大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が放送回を重ねるほどに画面の前やSNS上をザワザワさせている。伊豆の真ん中で暮らす北条家のほんわかとしたやりとりがあったと思えば、次の瞬間にゾッとさせられたりと、見ているほうも心が忙しい。
小栗旬演じる主人公の北条義時を始め、彼が使える源頼朝、その妻の政子と登場人物も個性豊かなキャスト陣も魅力。新垣結衣演じる八重もそのひとりだ。
新垣は本作で大河ドラマに初出演。本格的な時代劇への出演も初めてだ。
「正直、時代劇は、ほぼ見たことがありませんでした。時代が違いますし価値観も違うので、イメージとして難しいのかな、共感しづらいのかなと思っていました。今回参加してみて思ったのは、価値観や当たり前であることが違っていたとしても、人が抱く感情は変わらないものだなって。身近な人が亡くなって悲しいとか、死への恐怖、嫉妬する気持ち、誰かを好きになる思いとかは変わらないんだよな、そうだよなって。歴史上の人物もどこかフィクション感があったのですが、実際にいらっしゃった人たちなんだ、人間だったんだなと思えました。現代に寄り添おうと意識されているので、そのおかげもあるかと思います」
八重は、源頼朝の最初の妻だった女性で、義時の初恋の人。
「頑固、言い方を変えると意思が強い。意志を強く持っていて、自分の想いに忠実に行動できる人です。行動できるというよりは、行動“してしまう“人なのかもしれないですけど、それがいいところかな」と、新垣は言う。
頑固さは父譲りという視聴者からの声も。「性格はお父さんに似ているよね、あのお父さんの娘だなと思うっていう感想が多くて」と新垣。「台本を読んでいる時はそこまで意識をしていなかったんですけど、言われるとそうだなって。この人の影響を受けているんだろうなと、確かに!と思いました」と、笑う。