競泳の世界選手権(7〜8月、ロシア・カザン)の代表選考会を兼ねて行われた競泳日本選手権(7〜12日、東京辰巳国際水泳場)。第2日の8日には男子100メートル平泳ぎの決勝が行われ、北島康介は1分0秒18の3位に終わり代表入りはならなかった。
北島は前日の準決勝は全体2位の1分0秒31で突破。「予選よりタイムが上がったんで、まずは順調。決勝で勝負するために準備してきたつもり」と力強く語った。今大会は100メートル一本勝負。再び平井伯昌コーチの下で、米国で約1カ月の高地合宿に臨み、大学生に負けない練習を積んできた。
しかし一夜明けた決勝では59秒73の小関也朱篤、1分0秒04の立石諒に続く3位。北島は会見で「もっと自分はできたはず」と同じ言葉を繰り返した。百戦錬磨の勝負師として力を出し切れなかったことを悔やんだ。
昨年とは残り25メートルでの伸びが違い「余裕があった」と振り返る。息切れせず、最後まで水を切り裂いて代表圏内の59秒台までわずか0秒19に。誤算は慎重になりすぎたことで「最初の50メートルをあと0秒3速く入れていれば」と唇をかんだ。
今後については「辛うじて戦えている自分がいるが、世界ではどうか。続けるなら来年のリオ五輪へ向けてしっかり準備をしなければいけない。早めに決断したい」と語った。平井コーチも「やればいけると思う。今後どうするか話し合いたい」と話した。