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映画「お母さんが一緒」で江口のりこが一番印象に残ったセリフは「お姉ちゃんがブサイクなのは根性がブサイクなんだ」

2024.06.20 Vol.Web Original

完成披露上映会で舞台挨拶

 映画「お母さんが一緒」の完成披露上映会が6月19日、東京・新宿の新宿ピカデリーで行われた。

 本作は劇作家・演出家のペヤンヌマキが主宰を務める演劇ユニット「ブス会」で2015年に舞台化されたもの。今年2月にはCSホームドラマチャンネル開局25周年を記念し、オリジナルドラマ(全5話+アナザーストーリー)として映像化され、今回はそれを再編集し映画化した。

 親孝行のつもりで母親を温泉旅行に連れてきた三姉妹が、あるきっかけでお互いを罵倒する修羅場へと発展。そこに三女がサプライズで用意していた恋人が現れ、物語は思わぬ方向へ展開していくという、家族という一番身近な他人だからこそ湧いて出てくる不満やいら立ちをユーモラスに描いたホームドラマ。

 映画「ぐるりのこと。」や「恋人たち」で知られる橋口亮輔が監督・脚色を務め、ペヤンヌマキが脚本を担当している。

 この日は舞台挨拶が行われ、橋口監督と三姉妹を演じた江口のりこ、内田慈、古川琴音、三女の恋人役を演じた青山フォール勝ち(ネルソンズ)が登壇した。

 優等生の長女を演じた江口は「とにかくあの一室に閉じこもって何日も何日もやっていたので、とても大変でした」と撮影を振り返る。

 そんな長女と比べられる人生を歩んできた次女を演じた内田は江口とは壮絶な口ゲンカ、青山とは乱闘のシーンもあったのだが「とにかくケガだけはしないようにと思って一生懸命やりました。乱闘シーンについては監督や演出部の皆さんが演じて見せてくれて、それをもとに作ったのですごく安全に乱闘しています」とのこと。

 この2人を冷めた目で観察する三女を演じた古川は「乱闘シーンに関してはあまり記憶がないです。でも映画を見た時にもっと土臭く映っているんだろうなと思ったら、意外に青春に見えたのが驚きでした」と役柄同様、クールなコメント。

 青山は「圧倒された。“女の人、こわ”って思いました。本当に乱闘シーンはすごかったので、ケガだけはないようにと思いながらやってました」と三姉妹のバトルが相当なものであったことを裏付けた。

どんどん舞台に活気が戻ってくる予感 ロームシアター京都 レパートリー作品 木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』

2020.10.19 Vol.734

 京都を拠点とする木ノ下歌舞伎は歴史的な文脈を踏まえつつ、現代における歌舞伎演目上演の可能性を発信している団体。

 本作は京都のロームシアター京都のレパートリー作品で昨年2月から行った初演の際には、公演地によっては追加公演も発生した話題作。当時は東京での公演はなく、東京のファンの中ではかねてから再演を望まれていた作品だ。

 木ノ下歌舞伎ではあらゆる視点から歌舞伎にアプローチすることを目的としているため、主宰の木ノ下裕一が指針を示しながら、さまざまな演出家による作品を上演するというスタイルを取っており、本作はFUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介が演出を務める。

「摂州合邦辻」は運命に翻弄される2人の男女を軸に血族の悲劇を描いた作品なのだが、本作では原典とされる能の「弱法師」や説教節の「しんとく丸」などの要素に改めてスポットを当てて再解釈。“剥き出しの生”を壮大なスケールで描く音楽劇となる。

 初演でも喝采を浴びた主役の玉手御前役は内田慈が続投。俊徳丸役には声優としても活躍する期待の若手俳優・土屋神葉が抜擢された。

根本宗子作『今、出来る、精一杯。』開幕。伊藤万理華「23歳の私だからこそ伝えられること精一杯伝えたい」

2019.12.13 Vol.WEB Original

 劇作家で演出家、そして女優と幅広く活動する根本宗子が主宰を務める月刊「根本宗子」は今年2019年が旗揚げ10周年記念興行として代表作『今、出来る、精一杯。』を音楽劇にリメイク。12月13日から上演がスタートする。舞台公演を前にマスコミ向けゲネプロが都内で行われた。

【インタビュー】内田慈 演じる役柄も演じる年齢も驚くほどに幅広い「何か気になる」女優ナンバー1 

2019.11.17 Vol.724

 映画やテレビドラマを見ている時、なにか気になる存在感を残す俳優がいる。ネットで調べて「自分だけが知っている」と自慢したいところなのだが、そんなことはみんなやっているので、そういう俳優はだいたい後からちゃんと有名になる。現在、そんなケースの最たるものがこの内田慈(うちだ・ちか)という女優だ。

そうそう見られない顔合わせ『どどめ雪』月影番外地 その5

2016.11.27 Vol.679

『劇団☆新感線』の女優、高田聖子が1995年に劇団公演とは違った新しい試みに挑戦しようということで『月影十番勝負』というユニットを立ち上げた。

 気鋭の作家、演出家、俳優に文字通り“勝負”を挑み続け、年1回のペースで作品を発表していたが、その間、高田は舞台、映画、ドラマにと引っ張りだこに。結局、12年をかけ2006年にめでたく10本目が終了。

 しかし「やっぱりまだ続けたい!!」という高田やスタッフの思いとファンからの「まだまだ見たい」という声もあり、2008年に復活したのがこの『月影番外地』。本作は2年ぶりの新作公演。今回もここ2回に引き続き、脚本・福原光則、演出・木野花というここでしか見られないゴールデンコンビが実現した。

 物語は谷崎潤一郎の「細雪」をかすかな下敷きとして、北関東の地方都市を舞台とした四姉妹のお話。誰よりもたくましく下世話な四姉妹でありながら、無自覚に「大きなもの」にだまされ搾取され敗れていく様を通して、「呆然と生きるなよ」という警告を笑いの中に忍ばせて送る。

 その四姉妹に高田聖子、峯村リエ、内田慈、藤田記子。福原×木野もそうだが、この四姉妹もなかなかよそでは実現しない貴重な顔合わせ。

月影番外地 その5『どどめ雪』
【日時】12月3日(土)?12日(月)(開演は3・5・7・9日19時、4・10日13時/18時、6・8日14時/19時、11日13時、12日14時。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】ザ・スズナリ(下北沢)【料金】全席指定5500円(前売り/当日共)【問い合わせ】サンライズプロモーション東京(TEL:0570-00-3337 [HP] http://sunrisetokyo.com/ )【作】福原充則【演出】木野花【出演】高田聖子、峯村リエ、内田慈、藤田記子、田村健太郎、利重剛

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