映画『大名倒産』のトークイベントが4日、都内にて行われ、ゲストの厚切りジェイソンと司会・赤ペン瀧川が登壇。江戸時代の大名たちの節約術にジェイソンが鋭いツッコミを連発した。
浅⽥次郎による同名時代⼩説を実写映画化。徳川家康の⾎を引くプリンス、そしてその仲間たちが藩の借⾦100億円を返すために奮闘する姿を描く。
“WHY JAPANESE PEOPLE!?”でおなじみのお笑い芸人にして、金融にも精通したマネーのエキスパートとして知られるジェイソン。「時代劇がけっこう苦手というか。分からない言葉や史実が多いので」と言いつつ「この映画はすごく見やすかった」と太鼓判。
劇中の借金返済術について聞かれると「節約の前になんで借金したのか把握しないと」「そもそも大豪邸(城)に住む必要あるのかな」とツッコみつつ、映画に登場した節約術は「現代でも全部使えると思いますよ」と合格点。
一方、瀧川は「現代に置き換えたら、新潟の鮮魚店で働いていた男の子が突然県知事になって、県がものすごい借金を抱えていて、それが政府の癒着が原因だったとか…現代に置き換えたらメチャクチャ怖いサスペンスになる」と身震い。ジェイソンも「アメリカもすごく借金しているし、限度額をあげないとデフォルトになると今まさに盛り上がっている。日本も借金まみれだけど何もしないとどんどん膨れていくだけ」。
「この映画を見ながら、政治家の人が見ればいいのにと思いました」と言う瀧川に、ジェイソンは「岸田さんですか(笑)」と返しつつ、劇中の悪役のたくらみについて「あれはまさにアメリカの資本主義の人たちがやるやり方。自分だけが裕福になって大金が集まっていくのは現代にも通じるものがある。イーロン・マスクやジェフ・ベゾスを思い出しました。現代では合法的にやっている人が多い。(映画で)違法だったのはまだ救い」と現実と比較して苦笑。
さらに、節約術についてアドバイスを求められると「いくら稼いでいるかとか、いくら支出があるかなど現状を知ること。そして金融商品を買うときには詳細までちゃんと知っておきましょう。今、僕もホームローンを組んでます。前の契約では口約束でいいなと思って決めて。捺印するとこだったんですけど、言われていることと違うことが書いてあったんですよ、契約書に。話違いますよねと言ったら、書いてあるだけで本当はしないよって。ビリビリって契約書を破いて出ましたよ」と憤慨しきり。
「その変な条件というのは“3年後、うちの都合で全額返済してもらう権利がある”と。30年ローンを一気に。本当はしないけど、万が一何か、パンデミックが起きたりとか…と。絶対なってたよ!」と絶叫。
自身の経験を振り返りつつ「映画の中でも不利な取引をする羽目になっていたけど、自分がどういう取引をしたのか分かってたら、そもそもそういう状況にならなかった」と指摘していた。
『大名倒産』は6⽉23日より公開。