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“日本にハマった”西洋絵画の巨匠たち「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」

2017.10.19 Vol.699

 江戸時代後期の代表的浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)を切り口に、19世紀後半に日本美術が西洋に巻き起こした“ジャポニスム”という現象を読み解く、世界で初めての展覧会。

 狂歌本や読本挿絵、『北斎漫画』に代表される絵手本などの版本、錦絵版画、肉筆画など多くの作品を残し、特に「冨嶽三十六景」は浮世絵における風景画のジャンルを確立させた代表傑作として知られる。

 今なお日本のみならず海外にも愛好家を持ち、世界中のアーティストにインスピレーションを与えている北斎。本展では、北斎をはじめとする日本美術の影響を見て取れる、西洋芸術の優れた作品を一挙紹介。国内外の美術館や個人コレクターが所蔵するモネ、ドガ、セザンヌ、ゴーガンをはじめ西洋芸術の名作約220点と、北斎の錦絵約40点、版本約70冊の計約110点(出品点数は予定、会期中展示替えあり)が集結。

 異文化との出会いで花開いた西洋美術の傑作と、そのひらめきを生んだ原点の魅力を見比べながら楽しむこともできる、またとない機会だ。

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