川監督、おめでとう。粘り強く頑張った甲斐がありましたね。私も『PLAN 75』に出演できた事をうれしく思っています。この映画を通して“どう生きるか?”を考えるきっかけになればと願っています」と祝福と喜びのコメント。共演の磯村勇斗は「『PLAN 75』が国境を越え多くの方に届けられることがうれしいです」、河合優実は「早川千絵監督と倍賞千恵子さんをはじめ、この映画に力を尽くしたすべての人が残そうとしたものが画面に誠実に映っていること、そしてこの映画が観る人の心と映画の世界に新しい扉を開くような作品になってゆくことを強く願っています」。

 早川千絵監督は「喜ばしい知らせを受け、この映画にあらゆる形で関わってくださった一人一人の顔が浮かびました。感謝の気持ちとともに、多くの方に見ていただける幸運をかみしめています」と感激のコメントを寄せた。

 他にも、日本映画では是枝裕和監督初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』がコンペティション部門に選出され、正式出品が決定している。

75歳以上が自ら死を選べる社会描く倍賞千恵子主演映画が6月公開決定

2022.03.27 Vol.WEB ORIGINAL

“75歳以上の高齢者が自死を選べる社会”を描く、倍賞千恵子主演映画『PLAN 75』の公開日が6月17日に決定。合わせて、ティザービジュアルが解禁となった。

 映画監督・是枝裕和が初めて総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN75』を新たに構築、キャストを一新した、早川千絵監督の初長編映画。超高齢化社会に対応すべく75歳以上の高齢者が自ら死を選び、それを国が支援する制度〈プラン 75(ななじゅうご)〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿描く。

 78歳の主人公・角谷(かくたに)ミチを演じるのは倍賞千恵子。衝撃的な世界観に、倍賞は「最初は“酷い話”だと思ったのですが、物語の終盤でミチがある選択をする姿が描かれており、そこにものすごく心打たれ、惹かれて…それだけで出演を即決しました」とコメントしている。

 共演は、本年度日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した磯村勇斗、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などで重要な役どころを演じているたかお鷹、映画『サマーフィルムにのって』の新進女優・河合優実のほか、『メランコリック』のステファニー・アリアン、ドラマ「あなたの番です」の大方斐紗子、俳優・演出家として活躍する串田和美ら。

 早川監督は短編『ナイアガラ』が2014年カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門に入選するなど国内外の映画祭で受賞歴を持っており、日本、フランス、フィリピンの3カ国による共同製作された本作も、海外映画祭やマーケットを視野に入れているとのこと。

 解禁されたティザーポスタービジュアルには、倍賞演じるミチが太陽の光を見つめる後ろ姿が写された、静かながら圧倒的なドラマを感じさせるものとなっている。

 映画『PLAN 75』は6月17日より新宿ピカデリーほかにて全国公開。

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