放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』の第26回(4日放送)から、小籔千豊が登場する。役者としての活躍も浸透してきた小籔だが大河ドラマへの出演は本作が初めて。
小籔が演じるのは二条家の当主の二条晴良。
「公家の方を実際に見たこともないですし、友達にもいないですし、知り合いで「公家とバーベキューした」という話も聞きませんので、公家のイメージがどうしても想像の範囲でしかありませんが、演出の方やプロデューサーの方からどういう感じの役なのか事前にお話を伺ったので、そのイメージを守って演じていきたい 」という。
所作指導やことばの指導も受けた。
「袖の持ち方や笏(しゃく)の持つ位置など、逐一教えていただいています。さすが大河ドラマ。盤石の布陣ですね! 何とか僕でも所作は公家に近い形に出来ていると思います。 本当は馬に乗って誰かを斬ってみたかったですが、今回は公家ですし、忍法を使って誰かを暗殺するシーンもありませんので(笑)、粛々と公家に近づけるように努力していきたいです」
公家とサラリーマン。共通点があるという。
「公家でも、将軍を利用して自分の権力を誇大にしていこうという人や、パワーバランスを気にして出世を虎視眈々と狙っている人など、ある人から見たら悪い人、ある人から見たら利用価値がある人がいて、こういう世界はサラリーマンの社会でもあるのかなと思い、現代の人の感覚に照らし合わせてやっていこうと思っています」
本郷奏多演じる近衛前久と対立する。
「作品としては近衛目線で描かれるので、視聴者のみなさんは、二条晴良は腹立つなとか、いやらしいヤツだなという印象を持つと思いますが、二条としては別に憎たらしいことを言おうとしているのではなく、二条にもある種の正義があり、ちゃんとした政治をしたいという思いから、自分は正しいことをしていると思い、やっていたのでは」と、語る。
「近衛さんや他の方を通して「二条は嫌なヤツだ」と思ってご覧いただけたらありがたい」と、小籔。「近衛前久役の本郷奏多 さんがすごく素敵な俳優さんですので、本郷さんをみなさんで応援していただき、そして僕を憎んでいただけたらと思います」
第26回「三淵の奸計(かんけい)」 では、光秀(長谷川博己)や三淵(谷原章介)が義景(ユースケ・サンタマリア)の真意に次第に不安を感じる。上洛をしても三好勢と十分に戦えないと判断した光秀は、信長(染谷将太)を訪ね、単独で上洛をするように訴える。
『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。