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是枝裕和監督 カンヌから直行した韓国から帰国し凱旋会見「韓国の監督たちには少し申し訳ない気持ちもある」

2022.06.13 Vol.web original

 

 映画『ベイビー・ブローカー』の凱旋記者会見が13日、都内にて行われ、是枝裕和監督がフランス・カンヌから帰国後、公の場に初登壇。カンヌでの受賞や韓国での大反響を振り返りつつ、日本映画界との違いなども振り返った。

 是枝裕和監督がソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナら韓国を代表する俳優を迎えて初めて挑んだ韓国映画。“赤ちゃんポスト”をきっかけに出会った人々の風変わりな旅路を描くヒューマンドラマ。第75回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門に正式出品され、最優秀男優賞(ソン・ガンホ)とエキュメニカル審査員賞を受賞した。

 韓国でのプロモーションを終え今日帰国。そのまま会見に登壇した是枝監督。受賞の瞬間について聞かれると「ソン・ガンホさんの名前が呼ばれたとき、これはこの作品にとって最高のゴールなんだと気づきました。やっぱり役者をほめられるのが一番うれしいんですね。(『誰も知らない』で主演男優賞を)柳楽優弥くんがもらったときは柳楽くんがもう日本に帰っていたので、受賞した役者さんと抱き合って喜ぶというのは特別な経験でした」と振り返り、韓国映画初の主演男優賞受賞に「(これまでの出品作の)パク・チャヌク監督やポン・ジュノ監督作など、どの作品で受賞してもおかしくなかった。僕は幸運だったんだと思う。でも韓国の監督にとっては“僕らのソン・ガンホを…”という思いがどこかにあるのではと思うので、少し申し訳ない気持ちもあります(笑)」と笑いを交えて語った。

 撮影ではソン自ら毎日映像を確認し、細かなセリフのニュアンスの違いなどを伝え、編集ではダビングルームまで来てアドバイスをくれたといい、是枝監督は「最後の最後まで一緒に走ってくれた」とソンに感謝。「日本ではなかなかあそこまでしてくれる俳優はいない」と言う監督は司会の笠井信輔アナウンサーから「もし日本の俳優がダビングルームまで来たいと言ったら…」との問いに「人によるかな(笑)」。

西島秀俊、アカデミー賞授賞式前日にアメリカで墓参り「偉大な魂が僕を運んでくれた」

2022.04.05 Vol.web original

 

 第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』の凱旋記者会見が5日、都内にて行われ、濱口竜介監督、主演・西島秀俊、山本晃久プロデューサーが登壇。映画作りへの思いや、日本の映画界に向けてなど、授賞式を経て思うことを語った。

 日本はのみならず世界のさまざまな国や文化でファンを獲得し、アカデミー賞では日本映画にとって13年ぶりの国際長編映画賞を受賞。

 授賞式の感想を聞かれた西島は「あの場に行くまでは緊張するだろうなと思っていたんですが意外としなくて。今日の方が緊張します」と苦笑しつつ「あそこは映画を作る人たち、映画愛の強い人たちの集まりなので、非常に居心地がよかった」と振り返った。

 いまも論争が続くウィル・スミスの平手打ち事件の瞬間について聞かれると西島は「実は僕らのチームはあの瞬間、ちょうど会場の外に出ていて。見逃しました」と明かした。

濱口監督アカデミー賞受賞スピーチに後悔?「次チャンスがあれば教訓を生かしたい」

2022.04.05 Vol.web original

 

 第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』の凱旋記者会見が5日、都内にて行われ、濱口竜介監督、主演・西島秀俊、山本晃久プロデューサーが登壇。濱口監督はオスカー像を手に英語で行ったスピーチを振り返り、ある“後悔”を明かした。

 小規模公開で始まりながら口コミで広まり、ついには世界最高峰の映画の祭典アカデミー賞で快挙を果たした同作。

 日本映画が13年ぶりに国際長編映画賞を受賞したという歴史的ニュースは日本でも大きな話題を呼んでいるが、濱口監督は「アカデミー賞関連のニュースは恥ずかしくて映像では見ていない」と苦笑。

 オスカーを手に英語で行った感謝のスピーチにも注目が集まったが「通訳さんと話して、1人1人日本語で感謝すると、通訳と2回やることになってしまうので、直接英語で言ったほうがいいだろうと。本当は日本語でもう少し言う予定だったんですが“サンキュー!”と高らかに言ってしまったために音楽が流れて、先を言えなかったんです。本当はスタッフや(原作の)村上春樹さんにも感謝を伝えたかった」と残念がり「通訳さんの優秀さも見せられなかった。次チャンスがあれば教訓を生かしたい」と、さらなる意欲を見せていた。

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