公開中の映画『窓ぎわのトットちゃん』の舞台挨拶が14日、都内にて行われ、原作の黒柳徹子と八鍬新之介監督が登壇。黒柳が自身初というティーチインを行い、次々上がる観客からの質問に答えた。
この日は、観客がステージに上がり黒柳へ質問するという企画。一般の観客と質疑応答をするティーチインに挑戦するのはこれが初という黒柳。「70年も芸能界にいて初めてなんです」と照れ笑い。
ステージに上がった観客の中には感激のあまり泣き出してしまう人も。
2人の娘と登壇したお母さんが涙ぐむ横で、下の女の子が無邪気に「お母さんが、徹子さんは頭にアメが入っていると聞いたんですけど本当ですか」。するとすかさず黒柳が頭からアメを取り出して手渡し“都市伝説”を目の当たりにした会場も大盛り上がり。
一方のお母さんは「長女が育てにくくて毎日トモエ学園に通いたいと言われる。“私も本当はいい子なんだよと言われたかった”と言っていて、トットちゃんと自分を重ねながら成長している姿に、娘がこの本と出会ってくれて本当に感謝しています」と涙ながらに語り、黒柳も笑顔。
その後も、ステージに上がった観客たちが原作や映画を見た感想を熱く語りながら、黒柳や監督に質問。
「4歳ということもあり自由奔放で、困った子と言われていたトットちゃんと重なる」と苦笑するお母さん。当の娘さんがソファーでふざけていると、黒柳が「ちょっとあなた、静かになさい」と声をかけ「なあに? アメ?」と再びアメを手渡し、女の子はすっかりアメに夢中。2人のやり取りに会場もほっこり。
小さな子供から大人までがすっかり黒柳の雰囲気に包まれ、映画館はすっかり『徹子の部屋』状態。
最後に黒柳は「先ほど質問された方から小さな声で“100歳まで生きてくださいね”って。100歳まで生きるつもりでいますので、皆さんも長生きして私がテレビに出ているのを見てくださったらうれしいです」と大きな笑顔を浮かべていた。