連続テレビ小説『エール』の主人公のモデルとなった作曲家の古関裕而による楽曲を集めたCDと初期作品集が29日発売される。
CD「あなたが選んだ古関メロディーベスト30」は人気投票による上位30曲を収めたもの。投票は古関の出身地である福島県の新聞社・福島民報社が企画したもので、2019年の12月から2020年の2月にかけて投票を募り、約1万7000票が集まった。
投票の結果、人気トップ3となったのは、「高原列車は行く」「栄冠は君に輝く」「長崎の鐘」だった。CDには「オリンピック・マーチ」「六甲おろし」「モスラの歌」「とんがり帽子」などの上位30曲に加え、「フランチェスカの鐘」など4曲をボーナストラックとして収録している。
CDと同時に、古関が日本コロムビアの専属作曲家となった1931年にレコード化された古関作品「福島行進曲」、1935年の初ヒット曲「船頭可愛や」、「六甲おろし」の原点となった「大阪タイガースの歌」など全11曲を集めた「古関裕而初期作品集」も配信がスタートしている。「古関裕而初期作品集」は配信限定。
人気投票で17位に選ばれた「別れのワルツ」は、スコットランド民謡を古関が編曲した作品。閉店のBGMとして親しまれている曲でもある。日本コロムビアの古関裕而特設ホームページでは、「別れのワルツ」を聞くことができる場所についての情報を募集している。